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目的・用途に合わせて選ぶ4タイプロードバイク初心者が知っておきたい鍵の選び方と編集部のオススメ

by 中山順司 / Junji NAKAYAMA
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 サイクリングにハマればハマるほど遠出をするようになり、自ずと食事やトイレ休憩の必要性が生じます。高価な愛車を無施錠で放置するのは危険すぎるので「鍵をかける」のは当然のこと。ただ、ロードバイクやクロスバイクなどで使いやすい鍵にはどんな種類があるのか? どれくらいの長さや強度が求められるのか? どれを選ぶべきなのか? については未知数でしょう。今回は自転車の「鍵の選び方」のポイントを解説します。

少しの時間駐輪するだけでも自転車の鍵は持っておきたい Photo: Shusaku MATSUO

 鍵の種類は大きく分けて4つあります。それぞれのメリット・デメリットに触れながら解説します。

ワイヤーロック

 強度の高いワイヤーで作られた鍵で、長さ・形状・太さには色んな種類があります。鍵の中ではもっともポピュラーなので、ショップでもラインナップはわりと豊富なはず。

長いものだと柵や木と一緒に自転車をくくれる Photo: Junji NAKAYAMA

 強度を求めるとどうしても太くて重くなってしまいますので、用途に応じてロングライド用には軽いもの、街に出かけるときはしっかり守れるゴツ目のものなど、複数持っておくのもよいでしょう。柵や木などにくくりつけたい場合、1.5~2mの長さがあるとやりやすいです。

ワイヤーロックのメリット・デメリット

・メリット:選択肢が豊富、わりと軽くてコンパクト、使える場所が多い

・デメリット:軽い(&細い)モノの強度はそれなり

②チェーンロック

 文字通りチェーンのコマを数珠つなぎにした鍵で、これもワイヤーロック同様にわりと普及しています。長さと太さの種類は豊富なので、用途にあわせて複数持っておくのも良いでしょう。丸めれば小さくはなりますが、重量があるのでジャージのバックポケットに入れるのは不向きです。

チェーンロックはスチールが鎖状(チェーン)になったものが布製カバーので覆われている  Photo: Junji NAKAYAMA

チェーンロックのメリット・デメリット

メリット:選択肢が豊富、安価、使える場所が多い

デメリット:重い、細いモノの強度はそれなり

ブレードロック

 小さな鉄の板を複数枚重ねて蛇腹のようにした鍵で、使わないときはコンパクトに折りたたんで収納が可能です。性能差はブレードの堅牢性で決まり、堅牢性が高くなるほど大柄で重量が重くなるのはワイヤーロックと同じ。

多関節が特徴的なブレードロック Photo: Junji NAKAYAMA

 こちらも長さは複数タイプありますが、ワイヤーロックほどコンパクトに折り畳めないというデメリットはあります。モノによってはサイクルジャージのバックポケットに入りきらないことも。

ブレードロックのメリット・デメリット

メリット:わりと頑丈、ちょっとやそっとでは破壊不可能

デメリット:やや重め、かさばる、長さの確保は難しい

U字ロック

 アルファベットの「Uの文字」をしているのでU字ロックと呼ばれます。金属素材の棒で作られているので堅牢性はブレードタイプ、ワイヤータイプより優れているものが多いです。防犯性はかなり高いと言って良いでしょう。

施錠範囲は限られるが非常に堅牢 Photo: Junji NAKAYAMA

 ただし、長くないためバイクのフレーム、たいていはシートチューブかトップチューブの一部を、適当な柵などに括りつける必要があります。太い柵、電柱や木は利用できないと思ったほうが良いでしょう。金属の塊ですので単純に重く、バックポケットには入りません。よってロングライドには不向きです。

U字ロックのメリット・デメリット

メリット:とても頑丈

デメリット:重い、使う場所は選ぶ、持ち運びがしんどい

ダイヤル式と鍵式のどちらを選ぶか?

