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連載第19回(全21回)MTBウェブ小説「インナー×ロー」 第19話「王滝④」

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 苦行はまだまだ終わらない。路面の凹凸に身体をシェイクされ、筋肉を疲労させられながら、長いダウンヒルを耐え忍ぶ。一気に標高差250メートルの下りだ。爽快とか言っていられる余裕がある参戦者がどれだけいるのかと怒りを覚える。この標高差は自分の脚で稼いだ。位置エネルギーの無駄使いだとブレーキを掛けるのがもったいなく思うが、そんな無謀なことはできない。ブラインドカーブでは十分な減速をする。向こう側で参戦者が転んでいるのかもしれない。

■あらすじ

 佐野倉雄一(サラリーマン)は突然自分の前から姿を消した恋人の愛車を駆り、彼女が走りたがっていた王滝SDAに参戦する。 彼が自転車を始め、彼女と自転車通勤をし、山に行き、ポタリングをし、恋人同志になり、彼女を失い、喪失感の中、王滝で自分を見つけ出す物語。

■登場人物

佐野倉雄一:アラサー独身のサラリーマン。無趣味だったが、MTBに出会い、サイクルライフをスタートさせる。27.5インチハードテール。

山下桜子:部署は違うが雄一の同僚。自転車乗りとしては先輩なので何かと世話を焼く。意味ありげな言動が多い。27.5インチフルサス。

 下りはすぐに終わり、また上りが始まる。もう残る体力が少ない雄一には拷問に等しい。単なる上りではなく、斜面から地下水が流れ出ているため、ぬかるみがひどく、その上に羽虫が群れており、たかってきた。アイウェアをしているから目に入らずに済んでいるが、裸眼だったら大変だっただろう。

 ぬかるんだ路面は礫一面の林道より質が悪く、タイヤがとられ、下りて押す参戦者が多数いた。しかし雄一は下りたら負けだと何故か考えてしまい、全身の力を振り絞って上る。途中、薄く広く水が流れ、川のようになっていた。その上、左右から植物が張り出してきていて道幅が狭く、MTB2台分のスペースすら怪しい。先行したMTBのタイヤが路面を更に悪化させていたため、ラインがとれず、雄一はやむを得ず、路肩の草むらを抜けるようにしてその激坂をクリアした。剥き出しの肌が虫や植物の葉にやられ、ちくちくと痛んだ。もう怒るしかなかった。こんなのはレースではない、罰ゲームだと怒った。今まで通りの林道になったかと思いきや、路面は最悪で人のこぶし大の礫がごろごろ転がり、ラインと呼べるラインがなかった。

 耐えて、耐えて、耐えて進んだ。

 上を見上げることすらもできない。その力が残っていないのと、ルートを選択するために注視しなければならないのと、両々の理由があった。じっと耐えてクランクを回し、全身の痛みと痙攣を堪えた。クランクが重い。もうずっとインナー×ローだ。

 ふざけんな。

 雄一は頭の中で何かに言う。もう思考は支離滅裂だ。その自覚がある。それでもどこかで冷めた自分が、熱い自分を見ていた。いつになったら上りが終わるのかと考えた。そして峠を過ぎた。下り始めたら、今度はいつになったら下りが終わるのかと考えるようになっていた。

 もう限界だった。しかしその下りはハイスピードだった。路面はよく、一部アスファルト舗装があり、左右にガードレールすらあった。涼しげな河が並行して流れていた。70キロ地点の看板を通り過ぎ、短い橋を越え、息を整え、長い下りで風を切った。なだらかで平坦な下り、それは地獄で見つけた蜘蛛の糸のようなものだった。CP3は近い。事前にネット映像で見たとおりの風景が雄一の目に飛び込んできていた。そして広場が見え、ストライプのテントとセンサー区間、そしてワンボックスバンが確認できた。

