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サイクリングにアイウェアが必要な理由とはロードバイク初心者が知っておきたいアイウェアの選び方と編集部オススメアイテム

by 中山順司 / Junji NAKAYAMA
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 サッカーやラグビーのようなコンタクト系スポーツは、競技中に「アイウェアをかける」ことはありませんが、サイクリングはアイウェアを使うケースが多いです。もちろんアイウェアが無くても十分に楽しめますが、長時間野外で過ごすことになるので、アイウェアで保護してあげるほうが目には優しいです。

 ただ、「どんなアイウェアがサイクリングに適しているのか?」「調光レンズ・偏光レンズとかいろいろあるけど?」「スポーツ用ではない日常生活で使うサングラスでも問題ないのか?」など、わからないこともあるはずですので、アイウェアの選び方とポイントを解説します。

目元を保護するアイウェアの選び方や機能を解説 Photo :Shusaku MATSUO

そもそも、アイウェアって必須なの?

 アイウェアは必須ではありませんし、無くてもサイクリングはできます。しかし、あるほうが圧倒的に快適&安全に過ごせるのは事実。サイクリング専用のアイウェアがなければ、手持ちのふつうのサングラスで始めてもOK。風圧&乾燥から目を守るだけでなく、紫外線、虫類、タイヤで跳ね上げられた小石から守ってくれます。

 小石が跳ね上げられて目に入る可能性はかなり低いですが、カナブンくらいの昆虫が顔・腕に当たるのはわりと日常茶飯事で、住んでいる場所と季節にもよりますが、春~夏は都内でも普通にいます。昆虫がぶつかる程度なら痛くも痒くもないですが、目に当たろうものなら一大事。それも走行中に…想像しただけで怖いです。

目元を様々なトラブルから保護し、快適にサイクリングできる Photo: Shusaku MATSUO

 サイクリングに慣れてくると、長時間を屋外で過ごすことになります。アイウェアで日差しをシャットアウトするとその日の目の疲労が段違いです。

 あと、筆者はコンタクトレンズ使用者なので、乾燥と風圧を避けるためにも、季節・時間帯を問わずアイウェアを常時着用しています。

 蛇足ですが……不思議なもので、アイウェアってヘルメットと一緒に被ると(わりと誰でも)かっこよく見えるものです。自分の面構えのことは棚に置いて言いますが、少なくとも私はそう思っています(笑)。

フィット感を確認する

 購入前にはいくつかチェックすべき点があります。頭の形状と顔の形状は十人十色ですので、ヘルメットと同様にアイウェアもフィットする、しないがあります。文字と写真だけでの判断は難しいので、なるべく試着してみることをオススメします。その際、チェックするポイントは大きく3つ。

①テンプルがこみかみに沿うか

 テンプル(つる)がこめかみに沿うかどうかを確認しましょう。狭いものだと痛みが生じますし、緩いと走っている途中にズレてしまいます。装着していて不快感はないか、顔を横や下に向けたときにずれたりしないかもチェックポイントです。

顔のサイズにあっているかも選ぶうえでは重要 Photo: Junji NAKAYAMA

②ノーズパッドの高さが合うか

 欧米人とアジア人では鼻の高さが異なるので、ノーズパッドによっては高すぎる・低すぎることがあります。ノーズパッドが複数同梱され、交換できるタイプもありますが、そうでなければアイウェアをかけたときに安定するかをきちんと確認しましょう。

鼻と接触するノーズパッドの高さもかけ心地に影響を与える。中にはオプションでノーズパッドが交換できるタイプもあります Photo: Junji NAKAYAMA

 

③レンズと頬の間の隙間は十分か

 アイウェアのレンズが頬に当たってしまうと、ノーズパッドから離れて不安定になります。加えて、レンズの内側の通気が悪くなるので曇りやすいというデメリットも。レンズの形状が縦に長過ぎるか、あるいはノーズパッドがマッチしていないかの可能性があります。ノーズパッドで調整できる場合もありますので、併せて確認してください。

