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三船雅彦の「#道との遭遇」<4>サポライドで瀬戸内の島々を満喫 とびしま〜しまなみを駆け抜けた2日間

by 三船雅彦 / Masahiko MIFUNE
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 長距離のエキスパートでプロサイクリストの三船雅彦さんが、全国の道を普通と違った走り方で紹介する連載「#道との遭遇」。今回は毎年恒例という、サポーターズクラブの皆さんとの「サポライド」でしまなみ海道を訪れた様子をお届けします。リピーターならではの、ひとひねりを加えたしまなみライド、参考になるのではないでしょうか?(2020年3月14、15日取材)

しまなみ海道の大島・亀老山展望台で記念撮影 Photo: Masahiko MIFUNE

離島経由・とびしま海道へ

 毎年3月、私の活動を応援してくれているサポータークラブの皆さんと一緒に、しまなみ海道を走りに行く恒例行事の「しまなみサポライド」。多くのサイクリストが一度は走ってみたい、そしてまた訪れたいと思うしまなみ海道。自転車で本州~四国を渡れる素晴らしいロケーションで、ナショナルサイクルルートにも選定されました。たくさんの人が「しまなみ海道を走ってみたい」「またしまなみ海道を走りたい」と言っています。

初日はJR三原駅から出発。この時点ではまだ小雨が… Photo: Masahiko MIFUNE

 ただ毎年参加されている人には、もう見飽きた景色になってしまうので、ここ数年は土曜日と日曜日の2日開催のうち、土曜日を「道との遭遇in瀬戸内」ということで、私が今まで走ってきたところ、地図を見て気になったところをみんなで訪れよう!という企画にし、そして日曜日は鉄板ですがしまなみ海道を満喫しよう!と企画しています。

 今年も3月14日、15日に開催。14日土曜日の集合場所はJR三原駅。サポライドで初めて、尾道ではありません。

 というのも今回の「道との遭遇in瀬戸内」のルートは、「大崎上島を走ってのとびしま海道」というルートにしました。

1日目その1、三原〜竹原港のルート(STRAVAからキャプチャ)
1日目その2、大崎上島でのルート(STRAVAからキャプチャ)
1日目その3、大崎下島から呉へのルート(STRAVAからキャプチャ)

 最近ようやく(?)とびしま海道を走る人も増えてきました。しかし、しまなみ海道のように自転車で本州~四国を渡れるという、自転車を漕いでダイナミックな旅ができるというわけではなく、とびしま海道の場合、呉から岡村島まで走っていけるものの、そこからは船を使わなくてはUターンとなります。

 そのため、しまなみ海道よりもはるかに交通量もサイクリストも少なく、少しだけですがしまなみ海道よりも秘境感を感じることができます。

走り出して15分もすると雨はやんで走りやすくなっていく Photo: Masahiko MIFUNE
大崎上島では青空も! Photo: Masahiko MIFUNE

 今回とびしま海道に行くのに、竹原港からは船で大崎上島へ渡り、そこから南の明石港へ自走し、再び船で大崎下島へと渡るルート。前回同様、島を満喫するライドとなりました。

 出発時は雨が降っていたものの、走り出してすぐに雨はやんでドライに。大崎上島では太陽が出て青空に。大崎下島では御手洗にて食事、そして呉の「アレイからすこじま」でゴール。休憩ポイントでは、全国から集まったサポーターさんたちは普段はなかなか会う機会のない人たちなので、交流を楽しまれていました。

大崎下島の御手洗集落へ Photo: Masahiko MIFUNE
尾岡村島へと渡る橋の上に「広島」「愛媛」と県境が Photo: Masahiko MIFUNE
眼下にさっき走ってきた橋を見下ろす Photo: Masahiko MIFUNE

 アレイからすこじまからJR三原駅までは、活動を支えてくれているマツダさんの協力でCX8で移動。CX8は3列目シートをセットアップ、普段なかなか3列目シートなんて乗る機会がないですが、なぜかみんな3列目を楽しみながらのドライブ。かくいう私も3列目を堪能しその乗り心地の良さにビックリしました。意外だったのは自分も含めて背の高い人の評価が高かったことでしょうか。

休憩中にCX8のラゲッジスペースで盛り上がる。さすがサイクリスト目線!皆さんの興味は「何台積めるのか、どう積めるのか」が大半でした Photo: Masahiko MIFUNE

 移動中もライドの話や自転車の車載方法などで盛り上がったり。ちなみに私もCX8に乗っているけど、2名乗車で2、3列目はたたんだスペースに完成車状態で2台重ね載せ、もしくは前後輪を外しての3台乗せ、などの状態をよく使います。あとは何を車に載せておくか、なんて話でも盛り上がりました。

 朝に雨だったのが嘘のようなサイクリング日和で幕を閉じました。

改めて感じる瀬戸内の“懐の深さ”

しまなみではまず今治まで車で移動。自転車はCX8に車載トレーラー牽引! さすがにかなり目立っていました! Photo: Masahiko MIFUNE

 翌日はJR尾道駅に集合し、しまなみ海道を縦走する鉄板ルートです。この日はまずマツダCX8に同乗して愛媛・今治の「サンライズ糸山」へ移動。荷物や移動の心配がなく、そして途中でお土産を購入しても車に載せておけるというメリット。おかげで120%、走ることとお土産購入も楽しめました。

 今回のしまなみは強烈な追い風。それこそ橋を走っていると強風でブレーキをかけるほど。もし尾道から出発していたら、これを向かい風で進んでいたかと思うと…。

2日目、しまなみ海道縦走のルート(STRAVAからキャプチャ)

 大島では亀老山展望へ登り、ソフトクリームを堪能。そして伯方島はわざわざ(?)ぐるっと遠回りし、多々羅の聖地で記念撮影&昼食。終始追い風に助けられ、青い空と青い海を満喫したライドとなりました。

 いつの間にかとびしま海道もしまなみ海道も走り始めて10年ほど。両者は島を繋ぐ橋を走っていける共通点を持ちながら、見せる顔が少し違うなぁと感じます。

来島海峡大橋をバックに。いざ出発! Photo: Masahiko MIFUNE

 しまなみは本州と四国を結ぶルートで、尾道から向島が基本は渡船、そのあとは今治(四国)まで自転車で走っていけるというのが魅力でしょう。

 過去にサイクリング歴のない女性の方が、中学生の息子さん(こちらもサイクリング未経験者)と参加され、苦しみながらも一緒にゴール。ゴールのサンライズ糸山では感動で親子で涙され、往復でもいけるで!みたいなオッサンメンバーたちももらい泣き。しまなみにかかわらず自分の力で目的地まで走っていける、諦めなければ辿りつけるというのを感じられる、自転車のすばらしさを直感できる、そんなところがしまなみ海道の魅力でもあるのでは、と思います。

 とびしま海道は、呉から橋で岡村島まで走っていけるものの、そこから先はフェリーでどこかに向かわなくてはいけません。昔ながらの島を渡っていく、小旅行感がたまりません。何よりも交通量の少なさと、集落の時間の進み方が普段とは全く違うように感じられるのがたまりません。

ラスト、尾道へは渡船で Photo: Masahiko MIFUNE

 しまなみ・とびしま海道のどちらも、走られる人によって、メリットもそしてデメリットもあると思います。どちらを選ぶのか、はたまた両方選ぶのか。そしてこれ以外にもゆめしま海道もあります。そして今回の大崎上島や前回の百島ように、どこにも属さない島もあります。

 そんな旅のスタイルに応じて選べる瀬戸内は、懐の深さを感じずにはいられません。

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