新製品情報2020トレックの最軽量ロード「エモンダ」がフルモデルチェンジ エアロ性能強化し万能バイクに

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 アメリカのバイクブランド「TREK」(トレック)が、軽量ロードバイク「Émonda」(エモンダ)を3年ぶりにフルモデルチェンジして、新しい「エモンダSLR」を発表した。ディスクブレーキ装備でUCI(国際自転車競技連合)規定の最低重量6.8kgという、ブランド最軽量の座を保ちながら、空力性能を大幅に強化。まったく新しい超軽量エアロディスクロードへと生まれ変わった。ミドルグレードのエモンダSLも6年ぶりのフルモデルチェンジを果たした。

トレックの超軽量ロードバイク「エモンダ」が3年ぶりのフルモデルチェンジ © TREK

富士山ヒルクライムで21秒の短縮効果

 2014年に発表された初代のエモンダは、完成車4.65kgという強烈な印象を与える超軽量バイクとしてデビューした。2017年に発表された第2世代ではさらなる軽量化を果たし、ディスクブレーキ装備のレース仕様でもUCI規定ギリギリの最低重量を実現するものだった。

必要な強度を保ちつつ軽量化するため、徹底的なシミュレーションが重ねられた © TREK
空力性能も徹底的なシミュレーションと風洞実験により磨き上げられた © TREK

 第3世代となる新型エモンダでは、トレック・セガフレード所属のプロライダーからの要望、「既にディスクでもUCI規定ギリギリの重量なのだから、もう軽量化はいらない。もっとエアロにして欲しい」という声に応えて、完全に新設計のフレームが作られた。

ダウンチューブ断面は前作(左)の円形に対し、新型(右)は空力性能に優れるカムテール形状を採用 © TREK

 前作まではフレームの各チューブは円形断面だったが、新型では空力性能に優れるKVF(カムテール・バーチャル・フォイル)形状を全面的に採用。このほかにもケーブル内装、T47 BBなど、フレーム重量増となる要素を多く取り入れているが、強度が30%増した新型のOCLV 800カーボン素材を採用することで、優れた反応性などライドクオリティを保ちつつ、前作と同等の700gを切る超軽量フレームとした。

KVF形状はダウンチューブのみならず、フロントフォーク、ヘッドチューブ、シートチューブ、シートステーに至るまで全面的に採用。重量面では不利となるが、新しいOCLV 800カーボン素材により700gを切る超軽量も維持した © TREK

 同時に開発された超軽量の新型エアロハンドルバーと新型カーボンホイールと合わせた新型エモンダは、「超軽量」に加えて「エアロ」の称号を持つオールラウンダーに進化。富士山のヒルクライム(スバルライン23.62km)では前作に比べて21秒タイムを短縮できるという。

同時開発のエアロハンドルバー/ステムが優れた空力性能をさらに高める。ヘッドチューブもスリムになった © TREK
ハンドルバーとステムが一体化され、軽量化に貢献している © TREK
空力性能の向上により、富士山ヒルクライムでは21秒のタイム短縮効果を実現。アルプデュエズでは15秒タイムを短縮できるという © TREK

新素材でエアロ&超軽量を両立

 新型エモンダ SLRに採用されたOCLV 800カーボンは、強度の向上により素材の使用量を削減。前作とほぼ同じ重量で高い空力のフレーム形状を達成し、同じ形状でOCLV 700を使った場合より60g軽量だという。ワイヤリングはヘッドチューブ周辺も内装となり、ほぼ完全内装となった。

 ジオメトリーはH1とH2の中間の前傾姿勢で全てのライダーに適合するH1.5フィット。BBは昨年発表の現行ドマーネと同様、ねじ切り式で整備性が高いT47 BBを採用した。タイヤは28Cまで対応する。

ヴィンツェンツォ・ニバリは「僕が知る中で、これほどエアロと軽量性を両立できたバイクは初めてだ」とコメント © TREK

 新型エモンダのために開発された新型Aeolus(アイオロス)RSLバー/ステムは、高い空力性能と軽量性を同時に実現。ケーブルをほぼ隠す構造だが実は内装ではなく、ハンドルバーを交換する際にもケーブルを抜かずに作業できる、メンテナンス性の高いセミ内蔵ケーブルルーティングとなっている。なお、通常のハンドルバーとステムも使用可能だ。

