Cyclist・週刊「エディターズ・チョイス」編集部のイチオシ記事「『栗村修の“輪”生相談』 悩める10代男性からの質問に回答」など 5月30~6月5日掲載

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 『Cyclist』に掲載された今週のイチオシ記事を編集部員がコメントとともに紹介する週刊「エディターズ・チョイス」。5月30~6月5日からは「10代男性 ・12kgの自転車でロードレースに出る人はいないと言っても親が信じてくれません」など4本を紹介します。

編集長 澤野健太のイチオシ

10代男性「12kgの自転車でロードレースに出る人はいないと言っても親が信じてくれません」

機材スポーツであるロードレースは、機材による有利・不利は多かれ少なかれ発生してしまう(写真はジュニア時代のLLサンチェス選手) Photo: Yuzuru SUNADA

 自分は今高校生で、学校に自転車競技などはないので、1人で練習しては市民レースに出たりしています。

 質問したい内容は機材についてです。僕は今「TREK Checkpoint AL3」を使っています。かなりのオフロードも想定されたグラベルロードです。しかし僕はやはりレースに出るなら最低限105のコンポが付いていて9kg以下のスペックのものを使いたいと思っています。

 しかし親は「見た目がそんなに変わらないから一緒」という一点張りです。25C対応のホイールを用意してくれるわけではなく、現在コンポはSORA、28C、重量12kg。このスペックでレースに出てる人はほぼいないと言っても信じてくれません。「ある物で努力しろ」とは言いますが、これはあまりにもハンデが過ぎると思います。

 こういう時、ロードバイクに理解がない人でも値段の相場と性能、同じ見た目でも、使用用途によって全然違うということを理解させる方法はあるのでしょうか? またそういう人にはどう説明するべきなのでしょうか?

 編集部には栗村さんへの質問が続々と寄せられます。中でも実は、中学生、高校生の切実な思い、質問がかなり多いんです。特に目立つのが、この質問者さんのような機材の悩みです。
 始めたくても機材がない、機材が周りに劣っているなどなど…。自転車に関する悩みに全部答えられないけれど、この問題が解決すれば門戸も広がり、自転車競技人口とその人気がもっと高くなると考えます。
 そのためにも、栗村さんの言う「ワンメイクレース」だけでなく、可能なら「同レベルの自転車を主催者が準備する」ところまで行けば、スーパースターを発掘できるかもしれません。

編集部 大澤昌弘のイチオシ

キャニオン・ジャパン石山幸風マネージャー「オンライン販売体制をさらに進化」

キャニオンジャパンの石山幸風さん(写真右)と、モビスターチームのアレハンドロ・バルベルデ。世界最高峰のトップ選手たちやチームを積極的にサポートしているのも、キャニオンの特色だ Photo: Nobuhiko Tanabe

 我々の生活においてさまざまな行動変容をもたらした新型コロナウイルス。その波は自転車業界にも影響を与えている。ピークを超え、日常を取り戻しつつある「アフターコロナ」もしくは「ウィズコロナ」の事業展開を業界はどう見ているのか。「自転車界トップが考える“アフターコロナ”」第4弾は、いち早くオンラインに限定した販売形態を展開していた キャニオンバイシクルズジャパンのマーケットマネージャー、石山幸風氏にコロナ前後の変化と今後の展開について話を聞いた。

 コロナ禍前と後で自転車業界に変化はあったのか。キャニオンでは、グラベルバイクの「グレイル」の販売が伸びていると、代表の石山さんはコメントしています。サイクリング、通勤と多目的に使えることが評価されているとのことですが、こうした潮流は今後も見逃せません。グレイルのようなバイクが売れることで、自転車好きの楽しみ方は変わっていく可能性が高いからです。
 実は私も、今一番欲しいとしたら、グラベルバイクです。パーツを組み替える楽しみ他よりも幅広く、通勤にも使えそうだし…、とまさに時代の空気に流されている自分がいます。グラベルバイクを買ったら、キャンプに行くんだ! なんて気持ちが強くなる可能性は大。ちょっとした変化が先々大きな変化にもなる可能性は否定できないですし、今後もグラベルバイクの販売動向は気になるところです。

編集部 後藤恭子のイチオシ

自転車通勤の拡大歓迎 菅長官、コロナ感染予防

環境にも優しく、災害への対応も期待される自転車通勤 Photo:Kairi ISHIKAWA

 菅義偉官房長官は6月3日の記者会見で、新型コロナウイルスへの感染を予防するため、通勤での自転車利用が拡大していることを歓迎した。「新型コロナに対応するために自転車通勤が広がっていることは良い動きではないか」と述べた。

 自転車が環境に優しく、災害にも対応できるなどのメリットを紹介。東京23区内の国道での自転車レーン整備を進めるほか、自転車通勤を推進する企業を優良企業として認定し、公表する取り組みも行うと表明した。

 「歓迎」って…ちょっとずっこけてしまいました。自転車通勤のニーズが増えている裏で、自転車が車道や歩道でどんな立場に置かれているかを知らないような発言。いま各国では自転車利用が喫緊の政策となるなど、長期戦となる「withコロナ」の生活を見据えた対策に自転車が組み込まれているというのに、日本ではそんな動きもないどころか、「自転車通勤を推進する企業を優良企業として認定し、公表する」という、なぜか上から目線。「自転車通勤者が増えている⇒自転車の走行環境を改善」というロジックに行き着く以前に、そもそも行政の自転車に対する認識が先進国基準でないことが透けて見えたような気がしました。

編集部 石川海璃のイチオシ

東京五輪トラック競技日本代表 短距離・脇本、新田、小林 中距離・梶原、中村、橋本の6選手が内定

日本代表に選出されたトラック短・中距離選手6人。左上から脇本雄太、小林優香、新田祐大、梶原悠未、中村妃智、橋本英也 Photo: More CADENCE,Kenta SAWANO

 日本自転車競技連盟(JCF)は6月4日、2021年に延期された東京2020オリンピックのトラック競技日本代表内定選手を発表。女子オムニアムの世界王者である梶原悠未や世界選手権の男子ケイリンで銀メダルを獲得した脇本雄太ら6選手が正式に代表に内定した。

 日本代表内定選手の発表は、オンラインWeb会議システムのZoomを使って行われた。JCFトラック委員会の中野浩一委員長、短距離ヘッドコーチのブノワ・ベトゥ氏、中距離ヘッドコーチのクレイグ・グリフィン氏が参加。冒頭で中野委員長の口から、2月にドイツ・ベルリンで開催されたUCIトラック世界選手権が終わった時点で代表内定選手が決定していたこと、新型コロナウイルス感染拡大の影響で発表の時期がこの日にずれ込んだことが説明された。

 新型コロナウイルス感染症で1年後に延期された東京五輪ですが、つい先日、日本自転車競技連盟(JCF)によって自転車競技トラック種目の日本代表選手団の内定が発表されました。このあと日本オリンピック委員会(JOC)の承認を持って正式に代表入りが確定します。
 2016年にブノワ・ベトゥ短距離ヘッドコーチの招聘から始まった日本の自転車競技トラック種目の改革。その成果はこれまでの成績、そして様々な媒体で垣間見る選手たちの一面から見て取れます。
 これまで一歩ずつ一歩ずつ確実に成長を遂げた選手たちですが、果たして本番ではどんな物語を見せてくれるのか。今から非常に楽しみです。

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