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パンク修理の必須アイテムロードバイクの携帯ポンプの選び方と編集部オススメ

by 中山順司 / Junji NAKAYAMA
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 家を出る前にフロアポンプで空気を入れていざ出発! これで快適にサイクリングを楽しめます。しかしちょっと待ってください。もしも出先でパンクしてしまったらどうしますか? 予備のチューブとタイヤレバー、穴を塞ぐパッチを持っていても、肝心の空気入れ(携帯ポンプ)がなければ一歩も動けません。

 「いやいや、パンクなんてめったにしないでしょ?」たしかに空気圧をちゃんと管理していればほぼパンクしませんが、起きるときはいともカンタンにあっさりパンクします。数年間パンクと無縁だったかと思えば、1カ月に2回もやらかすときもあります。スポーツバイクのタイヤはクルマのように頑丈ではないのです。そこでこの記事では、ライドに携行する携帯ポンプと選び方について解説します。

携帯ポンプと選び方と種類を紹介 Photo: Masahiro OSAWA

なぜ携帯ポンプが必要なのか

 なぜ携帯ポンプが必要なのか。シンプルに「万が一パンクした場合に復帰するために必須だから」です。日本の公道はかなり整備されていますので、いまどき「釘を踏んだ!」なんてことはめったにありません。しかし、ゴミ捨て場の近くは割れたガラスが目に見えないレベルで散乱していたり、町工場の周辺は鋭利な金属片が落ちているのはザラにあります。

 余談ですが、筆者が以前住んでいた川口市は鋳物工場がたくさんある土地柄でして、何度か工場前に落ちていた金属片にやられ、パンクしたことがあります。

筆者が使っているミニベロ用の携帯ポンプ Photo: Junji NAKAYAMA

 ですので、小さくてもいいので携帯ポンプは持って出かけることがマスト。小さいとロードバイクに必要な高圧を入れることが難しい(不可能ではないですが)のですが、緊急用と割り切ればまあ問題ないでしょう。

携帯ポンプ、どれを選べばよいか?

 携帯ポンプは大きければ大きいほど空気が入れやすいのですが、そのぶんかさばってしまうのがトレードオフ。筆者がロードバイク用に使っていたのは、長さが30センチほどあるやや長めのタイプでしたが、ポンプの径が小さいのでさほど重くありませんでした。ミニベロはタイヤが小さいのでその分小さい携帯ポンプを使っています。

ニョキッとバルブに差し込むヘッドが出てきます Photo: Junji NAKAYAMA
仏式バルブに挿し、回して固定。その後ポンピングします Photo: Junji NAKAYAMA

 あと、携帯ポンプは長いほど押し込みやすく、空気が入れやすいという特徴があります。手のひらに収まるようなミニサイズはたしかに携行はしやすいものの、使うときに数え切れないくらいポンピング(数百回)しないといけないので、腕がとても疲れます。小さすぎるのも問題ではあることは覚えておきましょう。

携帯ポンプをどう持ち運ぶか?

 携帯ポンプを持ち運ぶ方法ですが、バイク本体に装着しておくのがベスト。手荷物にすると忘れてしまうかもしれませんが、バイクにくっつけていればどうやっても忘れません。

黒いシートチューブに黒いポンプなのでわりと馴染んでいます Photo: Junji NAKAYAMA

 携帯ポンプはたいていの場合、シートチューブかダウンチューブにアタッチメントを用いて装着します。固定用のバンドなどを使うパターンもありますが、たいてい携帯ポンプを買うとアタッチメントとして付いてきます。

 デメリットは携帯ポンプを取り付けるとバイクのシルエットが崩れてしまうことでしょうか。せっかくのかっこいいバイクに余計なアイテム(携帯ポンプ)がぶら下がっているわけですから。

 美意識の高い方ですとこれを嫌い、携帯ポンプを手荷物としてジャージのバックポケットに入れる方がいます。「落ちてしまわないかな」と気になるのですが、これまで一度も落とした姿を見たことがないのでこの方法もアリといえばアリです。

携帯ポンプの代わりにCO2ボンベという選択肢もある

 実は筆者、手押し式の携帯ポンプを1年ほど前に卒業して、今はCO2ボンベを使っています。二酸化炭素が詰まった手のひらサイズのボンベを2本ほどツール缶に忍ばせておきます。パンクの際交換したチューブに差し込むと数秒で空気(CO2)を充填してくれるスグレモノ。空気を入れそこねて失敗したらボンベが無駄になるリスクがあるので、予備として2本持っています。

コンパクトさが魅力のCO2ボンベ Photo: Junji NAKAYAMA

 CO2ボンベのメリットは「軽い」「荷物にならない」、そして「手押し式と違って腕が全く疲れないし、即座にライドに復帰できること」です。ツール缶に入れておけるので、バイクのシルエットをかっこよく保てるのも隠れたメリット。

ツール缶に入れられるサイズで修理までの時間もわずか Photo: Junji NAKAYAMA

 あと、パンクを経験すると嫌というほど分かりますが、夏場に手押し式の携帯ポンプで修理する場合、熱中症になりそうですし、冬場のそれは凍え死にそうになります。ちなみに個人的に辛いのは夏より冬。夏場は日陰に移動すればなんとか凌げますが、寒空の下の作業はどこに移動しようが寒い。指もかじかんでなかなか作業もはかどりません。北風で持ち物が飛ぶし、冬のパンク修理は拷問レベルです。

 今でも鮮明に覚えていますが2015年末の出来事です。会社からの帰宅途中、午後11時ごろに赤羽の住宅街でパンクしたときのこと。気温3℃の中で電柱のか細い光を頼りに30分かけてチューブの交換作業をしたときは寒さで発狂しそうでした。短時間で終わらせたい一心で、今は文明の利器に頼っているというわけです(笑)。

 「いきなりCO2ボンベはちょっとな~」という方は、まずは手押し式の携帯ポンプでパンク修理を始めてみましょう。入れるのに時間はかかりますが、CO2ボンベのように失敗することがなく、安心です。

中山順司(なかやまじゅんじ)

ロードバイクをこよなく愛するおっさんブロガー。ブログ「サイクルガジェット(http://www.cycle-gadget.com/)」を運営。徹底的&圧倒的なユーザー目線で情熱的に情報発信する”ことがモットー。ローディの方はもちろん、これからロードバイクを始めようかとお考えの方が、「こんなコンテンツを読みたかった!」とヒザを打って喜ぶ記事をつくります。勤務先はファベルカンパニー。
twitter: @Cycle_Gadget(https://twitter.com/Cycle_Gadget

編集部オススメの携帯ポンプ

編集部 石川のオススメ
ハンドポンプとCO2ボンベ(インフレーター)式のハイブリッドタイプです。CO2ボンベがある時は一気にパンク修理ができ、ない場合は人力と使い分けられるのが魅力です。ハンドポンプは米・仏式のポンプに対応。空気の入れ口を直接ドッキングするのではなく、ホースを介して空気を入れるので、バルブ回りのトラブルは少ないでしょう。

編集部 後藤のオススメ
「フロア型ポンプ並みに空気が充填できる」といわれるほどポンピングが楽に行える携帯空気入れ、LANDCAST「マジックポンプ」です。製品名より「例のポンプ」といった方が有名でしょうか? 非力な女性の私でもそれほど頑張らずに5気圧まで入れることができるのにリーズナブル!おすすめの携帯ポンプを尋ねられたら間違いなく推す、最強のコスパアイテムです。

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