高いエアロ効果を実現する新型エアロバー/ステム。ケーブルもほぼ内装に © TREK
フルカーボンの一体型 © TREK
ケーブルを沿わせる溝を設け、空力性能と高いメンテナンス性を両立 © TREK

 同じく新型エモンダと同時に開発されたアイオロス RSL 37 TLRホイールは、前後セットで1325gとなり、アイオロス XXX 2ホイールよりもリム高が30%増えていながら、55gの軽量化を達成。高い空力性能と超軽量という相反するコンセプトを両立する、まさにエモンダのためのホイールになっている。

軽量&エアロな新型アイオロス RSL 37ホイール © TREK

ミドルグレードまで全面刷新

 日本国内でのラインナップはエモンダ SLRが、アルテグラDi2・新型アイオロス Pro 37ホイール・新型アイオロスエアロバーステム仕様の「Émonda SLR 7 Disc」を、初回入荷分のみ用意する。

エモンダ SLR 7 ディスク © TREK

 またミドルグレードのエモンダ SLも、6年ぶりにモデルチェンジされた。フレーム形状は新型のSLRと同形状となり、空力性能やジオメトリー、内臓ワイヤリングなどSLRのメリットをほとんど受け継ぐ。素材にミドルグレードのOCLV 500カーボン素材を使うことで、価格を抑えてハイコストパフォーマンスを実現した。

SLRと同形状のフレームとなったエモンダ SL。105仕様の「エモンダ SL 5 ディスク」は、完成車で税抜き30万円を切るコストパフォーマンス © TREK

 エモンダ SLは、シマノ105仕様の「SL 5 Disc」をローエンドに、アルテグラ機械式仕様の「SL 6 Disc」、アルテグラで新型アイオロスエリート35カーボンホイール仕様の「SL 6 Disc Pro」、アルテグラDi2・新型アイオロスプロ37ホイール・Pro VR-Cカーボンハンドルバー仕様の「SL 7 Disc」の4モデルをラインナップする。

アルテグラ機械式の「エモンダ SL 6 ディスク」 © TREK
ホイールがアップグレードされている「エモンダ SL 6 ディスク プロ」 © TREK

アルテグラDi2仕様の「エモンダ SL 7 ディスク」 © TREK

 トレックのカスタムプログラム「プロジェクトワン」では、新型エモンダの登場に合わせ、6月19日より新しいICONテーマとKOMグラフィックが登場。ICONテーマは「Amplified Alchemy」「Diamond Holographic」「Sweet Gold Leaf」の3つが追加。新しいKOMグラフィックはカラーの組み合わせが選択できる。

本物の金箔を使用しているというICONテーマの「Sweet Gold Leaf」 © TREK
角度によって色合いを変える「Amplified Alchemy」 © TREK
美しい輝きを放つ「Diamond Holographic」 © TREK

■Émonda SLR 7 Disc

税抜価格:769,000円
サイズ:47、50、52、54、56
カラー:Rage Red
仕様:OCLV 800フレーム、アルテグラDi2、新型Aeolus Pro 37ホイール、新型Aeolusエアロバーステム

■Émonda SL 7 Disc

税抜価格:579,000円
サイズ:47、50、52、54、56
カラー:Carbon Smoke/Factory Orange
仕様:OCLV 500フレーム、アルテグラ Di2、新型Aeolus Pro 37ホイール、Pro VR-Cカーボンハンドルバー

■Émonda SL 6 Disc Pro

税抜価格:440,000円
サイズ:47、50、52、54、56、58、60
カラー:Trek Black/Radioactive Red
仕様:OCLV 500フレーム、アルテグラ機械式、新型Aeolus Elite 35カーボンホイール

■Émonda SL 6 Disc

税抜価格:360,000円
サイズ:47、50、52、54、56、58、60、62
カラー:Lithium Grey/Brushed Chrome、Trek Black/Radioactive Red
仕様:OCLV 500フレーム、アルテグラ機械式、Paradigm TLRホイール

■Émonda SL 5 Disc

税抜価格:280,000円
サイズ:47、50、52、54、56、58、60、62
カラー:Blue Quicksilver/Brushed Chrome、Carbon Blue Smoke/Metallic Blue
仕様:OCLV 500フレーム、105ドライブトレイン

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