バイクインプレッション2020クロモリの利点が生きるマルチパーパス ジェイミス「レネゲードS3」

by 松尾修作 / Shusaku MATSUO
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 ジェイミスのアドベンチャーロード「レネゲードS3」のインプレッションをお届けする。クロモリチューブで構成されたフレームに、シマノGRXを装着。走る場所を問わないマルチパーパスな1台だ。

ジェイミス「レネゲードS3」 Photo: Masami SATOU

ここにもダボ穴

 ジェイミスのアドベンチャーロードはレネゲードシリーズに統一されている。素材はカーボン、アルミ、クロモリの3種類が用意され、計8モデルがラインナップしている。全ての車種がディスクブレーキを採用しており、幅広いタイヤクリアランスを確保。ダボ穴がフレームの随所に設けられ、優れた拡張性を備えているのが特徴だ。

メインコンポーネントはシマノGRXで、凹凸のある未舗装路を走行しても安定した変速が可能に Photo: Masami SATOU

 レネゲードS3はレイノルズのクロモリチューブを用いたモデル。リッチーのフレアハンドルにメインコンポーネントはシマノGRXのRX400シリーズ、700×36Cのタイヤで構成され、未舗装路での走破性は一目瞭然だ。

 特徴的なのはダボ穴の数の多さである。フロントフォークの左右、シートステイやチェーンステイなど、必要とされる場所には欠かさず設けられている。パニアバッグやフェンダー、キャリアなどの取り付けに悩むことはないだろう。

立体的なバッジがヘッドチューブに光る Photo: Masami SATOU
レイノルズの520ダブルバテッドクロモリチューブを採用 Photo: Masami SATOU

重さが“メリット”に

 気になったのはその重さ。フレーム素材がクロモリであるがゆえに仕方がないが、ペダルレスの実測で11.6kgの車重は手で持つとズシリと感じる。追加のアクセサリーを装着しない状態でこの重さ、果たして走りはいかほどか、といささか心配になったが杞憂に終わった。

 まず、巡航性能がとても優秀である。速いスピード域ではなく、20km/h強の速度域を一定ペースで走るのに適している。一度スピードにのせてしまえば惰性が効き、少ない力で巡航できる。急な加減速や、高い速度域を求めていないのはすぐに分かった。クロモリ特有のウィップ感を生かしたゆったりとしたクルージングを楽しめる。

オフロードやツーリングなど、幅広いシーンで活躍できるマルチパーパスバイクだ Photo: Masami SATOU

 未舗装路に入ってもその特性は生きていた。細かい凹凸も拾いはするが、走りは破綻しない。フレアハンドルのドロップ部に身を任せ、砂利のあぜ道、草地、湿地も落ち着いて走破できた。クロモリの粘りある特性と、どっしり構えた車格が映えるシチュエーションであった。

 グラベル走行に適したスペックを持つレネゲードS3だが、現実的に日本国内においてそこまで未舗装路を走る機会は多くはないだろう。拡張性の高さを生かし、通勤やツーリング用に仕立てるといった活用方法が頭に浮かんだ。身の回りのアドベンチャーはグラベルだけではないはず。走る場所や用途を選ばないマルチな特性を楽しめる1台だった。

■ジェイミス「レネゲードS3」

税抜価格:178,000円
重量:11.6kg
サイズ:44、48、51、54、56、58
メインコンポーネント:シマノGRX RX400

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