バーチャル・ツール・ド・フランス 第2ステージ偉大な父を持つベルナールが小集団スプリントを制し勝利 マイヨジョーヌはNTTがキープ

by あきさねゆう / Yuu AKISANE
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 バーチャル・ツール・ド・フランス第2ステージが7月5日に開催。男女レースともに小集団スプリントに持ち込まれ、男子はジュリアン・ベルナール(フランス、トレック・セガフレード)、女子はローレン・ステフェンス(アメリカ、ティブコ・シリコンバレーバンク)がそれぞれ勝利した。

僅差の集団スプリントを制したジュリアン・ベルナール ©Zwift

 第2ステージは「Mountain Route」という名でズイフト利用開始直後から走行可能なコースを使った29.7kmで争われた。

 ツール・ド・フランスの開幕地であるニースをイメージしたプロヴァンスの街並みが再現された海沿いの道路をスタートし、ズイフトではお馴染みの海底トンネルや長い橋などを通過。

 「Epic KOM」と呼ばれる登坂距離9.5km・平均勾配4%の上りを経て、山頂の山岳ポイントからさらに「Radio Tower Climb」としても知られる登坂距離1.1km・平均勾配13.7%の激坂が待ち受けている。

バーチャル・ツール・ド・フランス第2ステージの舞台となった「Mountain Route」のコースプロフィール ©Zwift

 直前の山岳ポイントでフェザーウェイト(体重が軽くなる)のパワーアップアイテムをゲットしていれば、絶好の使いどころとなるだろう。ダウンヒルを下ると、スプリントポイントと細かなアップダウンを経て、最後はスタート地点のある海岸沿いの道路に戻ってくるコースであるが、獲得標高は1000mとなり、クライマーやパンチャー向けのタフなステージだった。

0.04秒差の接戦を制したベルナール

 男子レースはワールドチーム17チームを含む全23チーム計92人が出走。「Epic KOM」の上りでは小競り合いはあるものの、決定的な抜け出しには至らず、大集団のまま山頂付近を迎える。

2018年ツール王者のゲラント・トーマスも参戦 ©Zwift

 山岳ポイントに向けて、ジェームス・フェラン(オーストラリア、EFプロサイクリング)が加速。追従したジェームス・ピッコリ(カナダ、イスラエル・スタートアップネイション)が山頂間際でかわして先着した。

 バラバラになった集団から、続く激坂区間にて、マイケル・ウッズ(カナダ、EFプロサイクリング)が飛び出した。ウッズは3月のパリ〜ニースで落車し、大腿骨を骨折して以来のレース復帰戦だ。

 そこにテイオ・ゲイガンハート(イギリス、チーム イネオス)、ニコラ・エデ(フランス、コフィディス)、フレディ・オヴェット(オーストラリア、イスラエル・スタートアップネイション)が食らいつき、ダウンヒルへ。

平均勾配13%を誇るラジオ塔の激坂区間でマイケル・ウッズが先行 ©Zwift

 追走集団は激坂区間でバラバラになっていたもののダウンヒル区間を経て数人の集団となり、先頭4人の背後へと迫る。

 残り4kmを切ったあたりで、マイヨジョーヌを着用するルイス・メインチェス(南アフリカ、NTTプロサイリング)、パトリック・ベヴィン(ニュージーランド、CCCチーム)、ベルナールらを含む10人が追いつき、計14人の集団を形成。

 残り2.5km地点のスプリントポイントに向けて、ゲイガンハートが加速して先頭通過を果たすも、集団からの抜け出しには成功せず、また脱落した選手もおらず、14人のままホームストレートへと帰ってきた。

 すると、残り500m地点でベヴィンがブレイクアウェイブリトー(後続のドラフティング効果を無効)のパワーアップアイテムを使って、13W/kgを越えるパワーで飛び出した。メイン集団からリードを築いて、一気に逃げ切りを図った。

 同じくブリトーを使ってベヴィンからやや遅れて加速したのはオヴェット。ドラフティングが無効になりながらも、ヴェットの背後にはエアロブースト(空気抵抗を軽減)のパワーアップアイテムを使用して加速するウッズの姿があった。

 オヴェット、ウッズの猛追により、残り150m地点でベヴィンは2人に追いつかれた。エアロブーストを使っているもののスプリントが得意ではないウッズは、オヴェットの前に出られず。

混戦の小集団スプリントに持ち込まれたが、ベルナールが僅差の争いを制した ©Zwift

 しかし、2人のさらに後方からベルナールとエデが猛スピードでフィニッシュラインに突っ込む。4人がほぼ横並びになるような際どいフィニッシュとなったが、0.04秒差でベルナールが先着して勝利した。

 ツール・ド・フランス区間通算3勝を誇るジャン=フランソワを父に持つベルナールは、28歳ながら今年2月にプロ初勝利を飾ったばかりで、急成長が目立つ選手だ。

2月に行われたツール・デ・アルプ=マリティーム・ エ・ドゥ・ヴァール第3ステージでプロ初勝利を飾ったジュリアン・ベルナール ©Zwift

 チーム単位で争われる総合成績(マイヨジョーヌ)はNTTプロサイクリングがキープした。

33歳ステファンズが区間優勝

女子レースは16チーム63人の選手が出走。「Epic KOM」の上りで徐々に集団の人数が絞られていき、山岳ポイントはエリカ・マグナルディ(イタリア、セラティジット・WNT)が先頭通過。続く激坂区間ではセシリー・ラディック(デンマーク、FDJ・ヌーヴェルアキテーヌ・フュテュロスコープ)とともに2人で抜け出すことに成功した。

山岳ポイントを制したエリカ・マグナルディ ©Zwift

 ダウンヒルを経て、ステファンズを含む5人が残り4km地点で先頭に追いつき、7人の先頭集団を形成。残り2.5km地点に設定されたスプリントポイントでは目立った争いは起きず、流れのままラディックが先頭通過。

 その直後の細かなアップダウンが続くポイントで、ラディックがアタック。2人が脱落し、勝負の行方は5人に絞り込まれた。

 そして、最後の集団スプリントでは、エアロブーストを使用したマグナルディが先行するも、同じくエアロブーストを持っていたジョスケリン・ロウデン(イギリス、ドロップス)、ステファンズが後方から追い上げ、ラスト50mで2人をかわしたステファンズが勝利した。

ローレン・ステファンズは個人タイムトライアル8勝を含む通算11勝をあげており、スプリント力と独走力に優れた選手だ ©Zwift

 総合成績(マイヨジョーヌ)はステファンズを筆頭にトップ10に3人送り込んだティブコ・シリコンバレーバンクが獲得した。

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