ツール・ド・ランカウイ2013 第4ステージ新城、西谷が魅せた大エスケープ スプリント争いは佐野の同僚キッキが制す

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第4ステージのコースプロフィール ©Tour de Langkawi第4ステージのコースプロフィール ©Tour de Langkawi

 マレーシアで開かれている「ツール・ド・ランカウイ」は24日、タパ〜カパールまで168.0kmで第4ステージが争われ、レース序盤で新城幸也(チーム ヨーロッパカー)、西谷泰治(愛三工業レーシングチーム)ら3人がアタックに成功。そのまま120km以上を逃げ続けたが、最後は大集団によるゴールスプリントとなり、イタリア人スプリンターのフランチェスコ・キッキ(ヴィーニファンティーニ・セッレイタリア)が勝利を飾った。

3人による逃げ集団を牽引する新城幸也3人による逃げ集団を牽引する新城幸也

 第4ステージはマレー半島内陸部から西海岸へと田舎道を進むほぼ平坦なコース。第3、第5の超級山岳ステージに挟まれたこの日は、平地に強いアタッカー達にとって脚の見せ所となる。

 総合優勝を狙う有力チームでは翌日以降、エースが上位争いに残れば他の選手がアシストに徹する可能性がある。このため第4ステージは“自由に勝負できる”最後の日。新城幸也(チーム ヨーロッパカー)、福島晋一(チームNIPPO・デローザ)ら各選手はレース前、逃げて勝負に絡みたいと意気込みを語っていた。
 

【映像提供:シクロチャンネル】 
 

逃げ続けた新城幸也(右)と西谷泰治(中)、バス・プーチョン逃げ続けた新城幸也(右)と西谷泰治(中)、バス・プーチョン

 スタート後、アタック合戦が続いたが、およそ30kmを過ぎた地点で新城、西谷、バス・プーチョン(OCBC)の3人によるアタックが決まった。新城とバスはシーズン開幕前、タイで共に合宿を行うなど親しい間柄。お互いの力を知るアジアの3人の逃げグループは強力だ。

総合リーダーのワン・メイエンが駆るLOOK695は中国のナショナルカラー総合リーダーのワン・メイエンが駆るLOOK695は中国のナショナルカラー
ヴィーニファンティーニ・セッレイタリアの佐野淳哉ヴィーニファンティーニ・セッレイタリアの佐野淳哉

 一方、メイン集団は総合リーダーのワン・メイエンを擁する中国のハンシャンサイクリングチームが先頭に立つが、逃げたメンバーの実力が侮れないことは知られており、欧州チームもコントロールに加勢。このためタイム差は4分程度と、あまり広がらないまま推移した。

逃げ集団の中で、チームカーと会話を交わす新城幸也逃げ集団の中で、チームカーと会話を交わす新城幸也
新城幸也(左)とともに逃げ続けた西谷泰治新城幸也(左)とともに逃げ続けた西谷泰治

 残り70km余りで新城、西谷らがペースを上げるが、メイン集団もこれに反応。先行する3人はリードを広げることができないまま、西谷が暑さにやられてペースが落ち、その差は徐々に縮まっていった。

 最後の1人になっても踏ん張った新城が、残り11km付近でメイン集団に吸収され、勝負の行方はゴールスプリントに。

この大集団でゴールスプリントに突入この大集団でゴールスプリントに突入

 この日の主役は佐野淳哉 (ヴィーニファンティーニ・セッレイタリア)の同僚であるキッキ。アシスト陣の献身的なサポートに応え、126人が同タイムという大集団の中から見事に先頭でゴールへ飛び込んだ。

先頭でゴールへ飛び込み、両手を上げるフランチェスコ・キッキ先頭でゴールへ飛び込み、両手を上げるフランチェスコ・キッキ
第4ステージを制したフランチェスコ・キッキ第4ステージを制したフランチェスコ・キッキ

 また、綾部勇成、盛一大、福田真平の3人がスプリントに臨んだ愛三工業レーシングチームは、9・10・11位に食い込んだ。

 この日、120km以上にわたって逃げ続けた新城は、勝利には絡めなかったが好調ぶりを発揮。翌日の超級山岳ステージでは、チームのエース、ピエール・ローランが総合成績のジャンプアップを狙うため、「しっかりサポートしていきたい」と語った。

