Cyclist編集部・松尾が潜入トレック直営店にルックのバイクを持ち込んでみた 愛車で試せるボントレガーホイール試乗サービス

by 松尾修作 / Shusaku MATSUO
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 ズラリと並んだTREK(トレック)のバイク…ここはトレック直営店だ。ボントレガーの新型ホイールを試せると聞いたが、手元にはLOOK(ルック)のバイクしかない。果たして他のブランドでも敷居を跨いでもいいのだろうか。今回、ルックのバイクで新型ボントレガーホイールの試乗をすべく訪れたのだが、心配をする松尾編集部員をよそに、「大歓迎です!」とトレックバイシクル横浜のスタッフが迎えてくれた。

「他社ブランドでもいいの!?」ルックのバイクでトレック直営店に行ってみた Photo: Masami SATOU

トレック直営店ってどんなお店?

 トレックのアクセサリーブランド「ボントレガー」から、「アイオロス」シリーズの新作ホイール3種が発表された。今回はこの中のハイエンドモデル「Aeolus(アイオロス)RSL 37」の試乗ホイールを試しに訪れたのだ。

 トレック直営店は、文字通りアメリカのバイクブランドのトレックが手掛けるプロショップ。ブランドのイメージや理念が色濃く反映されたトレックバイシクル横浜の店内には、クロスバイクからキッズバイク、ロードバイクやマウンテンバイクなどが所狭しと並んでいる。もちろん完成車は全てトレック製だ。

奥行きのある店内にはクロスバイクからハイエンドロードバイクまでズラリとトレックの車両が並ぶ Photo: Masami SATOU

 ここにルックのバイクを持ち込むことにしたので、恐る恐る店内へと入った。ちなみに、ルックはフランスの伝統的なバイクブランドで、高性能なカーボンフレームはツール・ド・フランスでも数々の勝利を挙げてきた。今回、ボントレガーホイールを装着するためにチョイスしたバイクは「795ブレードRS DISC」。トレックの「マドン」や「エモンダ」にも匹敵するレーシングバイクだ。

トレック直営店内で明らかに浮くルック Photo: Masami SATOU

 しかし、繰り返しになるがここはトレック直営店だ。「本当に、本当に大丈夫ですか!?」と応答してくれたスタッフの嶋村健太郎さんに問いかけると「実はメンテナンスやオーバーホールに訪れる3~4割の方は他社ブランドのバイクをお持ちになるんですよ」と教えてくれた。

 良く見ると店外に設置されたバイクラックにもトレック以外のバイクがかかっているし、テックコーナーでは他社バイクがメンテナンス中だ。正直に言うと「トレックファンの聖域」のような排他的な雰囲気を想像していたので、この時点でだいぶ救われた気持ちになり、胸をなでおろした。トレック・ジャパンが運営する直営店だけではなく、全国に50店舗以上あるトレックコンセプトストアも同様に他社ユーザー大歓迎なのだそうだ。

「ボントレガー=トレック」ではない

 アイオロスRSL 37は、従来のモデルと比較して、より軽く、よりエアロに設計されたプロスペックモデルだ。リムブレーキモデルでは、シューとの摩擦で生じる熱を逃がすため、ある程度の厚みを素材に用いる必要があるが、ディスクブレーキ専用のアイオロスRSL 37は素材を極限まで薄く、かつ高い強度で設計。前後セットで1325gという軽さを実現した。これまでボントレガーはアルミ、カーボンどちらも優れたホイールを生み出してきた。筆者も歴代のモデルを試してきた経験があり、その性能の高さはよく知っていた。

「1日じっくり走ってもOKです」と試乗ホイールを取り出すスタッフの嶋村健太郎さん Photo: Masami SATOU
ホイールの交換は丁寧で迅速 Photo: Masami SATOU

 ボントレガーホイールがトレック以外のバイクに装着されているのを見たことがあるかと言われるとほとんど記憶にない。他ブランドのバイクとの相性はどうなのだろうか。「ボントレガー=トレック」のイメージを持つ読者も多いだろう。筆者もその一人だった。しかしスペックを見ると新型アイオロス RSLは相当に優れている。これを「ボントレガー=トレック」のイメージだけで検討対象から外してしまうのは、もったいないのではないだろうか?