 ワイヤー、ブレード、U字が理解できたところで、お次は「ダイヤル式と鍵式のどちらを選ぶか」です。ダイヤル式は3~4桁の数字を合わせて解除するもので、鍵式は付属の鍵を使って解除します。どちらもメリット・デメリットはあります。

ダイヤル式のメリット・デメリット

メリット:鍵を持ち運びしなくて良い、鍵を紛失する心配がない、家族や仲間と貸し借りできる

デメリット:適当に数字を組み合わせると稀に解除できてしまうことがある

鍵式のメリット・デメリット

メリット:まぐれで解除されてしまうことはない

デメリット:鍵を紛失するリスクがある、鍵を携行する必要がある

 一長一短なのでどちらを選ぶかはお好みでいいですが、筆者が好んで使うのは「ダイヤル式」です。鍵の紛失の心配がなく、単体で使えるのが重宝する理由。「鍵式」を使っていた頃、出先で鍵を持っていなかったことに気づき、使うに使えない(ロックしたら解除できない)羽目になってしまったことがありました。それ以来ダイヤル式一択にしています。鍵の管理がちゃんとできる方であれば、鍵式でも問題はないでしょう。

※鍵不所持のまま、あやうくロックしかけて焦った白石峠(いま思い出しても冷や汗…) Photo: Junji NAKAYAMA

 さらに余談ですが、じゃあダイヤル式が完璧かと言うとそんなことはありません。

 再び筆者の失敗を披露しますと、ダイヤルロックをかけたはよいものの、解除できる状態のまま(つまり数字をいじらず)でその場を離れてしまったことが何度かありました。冷や汗モノです…。急いでいるとき、膀胱が破裂しそうなときはやらかしやすいので、十分にご注意を。

最強にして完全無欠な鍵は残念ながら存在しない

 最後に若干悲しい事実をお伝えします。自転車の鍵はたとえ最強のタイプを選んだとしても、完全無欠ではありません。物理的に破壊できる本格的な工具を持ち出されたら、壊せない鍵はないでしょう。ですので、そこは創意工夫で乗り切るしか無いのですが、安全性をなるべく高めるコツを紹介しますと以下の3つでしょうか。

1.複数の鍵を組み合わせて使う

 数が多いと切断(破壊)する時間がかかります。グループライドのときは、全員の鍵でぐるぐる巻きにしましょう。

2.目立つ場所に置く

 目立つ場所だと手を出しにくいものです。逆に人目につかない場所だと、窃盗犯も腰を据えてゆっくり破壊できてしまうでしょう。

3.短時間しか置かない

 時間は短く! がコツ。トイレ休憩はダッシュで行い、食事中は視界の中におさめるようにしましょう。

まとめ

・ワイヤー、チェーン、ブレード、U字の4タイプある

・解除方法はダイヤル式と鍵式がある

・どれもメリット、デメリットがあるので用途と目的に合わせて選ぶ

中山順司(なかやまじゅんじ)

ロードバイクをこよなく愛するおっさんブロガー。ブログ「サイクルガジェット(http://www.cycle-gadget.com/)」を運営。徹底的&圧倒的なユーザー目線で情熱的に情報発信する”ことがモットー。ローディの方はもちろん、これからロードバイクを始めようかとお考えの方が、「こんなコンテンツを読みたかった!」とヒザを打って喜ぶ記事をつくります。勤務先はファベルカンパニー。
twitter: @Cycle_Gadget(https://twitter.com/Cycle_Gadget

編集部 大澤オススメの鍵

普段から私が使っているのがこれ。バイロケーブルと呼ばれるコイル状のケーブルで伸びグセがつきにくいのだとか。びよーんと伸びて、場所を選ばず鍵をかけやすい。自分と仲間の自転車にも、びよーんと伸ばして鍵をかえてあげられます。ジェントルな鍵ですね。しかも、コンパクトに収納できるので、ツール缶に収まりますし、鍵は3桁ダイヤルロックなので、鍵をなくす心配もありません。おまけに重さも111gと軽量級。鍵は頑丈にすればするほど重くなりがちですが、100gくらいであれば、個人的には我慢できるところです。

編集部 石川オススメの鍵


携帯性と汎用性を考えて選びました。4mmの太さ、1800mmの長さを備えたワイヤータイプの鍵です。これだけの長さがあれば構造物と自転車を一括りできます。複数人でライドする時なんかも、これ1本あればまとめて施錠できるので意外と便利。長い分かさばるので、ツール缶などに入れて持ち運びたいですね

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