総勢459人が回答ヒルクライマー実態調査結果発表<前編> 平均像は「富士ヒルを目指して自分と戦う中年男性」

by 後藤恭子 / Kyoko GOTO
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 『Cyclist』で実施したヒルクライマーの実態を調査するアンケート(6月22~28日)の結果がまとまりました。1週間で寄せられた回答数は編集部の予想を上回る459件。回答いただいた皆様、ご協力ありがとうございました。前編では属性、目標とするレース、トレーニングスタイル、ヒルクライムを目指す理由等を分析。アンケートから見えてきた、ヒルクライマーの実態とは──?

なぜ人は山を上るのか? Photo: Naoi HIRASAWA

レース3強は富士ヒル、乗鞍、ハルヒル

 年齢別にみると、最も多いのが41-50歳台(33%)、次いで51-60歳台(26%)、40~60歳までの年代が6割を占めた。男女別では、圧倒的な男性比率は想像していたが、女性の比率が5%を切るという結果は、自転車界において「1割」といわれる女性率をさらに下回る格好となった。

年齢別では40歳台が最も多く、その次に50歳台、30歳台と続く ©Cyclist
回答者の男女差は男性が圧倒的多数 ©Cyclist

 「目標としているレース」で最も多かったのは、毎年1万人前後の参加者を有する「Mt.富士ヒルクライム」が38.1%の支持を獲得して堂々のトップとなった。

 次いで「ヒルクライマーの甲子園」といわれている「乗鞍ヒルクライム」が29.3%を獲得して2位に。3位は「榛名山ヒルクライムin高崎」で、24.6%という結果だった。

目標とするレースは「富士ヒル」がダントツ人気 ©Cyclist

 リストには名を連ねていないが、「その他」で多かったのは「箱根ヒルクラム」で「ツールド草津」(6件)をやや上回る9件の回答があった。また数は少ないが、世界一過酷といわれるヒルクライムレース「台湾KOM」を目指しているという回答もあった。

 また、「最近、レース会場でお一人様が増えている」という情報をもとに、その実態を探るべく「会場へはグループ、あるいは一人で行くのか」を尋ねてみたところ、6割近くの人がソロで活動しているという結果に。1人で山と対峙し、黙々と己と戦う、そんな孤高なヒルクライマーが多いという実態が浮き彫りになった。

6割近くの人が「会場には1人で行く」と回答 ©Cyclist

 「ヒルクライムの魅力」をたずねた質問(重複回答可)では、「達成感が得られる」と回答した人が160人と最多。一方で「自分への挑戦」も148人と2番目に多く、「孤高なヒルクライマー」の多さを裏付ける格好となった。また「落車の危険性が少ない」等レースの安全性を理由にあげた人も38人と少なくなかった。

達成感、そして自分への挑戦を求めて山を上る人が多数 ©Cyclist

 「その他」の回答の中には、「重力から解き放たれた爽快なダウンヒル」とヒルクライムを経た先に魅力を感じている人や、「体力測定」と自分の健康のバロメーターにしている回答が複数あった。また、「勝てる確率が高い」「小柄なので、戦える場所がここしかない」「平坦屋さんを登りで見返せる」「自分の長所を生かせる」「自己表現」等、ヒルクライムを活躍の場としている人も多かった他、「普通の人がやらない自転車趣味の人間だけが到達できる優越感」「天国への階段」といった珍回答もあった。

パワトレ導入率は5割

 次にトレーニングについて尋ねてみた。まずパワートレーニングの導入率についてたずねると、過半数の人がパワートレーニングを導入していると回答した。

過半数の人がパワートレーニングを導入していると回答 ©Cyclist

3分の1以上がスマートローラーを導入 ©Cyclist

 スマートトレーナーについては、35.7%が使用していると回答。使用しているスマートトレーナーを機種別に見ると、最も多かったブランドは「ELITE」で25%。中でもダイレクトドライブ式の「DIRETO」の使用率が高かった。次いで「Tacx」22%、「Wahoo」20%と、拮抗する形で両者の使用率が高かった。

 スマートローラーでのトレーニング時に使用しているトレーニングアプリについて尋ねたところ、「無回答」を除くと「Zwift」の利用率が他に圧倒的な差をつけて最多となった。

スマートトレーナー利用者でズイフトを利用している人は3割 ©Cyclist

 後編はバイクの軽量化と、パーツの選択に関するアンケート結果を紹介します。

<後編に続く>

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