シチュエーションと目的でレンズを選ぶ

 フィッティングができたところで、次はアイウェアのレンズの形状とカラーです。サイクリング用アイウェアの形状は二分すると「シングルレンズ」と「デュアルレンズ」があります。

上がシングルレンズ、下がデュアルレンズ Photo: Junji NAKAYAMA

 1枚レンズで覆っているのがシングル、左右別々となるのがデュアル。どちらを選ぶかですが、フィッティングが問題なければこの辺は好みで良いと思います。トレンド的には1枚のレンズで両目を覆うシングルレンズのアイウェアが流行っているようですが、ご自身の顔に似合うかどうかもありますので。ちなみに筆者は「視界が広い」という理由でデュアルからシングルへと移りました。今はシングルタイプを愛用しています。

 さて、形状以上に大事なのはレンズカラーです。色にはちゃんと意味と機能がありまして、晴天時は暗めのグレーやブラウン系が適切ですし、曇りや夕方であれば明るめのオレンジ、イエロー系がよいでしょう。強い日差しを抑えてくれるタイプは夜間は逆に暗すぎて不向きなので、薄めのグレーかクリアなタイプがマッチします。

 「シチュエーション別にいくつもアイウェアを揃えるのはムリ!」ということでしたら、無難なのは薄めのグレー。外から見て目が見え、アイコンタクトできるくらいのものがよいでしょう。ドライバーや歩行者とアイコンタクトがしやすいので安全というメリットがあります。アイコンタクトできないほど暗いものだと、夕方以降の時間帯が不安です。

 アイウェアの中には複数枚のレンズをセットにしている製品もあるので、そういう物を選べばコストを抑えることは可能です。

 1つのアイウェアをあらゆるシチュエーションで使いたいのなら、もうひとつアイデアとして「調光レンズ」を選ぶのもアリ。紫外線の強さに応じてレンズの濃淡が自動的で調整されるスグレモノです。

 つまり、暗い場所ではレンズカラーが明るめになり、明るい場所では暗く変色してくれます。遠出して帰宅が夜になってしまった時も安心して走行できます。

 ただし、経年劣化とともに調光の性能は落ちてしまいますので、数年で交換するのがオススメです。

まとめ

・顔のフィッティングを確認する(テンプル、ノーズパッド、頬のスペース)

・目的とシチュエーションでレンズカラーを決める

・レンズ形状はシングルかデュアルをお好みで

・調光レンズなら複数のシチュエーションで使い回せる

中山順司(なかやまじゅんじ)

ロードバイクをこよなく愛するおっさんブロガー。ブログ「サイクルガジェット(http://www.cycle-gadget.com/)」を運営。徹底的&圧倒的なユーザー目線で情熱的に情報発信する”ことがモットー。ローディの方はもちろん、これからロードバイクを始めようかとお考えの方が、「こんなコンテンツを読みたかった!」とヒザを打って喜ぶ記事をつくります。勤務先はファベルカンパニー。
twitter: @Cycle_Gadget(https://twitter.com/Cycle_Gadget

編集部おすすめのアイウェア

ここ数年使っているスウェーデンのアイウェアブランドBLIZ(ブリス)の「マトリックス」をおすすめします。元々、一眼レンズが好きなのでオークリーの「ジョーブレーカー」なども使っていましたが、マトリックスの方がレンズが大きめ。風の巻き込みを抑えることができ、視界が広いのでお気に入りです。ノーズは柔軟で曲げることができるので、フィット感も鼻の高さや形状に合わせて変えることができます。あまり人と被らない点も個性を出せて良いですね!

ルディプロジェクトの「FOTONYK(フォトニック)」は強い近視の人にオススメ。筆者の場合、コンタクトレンズが合わず、近視が強いために、選べるサングラスの幅が極端に少ないのです。その点、このフォトニックは「RX オプティカルインサート」を付ければ、度付きレンズが載せられます。専用バンパーを購入すれば、見た目の印象も大きく変えられます。また、ノーズピースが容易に可変可能なので装着感の調整もできるのもいいですね。ちなみに、一眼モデルで度付きレンズ対応モデルには「CUTLINE(カットライン)」などもあり、次なる候補に考えています。

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