 間違いなく73キロ地点、CP3だった。これを8時間以内でクリアすればあとはゴールできたも同然だった。もう足切りは無い。雄一はここを目指して走ってきたのだ。

 雄一は残った力を振り絞ってペダルを回し、そしてセンサー区間の直前で脚を止め、片手を天に突き上げてそのまま通り過ぎた。

「うおああああああ! やったあああああ!」

 思わず腹の底から声が出た。今までの人生の中でのどんな喜びにも勝る気がした。

『戦わずして得るもの無し! 苦労しなくて努力しなくて、楽しいことなんか何もない』

 ああ、そうだな……君の言うとおりだ。

 桜子の声と言葉を思い出し、雄一は身体全体でそれを理解した。テント側で降車し、倒れ込むと、係員がおめでとう、と声を掛けてくれた。彼らもその意味を分かってくれているに違いなかった。

 タイムは7時間10分強。最後の上りをクリアすればあとは最初の上りを越える長いダウンヒルだ。完走できる。そう信じられた。補給を済ませ、少しマッサージし、空になりかけたハイドレーションパックに水を補給し、アミノ酸の粉末を入れる。そして最後に残った食料を食べる。あとたったの20キロ強。ここまで頑張れて頑張れないはずがないと自分に言い聞かせ、立ち上がる。

 1年前、MTBに初めて触れた時、1年後にこんなことをしていようとは想像できなかった。しかしレースに出て、走り通し、100キロをクリアできそうだった。やろうと思えばできる。変わろうと思えば変われる。戦おうと思えば、戦える。怒りを突き抜けた達成感がある。

 しかしまだゴールはしていないと己を叱咤する。今まで大したトラブルもなくここまで来られたが、この先に何があるか分からない。予備のチューブを使い切るくらいパンクするかもしれないし、チェーンが切れて繋ぎ直しているかもしれない。その時はインナー×ローに入らなくなる。油断は禁物だ。自分を奮い立たせ、休憩はそこそこに再出発だ。ビンディングをはめ、サドルにまたがり、クランクを回し、進む。もう後は残った体力を振り絞り、最善をつくすしかない。

 XCバイクを走らせると程なく巨大な防砂堤に到着した。先ほどから林道に並行して流れていた河をここで横切ることになる。森の中から出ると視界を遮るものがなくなり、雄大な御嶽山を仰げた。残念ながら半分靄にかかり、黒い雲が背景にあった。そしてぽつぽつと雨が降り始めていた。

 まだ20キロ以上ある。着るタイミングを逃してはならないと自転車から降り、ハイドレーションパックのフロントパネルから新品のレインウェアを取り出した。クリスマスから半年近く経っているが、雄一はまだこのレインウェアを使えずにいた。使う機会はあったが、古い方を使い続けていた。今日も使わずに済むのなら使いたくないが、こっちのレインウェアの方が断然軽いので持ってきていた。お守り代わりという意味もあった。

 カバーからレインウェアを取り出すと彼女との思い出が蘇ってきて、目頭が熱くなった。

 彼女へのクリスマスプレゼントは無駄に終わった。正確には無駄ではないが、自分と一緒に王滝を走っている。彼女には渡していない。このレースが終わったら、どんなことをしてでも彼女に会いに行く。そして本当のプレゼントを渡すのだ。

 レインウェアに袖を通し、ファスナーを上げ、首元を固定して再びハイドレーションパックを背負う。雨の降りは確実に激しくなっていた。林道は川になり、路面はより悪くなるだろう。滑って事故が起きるかもしれない。それでももう前に進むしかない。

 雨雲に半ば隠れた御嶽山に無事レースを終えられることを願った。

 もはや残っているのは気力だけというような状態だ。防砂堤を越えるとすぐに厳しい上りが始まる。崩落が多発しているところで、斜面から落ちた鋭利な礫がごろごろと転がっていた。その上、雨が流れてきて轍を流れ、飛沫を上げた。レインウェアのフードカバーを雨粒が激しく叩き、少しアイウェアが曇る。先ほどまで25℃あった気温が急激に下がりつつあった。しかし寒さを覚えるほどではない。レインウェアは湿気を逃がす素材で作られており、快適だったが、シューズの中は水浸しになる。