前日の落車に負けず、この日はゴールスプリントで9位に食い込んだ愛三工業レーシングチームの綾部勇成前日の落車に負けず、この日はゴールスプリントで9位に食い込んだ愛三工業レーシングチームの綾部勇成
大エスケープで力を使い果たし、トップから2分2秒遅れの最下位でゴールした西谷泰治。冷たいシャワーで汗と疲れを洗い落とした大エスケープで力を使い果たし、トップから2分2秒遅れの最下位でゴールした西谷泰治。冷たいシャワーで汗と疲れを洗い落とした

 

第4ステージ結果
1 フランチェスコ・キッキ (イタリア、ヴィーニファンティーニ・セッレイタリア)  3時間44分22秒
2 アンドレア・グアルディーニ (イタリア、アスタナ プロチーム)
3 アイディス・クルオピス (リトアニア、オリカ グリーンエッジ)
4 レイモンド・クレダー (オランダ、ガーミン・シャープ)
5 アンドリュー・フェン (イギリス、オメガファルマ・クイックステップ)
6 アルドイノ・イレジク (スロベニア、ユナイテッドヘルスケア)
7 ルスラン・トレバイエフ (カザフスタン、アスタナ プロチーム)
8 アヌア・マナン (マレーシア、シナジー・バク サイクリング)
9 綾部勇成 (愛三工業レーシングチーム)
10 盛一大 (愛三工業レーシングチーム)

11 福田真平 (愛三工業レーシングチーム)
42 中島康晴 (愛三工業レーシングチーム)
58 伊藤雅和 (愛三工業レーシングチーム)
81 新城幸也 (チーム ヨーロッパカー)
84 徳田鍛造 (チームNIPPO・デローザ)
97 福島晋一 (チームNIPPO・デローザ)
115 石橋学 (チームNIPPO・デローザ)
117 佐野淳哉 (ヴィーニファンティーニ・セッレイタリア)
132 西谷泰治 (愛三工業レーシングチーム)  +2分2秒

個人総合成績
1 ワン・メイエン (中国、ハンシャンサイクリングチーム)  14時間29分06秒
2 ジュリアン・アレドンド・モレノ (コロンビア、チームNIPPO・デローザ) +2分43秒
3 ネイサン・ハース (オーストラリア、ガーミン・シャープ) +3分29秒
4 ウェズリー・サルツバーガー (オーストラリア、オリカ グリーンエッジ) +3分33秒
5 デニス・ファンニーケルク (南アフリカ、MTNキュベカ) +3分35秒
6 チャド・ベイヤー (アメリカ、チャンピオンシステム プロサイクリング)
7 ピーター・ウェーニング (オランダ、オリカ グリーンエッジ)
8 ヨナタン・モンサルベ (ベネズエラ、ヴィーニファンティーニ・セッレイタリア)
9 ツガブ・グルメイ (エチオピア、MTNキュベカ)
10 フォルッナート・バリアーニ (イタリア、チームNIPPO・デローザ)

36 新城幸也 (チーム ヨーロッパカー) +6分36秒
47 伊藤雅和 (愛三工業レーシングチーム) +7分56秒
50 中島康晴 (愛三工業レーシングチーム)
66 西谷泰治 (愛三工業レーシングチーム) +10分07秒
77 福島晋一 (チームNIPPO・デローザ) +12分12秒
82 石橋学 (チームNIPPO・デローザ) +13分40秒
83 佐野淳哉 (ヴィーニファンティーニ・セッレイタリア)
104 盛一大 (愛三工業レーシングチーム)+23分20秒
107 福田真平 (愛三工業レーシングチーム)
122 徳田鍛造 (チームNIPPO・デローザ)
132 綾部勇成 (愛三工業レーシングチーム) +26分57秒

ポイント賞
アンドレア・グアルディーニ (イタリア、アスタナ プロチーム)

山岳賞
ワン・メイエン (中国、ハンシャンサイクリングチーム)

アジア・ライダー総合成績
ワン・メイエン (中国、ハンシャンサイクリングチーム)

チーム総合成績
タブリーズ・ペトロケミカル チーム

 
(取材・シクロチャンネル 写真・砂田弓弦)
 

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