 「全然他のブランドにつけていただいても構わないですし、合うと思いますよ! どんなバイクに装着しても性能の高さを感じていただけるはずです」と話しながら嶋村さんが発表して間もないアイオロスRSL 37を持ってきてくれた。トレック直営店は刷新されたばかりの新型ホイールも試乗用として用意している。一般的に店舗での車体の試乗は珍しくないが、ホイールの試乗はあまり見かけない。愛車との相性を確かめるうえでありがたいサービスである。

 広々としたメンテナンススペースで固定された795ブレードRS DISC。マヴィックのホイールが取り外され、スプロケットの入れ替え作業を経て、丁寧にアイオロスRSL 37が装着されていく。仕上がったバイクを見て「お、かっこいいぞ!」というのが第一印象だった。想像以上に違和感が少ない。

 リムに施されたボントレガーのロゴはレーザーエッジングで刻み込まれており、ブランドの主張がないので、どのようなバイクにも合いそうな印象だ。ルックのフレームのダウンチューブもモノトーンであまりブランドを主張しないのでまるで完成車のようにさえ見える。走りにもがぜん期待が高まってきた。

ルックにボントレガーもマッチする!走りに期待が高まります Photo: Masami SATOU

 トレック直営店では試乗用ホイールの貸し出しが行われており、営業時間内で1日、たっぷりと性能や愛車との相性を試すことができる。ちなみに、今回お邪魔したトレックバイシクル横浜は全部で4ペア、リムブレーキ用(2ペア)もディスクブレーキ用(2ペア)も準備しているという。早速筆者もルックにアイオロスRSL 37という組み合わせの実力を試すべく、走りに適したフィールドへと向かうことにした。実走インプレッションは後日掲載!

 全国のトレック直営店では最新のアイオロスホイールを試乗ホイールとして全店に設置している。トレックユーザー以外でも、ぜひ愛車を持ち込んで最新のディスク専用ホイールの実力を試してほしい。

豊富な選択肢が生むベストな提案を

 せっかく訪れたトレック直営店なので、店内をぐるりと回ってみた。すると、車体だけでなく自転車用のアクセサリーやパーツが豊富に用意されていることに気づいた。なかでも際立つのがボントレガー製品の数々だ。

 ボントレガーは、ライト、サドル、シューズ、ヘルメットなど、自転車に必要なアクセサリーの大部分をカバーできるラインナップを揃えている。一つひとつのクオリティはとても高く、トレック以外のバイクに乗っていても気になるユーザーも多い。筆者も前後ライトはボントレガーを普段から使用している。

頭部を守る最新技術「WaveCel」を用いたボントレガーのヘルメット Photo: Masami SATOU
ボントレガー以外の製品も充実していた Photo: Masami SATOU

 この日、都内から自走で訪れた大須賀 秀禎さんもその一人。シューズとライトを目当てに、トレックバイシクル横浜にトレック以外のバイクに乗って来店した。「外からでも中の様子が見える、オープンで明るい店舗という印象です。間口が広くて思った以上に入りやすいし、スタッフさんとも話しやすいですね。シューズもデザインがシンプルで、私のバイクにも合わせやすそう。ボントレガーは製品が豊富だし、選びやすいですね」と初めて同店に訪れた印象を述べた。

「入りやすいし、スタッフさんも話しやすい。ボントレガー製品はラインナップが豊富でいいですね」と評価した大須賀秀禎さん Photo: Masami SATOU

 嶋村さんは「直営店だからこその安心感で選んでいただくことが多いですね。車両以外に必要なアクセサリーの全てをパッケージで提案できる豊富なボントレガー製品を扱っていることも直営店の魅力です」と話しつつ、「でも品ぞろえはボントレガー製品だけではないんですよ」と付け加える。

西海岸をイメージしてパーツチョイスがなされた“トレック直営店 特別カスタマイズバイク”「FX 2 Disc Women’s」 Photo: Masami SATOU
スマートトレーナーの体験コーナーも設置。ビンディングの使い方や納車時のフィッティングもスタッフがレクチャーしてくれる Photo: Masami SATOU

 確かに、商品棚を見るとガーミンのサイクルコンピューターやカペルミュールのウェア、アブスの鍵など、ボントレガー製品一辺倒ではない。アメリカ西海岸をイメージし、他ブランドのパーツを使ってカスタマイズされた「FX 2 Disc Women’s」は、パナレーサーのアメ色サイドのタイヤに、VANSのグリップ、ADEPTのサドルを同色に合わせてあり、その統一感が目を引く。

 嶋村さんは「取り扱っている製品の多さがあるからこそ、お客様の“こんなバイクに乗りたい”という希望を叶えるご提案が可能なのです」と力強く答えた。スポーツバイク未経験者から、他ブランドのユーザーまで幅広い層が満足できる選択肢がトレック直営店には揃っていた。

(提供:トレック・ジャパン)

※撮影用にマスクを外して対応いただきましたが、店舗ではマスク、消毒液、換気の徹底など万全なコロナ対策を行っています。(2020年6月上旬取材)

松尾修作

サイクリスト編集部員。10代からスイスのUCIコンチネンタルチームに所属し、アジアや欧州のレースを転戦。帰国後はJプロツアーにも参戦し、現在は社会人チーム「Roppongi Express」で趣味のレースを楽しむ。JBCFのカテゴリーはE1。数多くのバイクやパーツを試してきた経験を生かし、インプレッション記事を主に担当している。

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