 坂は勾配がかなりある。きれいにクランクを回せず、カクカクと踏み下ろすだけで精いっぱいだ。太い鉄筋で作られた防砂トンネルの中に入ると雨から逃れられた。路面も比較的いい。一息つきつつ、先を急ぐ。トンネルを出たところでまた左脚がこむら返りを起こした。痛みを堪え、ゆっくり慎重に下り、シューズを履いたまま、筋肉を伸ばす。何をしているのか頭で言葉にすることすら面倒で、ただ、しなければならないことを行動に移した。

 しばらくバイクを押し、傾斜と路面が落ち着いた場所で再乗車した。その間に何人も彼を抜いていったが、ついていこうという気力どころか今までのような怒りの感情すら湧かず、ただ自分の弱さだけが敵だと思われるようになっていた。もっと強ければこんな苦労はせずに済んだ。もっと戦えるよう鍛え上げればよかった。勝たなければならなかった。何に、と脳裏で言葉にするとやはりそれは自分だろうと返ってきた。

 もう気力と体力の限界が近かった。サイクルコンピュータの速度表示は時速5キロを切っている。雨に打たれ、レインウェアを着ていても身体が冷えていた。グローブをはめた手はとうに冷え切り、感覚が無く、凍えそうだった。

 その内、目の前に更なる激坂が現れ、雄一は嘆息した。皆、押していたが、何故か雄一は降りる気になれず、ヘソに力を入れて、最後の力を振り絞るんだと己に言い聞かせ、全身でこぎ始めた。フルサスであっても荷重を上手くかけられなければ滑る。実際1回ずるっと滑ってバランスを崩した。しかしバイクから下りずに済んだ。雄一は腰を下ろして、慎重にトルクコントロールしながら上る。ペダルを通して路面を感じられた。歩きより少し早い程度だったが、自分に負けたくなかった。押して上る参戦者を抜かし、斜面から滝のように水が流れ出し、川のようになっている林道を上り続けた。しかし無理は身体にこたえ、また足が攣った。ゆっくり横に倒れて草むらの草を掴み、どうにかノーダメージで停まった。足を伸ばしてもなかなか元に戻らず、また抜かれた。

 耳に入るのは雨の音と自分の呼吸音、そして心臓の鼓動だけだった。しかし心は熱く燃え上がっていた。周りには誰もいないのに、誰かが側にいるような、そんな幻を感じた。こんな“何か”の気配が山の妖怪の伝説に変わるのかもな、と少し冷静に考えられた。その気配のお陰か、また走り出そうという気持ちが湧いてきて、雄一はバイクのトップチューブをまたぎ、再乗車した。

 激坂はようやく終わり、少し下り始めた。これで身体が少し楽になるとかそんなことを考える余力すら彼には残っていなかった。だから速度を落として慎重に下っているつもりでいても、判断力が低下していることに気づけなかった。

 それは操作ミスに直結し、雄一はコーナーでフロントのコントロールを失い、大きな岩に乗り上げ、バイクごと吹っ飛んだ。しかし不思議なことに、彼には自分に身に何が起きたのかを冷静に判断するだけの時間的余裕があった。まずヘルメットが頭を守ってくれた。ガツン、と大きな音がした。草むらで勢いが削がれ、腕で地面をはたいて受け身をとった。その甲斐があったのか、斜面に身体をぶつけても鈍痛を感じただけで済んだ。とっさに受け身ができたのは、時間感覚の鈍磨が生じていたからに違いなかった。

 レインウェアに穴は空いていなかったが、しばらくすると膝と肘が激しく痛んだ。まくって見てみると皮膚が破れ、じわじわ出血している。だが、腫れてはいないし、骨も大丈夫そうだ。しかし出血については何をすることもできないし、する気力も起きない。その内、血は止まるだろう。そんな風にしか考えられなかった。前に進めばいい。そうすればゴールする。それだけのことだ。

