バーチャル・ツール・ド・フランス 第1ステージオンライン版「ツール・ド・フランス」が開幕 NTTプロサイクリングが初日制しマイヨジョーヌ

by 福光俊介 / Syunsuke FUKUMITSU
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 世界最大の自転車ロードレース「ツール・ド・フランス」をモチーフに、仮想空間を利用したレース「バーチャル・ツール・ド・フランス」が7月4日に開幕。17のUCIワールドチームを含む全23チームが出走し、第1ステージではスプリントの末にライアン・ギボンズ(南アフリカ、NTTプロサイクリング)が1位に。マイヨジョーヌをはじめとする各賞はチーム単位で争われ、ギボンズ以外にも上位に選手を送り込んだNTTプロサイクリングが首位に立った。

バーチャル・ツール・ド・フランスが開幕。実際のツールをモチーフにした仮想空間でレースが繰り広げられる(画像はライブ映像から)

ZWIFTプラットフォームを使ったバーチャル版ツール

 新型コロナウイルスの感染拡大によって、世界的に長く続いた自粛期間。この間、サイクリストたちを支え、熱くしたのがオンラインでのライドだった。バーチャル空間でのレースにはトッププロライダーも多数参戦。コロナ禍で中止や延期を余儀なくされた大会が、代替としてバーチャルレースを開催するなど、その熱は日増しに高まっていった。

ライブ中継ではレース映像(右)とともにスマートローラーに乗る選手たちの姿も映し出された。画像はマチュー・ファンデルプールの走り(ライブ映像から)

 そんなバーチャルレースシーンに、いよいよツール・ド・フランスが進出を果たした。例年6月下旬から7月上旬に開幕していた“リアル”レースは今年、8月29日にスタートを延期。一方で、本来の開催時期も空白とすることなく、ビッグネームも多数参戦表明する一大イベントとして、バーチャル・ツール・ド・フランスを実現させた。

 開催にあたってはZWIFT(ズイフト)社とタッグを組み、サイクリストからの大きな信頼を勝ち取っているプラットフォームを使用。男子と女子それぞれの部門を設け、同じコース・距離で勝負が繰り広げられる。全6ステージで争われ、実際のツールと同様に4つのリーダージャージ(個人総合時間賞、ポイント賞、山岳賞、ヤングライダー賞)が与えられる。ただし、いずれの賞もチーム単位でのポイント数で争われ、各賞トップのチームが次のステージでリーダージャージ着用選手を自由に選択する形をとる。また、ステージごとに出走ライダーを変更できる点も、“バーチャル版”特有のレギュレーションだ。

ギボンズがトップでゴール

 第1ステージは、ズイフトでおなじみの仮想の島「Watopia」(ワトピア)に、今年のツール開幕地ニースの街をイメージしたビジュアルの中でのレースに。1周9.1kmの丘陵コースを4周する、計36.4km。レース時間としては、約1時間といったところ。

フィニッシュに向けたスプリントシーン(画像はライブ映像から)

 男子のレースには、全23チームがエントリー。各チーム4人ずつ、92選手がスタートラインについた。終始一団のまま進行したが、コース途中に設定される中間スプリントポイントではダリル・インピー(南アフリカ、ミッチェルトン・スコット)が、山岳ポイントではフィリップ・ワルスレーベン(ドイツ、アルペシン・フェニックス)らが積極的な姿勢を見せる。

 それでも、決定打がないまま大集団で最終局面へ。先に仕掛けたチームメートのエドヴァルド・ボアッソンハーゲン(ノルウェー)に追随したギボンズが、最後は抜け出す形でフィニッシュラインを通過。ステージ優勝を飾った。

 フィニッシュ順に応じてポイントが付与され、その合計により第1ステージを終えた時点でのマイヨジョーヌはNTTプロサイクリングが獲得。同時にポイント賞のマイヨヴェールも手にしている。山岳賞はワルスレーベンが活躍したアルペシン・フェニックスが、ヤングライダー賞ではピエールアンドレ・コテ(カナダ)をステージ2位に送り込んだラリーサイクリングがそれぞれトップに立っている。

第1ステージを制したライアン・ギボンズ(画像はライブ映像から)

女子は19歳のテイシーがステージ優勝

 男子に先駆けて行われた女子レースは、16チーム・63選手が出走。エリザ・ロンゴボルギーニ(イタリア、トレック・セガフレード)が再三アタックを試みたが、完全に飛び出すところまでは至らず、こちらもスプリントでのステージ優勝争いとなった。

 混戦から抜け出したのは、19歳のエイプリル・テイシー(イギリス、ドロップス)。ドロップスは複数選手を上位に送り込み、この日のマイヨジョーヌに輝いている。ほか、ポイント賞とヤングライダー賞はキャニオン・スラムレーシング、山岳賞はドロップスが首位としている。

女子レースでステージ優勝を飾ったエイプリル・テイシー(画像はライブ映像から)

 大会は、7月中の週末で3回に分けて全6ステージを実施。5日に行う第2ステージは、ワトピアとニースをミックスさせた29.5kmの山岳ステージ。中盤に頂上を通過すると、そこからフィニッシュに向けて一気に下るルート設定だ。

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