新種目フリースタイルは男女ともWC優勝経験東京五輪BMX代表 長迫吉拓、畠山紗英、中村輪夢、大池水杜の内定が発表

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 日本自転車競技連盟(JCF)が6月8日、来年開催される東京2020オリンピックのBMX日本代表候補(連盟内定)選手を発表した。BMXレーシングは男子が長迫吉拓、女子は畠山紗英が、今回新種目となるBMXフリースタイルは、男子が中村輪夢、女子は大池水杜が代表に内定した。

岡山の会場からリモートも交えて発表記者会見が行われた(会見YouTube映像より)

 内定選手の発表記者会見は、岡山県のライトBMXパークを主会場に、神奈川県寒川町などをオンライン会議システムで繋いで行われた。

 代表選手はJCFが当初発表していた選考基準に沿って選出。新型コロナウイルスの影響でオリンピックが1年延期となるなか、国別の出場枠の選考期間が来年まで延長されたが、代表選考期間の延長は行わなかった。

 この点についてJCFの黒江祐平理事は、東京オリンピックという大きな舞台でパフォーマンスを最大限出すには何がベストかを考えた結果と説明。早期に代表を決定することでオリンピック本番に向けて選手が準備期間を長く取れ、戦略的に過ごせること、また日本がすでに持っている開催国枠(各種目男女1人)を超える、2人目の出場枠を取りに行くことは難しいという理由を挙げた。

東京2020オリンピック・自転車競技(BMX)日本代表内定選手

●BMXレーシング
男子 長迫吉拓(ながさこ・よしたく)
女子 畠山紗英(はたけやま・さえ)

●BMXフリースタイル
男子 中村輪夢(なかむら・りむ)
女子 大池水杜(おおいけ・みなと)

長迫吉拓「集大成と思って挑む」

2大会連続出場となる長迫吉拓(会見YouTube映像より)

 長迫はリオデジャネイロ大会に続く2大会連続の出場。BMXワールドカップは今年も自己最高に並ぶ6位に入るなど、世界のレースで活躍する第一人者。「自国開催に自分が出場できることはすごくラッキー。集大成と思って挑みます。前回のリオオリンピックでは、小さなどんな応援も本当に力になったので、今回もまた皆さんの力をお借りしたい」とコメント。大会が1年延期になった事に関しては、「BMXレースは脚力が自分のエンジンなので、その出力を上げる1年にしたい」と意気込みを語った。

畠山紗英「延期はポジティブに」

地元・神奈川県寒川町からリモートで参加した畠山紗英(会見YouTube映像より)

 BMXレーシング女子として初めての五輪代表となる畠山は、今年1月に練習中のアクシデントで負傷。今年のワールドカップには出場できていなかったが、昨年前半に準決勝に2度進出し、選考基準をいち早くクリアしていた。「不安な期間もあったのですが、選ばれて正直ホッとしています。出場するからにはより良い結果を出せるように全力で頑張っていきたい」と目標を定める。1年の大会延期については「この期間を使って、スタートの速さなど、課題となる技術面を完璧に近づけていきたい」とポジティブに捉えていることを明かした。

中村輪夢「まずは自分の走りに集中」

昨シーズンのワールドカップで総合優勝を獲得し期待される中村輪夢(会見YouTube映像より)

 中村は昨年11月、男子では日本人初となるワールドカップ優勝を果たし、年間チャンピオンにも輝いた期待の18歳。「オリンピックにこの競技が入ってから、出るというのがまず一番の目標だったので、素直に嬉しい」と代表内定の喜びを語った。コロナ禍の自粛期間中も自分専用の練習場で技を磨いていたという中村は来年の大会本番に向けて、「もちろん結果もですけど、自分の思い通りの走りを1分間したいというのも目標なので、そのためにこの1年間で、延びて良かったなと思えるほどに成長したい」とコメント。メダルの期待がかかるが、「1分間ミス無く自分の走りを全部決めて、後から結果が付いてくれば一番いい。まずは自分の走りに集中して頑張りたい」と意気込んだ。

大池水杜「楽しんで金メダル」

大池水杜もワールドカップ優勝経験がありメダルの期待が高まる(会見YouTube映像より)

 大池は2018年のワールドカップで、日本人初の優勝という快挙を成し遂げた選手。「BMXフリースタイル・パークは東京オリンピックが初めてになるので、そこで自分らしくライディングできれば。まだまだ日本国内で走られていない競技だと思うので、私が楽しく飛んでいる姿、楽しく技をしている姿を見て、もっとBMXを日本の皆さんに知ってもらいたいなと思います」と語り、楽しくライディングした上での金メダルを目標に挙げた。

コーチが感極まる場面も

 会見では両種目を率いる連盟のBMXレーシングの三瓶将廣ヘッドコーチ、BMXフリースタイルの出口智嗣ヘッドコーチも出席した。

 三瓶ヘッドコーチは前回のリオ五輪での経験を踏まえて、「やはりオリンピックという舞台は結果を出しに行くところ。選手が準備万端の状態で来年の東京を迎えられるようにサポートしたい」と決意を語り、長迫、畠山両選手への期待を述べた。

BMXレーシングの三瓶将廣ヘッドコーチは長迫とともにリオ五輪の雪辱を目指す(会見YouTube映像より)
競技普及にも携わるBMXフリースタイルの出口智嗣ヘッドコーチは、初の五輪代表発表に感極まる場面も(会見YouTube映像より)

 出口ヘッドコーチは「BMXフリースタイルのオリンピック(種目入り)の発表があったのが、3年前の今日の深夜だった」と明かし、初めてのオリンピックに向けて戦ってきた日本チームに対して「すごくみんな、大きな拍手をあげたい」と時折感極まりながら代表選手を発表。チーム一丸での選手へのサポートを約束し、同時に五輪大会を通じてBMXのさらなる普及への期待を語った。

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2020東京五輪 BMX

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