 XCバイクは草むらの中に転がっていた。前後輪を軽く回してみたが、ラッキーなことにディスクが少し擦っているだけで、リムは歪んでいない。グローブで顔の雨粒を拭い、バイクにまたがる。重力が雄一とバイクをゆっくりスタートさせてくれ、後方に気をつけながら加速し、ダブルトラックに戻った。

 筋肉が痛く、筋が痛く、皮膚が痛く、怪我で痛く、指が冷たくて痛く、もう全身痛みの感覚しかない。自分がこんな風に苦痛を顧みず、全力で戦う人間になるとは夢にも思っていなかった、そう自嘲する。そして最後の上り、距離2キロ、勾配10%の坂が現れ、ペースを落としながら、ペダルを1回踏むだけであっても全身の力を動員し、どうにかこうにか上りきる。速度や時計などを見る気力は全くない。

 もう上らなくていい。しかしまだ雨で危険さを増した下りが残っている。雄一にはブレーキレバーを引く力すら残っていないように思われた。装備しているのは油圧ブレーキだから本来ならば力は大して必要ない。人差し指だけで引くのが理想だと言われているくらいだ。しかし今は中指も使わないと満足に減速できないほど握力がなくなっている。思い切って薬指もレバーに添えてみたが、そうするとハンドルがグリップできなかったので諦めた。振動で痛みが増し、ぶつけたところがズキズキと痛んだ。だが、雄一は気力だけで痛みを無視し、腰を上げてバランスを取りながら、最後の7キロの下りを疾走した。路面が悪い上にこの雨なので慎重に速度を十分に落として下った。次に吹っ飛んだら、もう走れないと思われたからだった。

 その内、切り立った斜面に通された林道が終わり、森の中に入った。しかしその区間は轍が削れてできた溝に雨水が大量に流れ込み、ギャップも礫も見えない状態になっていた。もう天に運を任せて下るしかなかった。後輪が跳ねた泥が背中に当たり、びしゃびしゃと音を立て続けた。

 そしてその内に、金属が擦る異音が混ざり始め、前ブレーキが効かなくなったことに気がついた。後ブレーキだけでどうにか止まり、何事かと路肩にバイクを置いてディスクブレーキを確認すると、パッドが摩耗して、ブレーキがディスクに張り付いているのが分かった。まだ十分残っているからと新品のブレーキパッドにしなかったのが徒になった。通常の下りならともかく、この泥を巻き上げる雨の中では、泥水がブレーキに掛かり、泥水の中の細かい砂がヤスリのようになって、パッドをジャリジャリと削ったに違いなかった。予備のパッドは持ってきておらず、騙し騙し下るしかなかった。

 最後の最後でトラブルが続いた。後はパンクしすればトラブルのフルコースだと怒りを覚えつつ、下った。もう上りがないのならばとサドルを下げて再スタートし、ブレーキングが不足したら最終的にはシューズ裏を使って減速する覚悟だった。

 速度を出せないために続々と抜かされたが、もう手の打ちようがない。もう無事下れさえすればよかった。もし晴れていて、ブレーキパッドも残っていたら、きっと爽快な下りだったのだろう。だが今は苦行でしかない。自分の人生、所詮こんなんなのかと怒りを覚えつつも、それが少しずつ消えていくのが分かった。林道の周囲には小屋や倉庫が現れ、人里に戻ってきたことを示していた。ゴールが近いことを意識できたから、怒りが消えたのだろう。痛みに、坂に、雨に耐え、8時間以上もMTBに乗り続けた。それで何も学ばないはずが、感じ取らないはずがない。そう信じられた。

 正面にアーチとイベントテントが見えた。センサー区間の先はカラーコーンで仕切られている。もうゴールだ。長かった。これまでいろいろなことを経験したが、これほどまでに長い時間を意識したことはなかった。

 雄一はブレーキレバーから指を離し、重力に背中を押され、風雨の中、フィニッシュした。ゴールのデジタル時計は9時間10分を示していた。もう何も考えられず、センサーチップを回収された後は他の参戦者たちがそうしているように、ゴール先の空き地にバイクを倒し、その場に座り込んだ。おそらく完走した参戦者の中では下から数えた方が早いタイムだろう。しかし、もう走らなくていいと分かっただけで満足だった。

 降りしきる雨の中でも、お尻に雨水が染みこんできても、到底動く気にはなれない。息を整え、脚の震えが取れ、寒さに凍え始めてようやく立ち上がり、XCバイクを立てた。バイクは泥だらけになり、見るも無惨な姿になっていた。しかし他のどのバイクよりも格好良く見えた。SDA王滝を戦い抜いた戦友に心の中だけで労いの言葉を掛けた。

 よくがんばってくれた。

 ジ~ンと背筋が震えてきた。

 本当に終わったのだ。もう走らなくていい。

 苦しかった。何故走っているのか分からなかった。何かを分かろうとした。でも分からなかったか、分かったフリをした。怒りを覚え、奮起した。やはり、やってやれないことはなかった。御嶽山は美しかった。川面も美しく、木曽の深い緑の森には力を感じた。このレースを走らなければ分からないことばかりだった。

 雄一は震える手で携帯端末を取りだし、自分とXCバイクを撮影した。そして久しく使っていなかった桜子の連絡先に、添付して送った。本文は一行だけにした。

“完走できたよ”と。

 すぐに携帯端末が返信を報せ、別の意味で震えながら画面にタッチした。

“おめでとう”とだけあった。

 己は何かを成し遂げた。そう実感し、雄一は全身を震わせ、これまでの人生で経験したことのない大きな達成感を覚え、携帯端末を強く握りしめた。

 雨の中、他の参戦者が次々とゴールしていた。自分のこの感慨も多くの人々の中ではちっぽけなものだ。それぞれがそれぞれの思いを抱いて、このレースを走ったに違いない。自分は特別なんかじゃない。そう心の中で言葉にして、頷く。

 雄一は筋肉痛に苦しみながらバイクのトップチューブをまたぎ、サドルにお尻を載せ、会場の松原スポーツ公園への道を走った。

 会場に着くと木造の巨大ドーム下で小瀬木が待ってくれていた。彼はスポーツタオルを雄一に掛け、早く身体を拭くように促した。そして保温ボトルから温かいコーヒーを淹れてくれ、ベンチに腰を掛けて休んだ。彼は雨だからダウンヒルは早く切り上げてこっちに来たんだ、と言っていたが、それにしても富士見からここにくるには早すぎた。雨が降り出したのは1時間ほど前だ。富士見ではまだ降っていなかったはずで、自分を気に掛けて早めに来てくれたに違いなかった。温かいコーヒーが喉を過ぎると生きている気がした。

「何か分かったかい?」

 小瀬木が訊き、雄一は紙コップの中のコーヒーを見つめながら答えた。

「うん。たぶん。まだ、言葉にはできないけど……それに不思議なんだ。こんなに苦しかったのに、もう次の王滝を走りたくなっているんだからさ」

 小瀬木は微かに笑い、拳を作り、上げた。雄一も拳を作り、彼の拳と合わせた。全身を激痛に苛まれていても、筋肉が悲鳴を上げていても、疲労困憊し倒れ込んでしまいたくても、もう心は走りたがっている。今回のレースは終わったが、また次のレースがある。そして今日は走り終わったが、自分の人生はこれから先も続いている。今日掴んだことを言葉にできるようになったら、きっとその先に進める。そこには彼女もいる。雨が降りしきる木造ドームの下で雄一はそう確信できた。

<つづく>
※この物語はフィクションであり、実在の人物や団体、地域などとは関係ありません

監修
岡 泰誠(日本スポーツ協会公認自転車競技コーチ)コスモス パフォーマンス コンサルティング
松本佑太(フカヤレーシング)

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神野淳一 連載小説「インナー×ロー」

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