東京、パリ五輪を目指し「ゼロから学ぶ」チーム ブリヂストンサイクリングの窪木一茂が競輪選手養成所に入所へ

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日本競輪選手養成所への入所が決まった窪木一茂(チーム ブリヂストンサイクリング) ©TEAM BRIDGESTONE cycling

 チーム ブリヂストンサイクリングに所属する窪木一茂が、日本競輪選手養成所へ入所が決定したことが明らかになった。競輪選手を目指す理由は東京五輪、また、パリ五輪を見据えて、世界基準の短距離競技育成カリキュラムからトラックレーサーとして学ぶためだという。入所後は早期卒業の認定を目指す。

 窪木はロードレースとトラック中長距離の国内トップ選手として活躍。ロードでは2015年の全日本ロードレース選手権を制し、2016年から2シーズンはNIPPO・ヴィーニファンティーニに所属して海外レースを転戦。2018年には全日本個人タイムトライアルでも日本一に輝いた。

 トラック競技では、中長距離種目において個人・団体ほとんどの種目で日本チャンピオン獲得経験のある第一人者。2016年のリオデジャネイロ五輪にはオムニアム種目で出場した。2019年もポイントレースやマディソン、4km個人追抜き、4km団体追抜きでも日本チャンピオンに輝き、国内記録、アジア記録を更新してきた。

 窪木自身はコメントで、入所後に得られる学びを大いに期待しているという。卒業後は競輪にとどまらず、マルチな活動が期待される。

窪木一茂のコメント

 もっと強くなるためには何が必要なのか、自分には何が足りないのか。リオ五輪が終わった直後からずっと考えておりました。リオ五輪終了後は海外ロードチームで走り、2018年から日本に帰国し活動。当初から計画的に進め、まずは自分自身のフィジカルを最大限あげることを中心に行ってきた2018年。ドクターやフィットネスアドバイザー、管理栄養士、理学療法士などで構成する“チーム窪木”でより強い身体を手に入れる事が出来ました。

 その当時の計画通り2019年のロードのシーズンが終わり次第トラックのトレーニングに専念し東京五輪に備えてきました。そこで日本短距離代表チームのトレーニングや結果を目の当たりにし、私自身もこの2年間多くの事を短距離チームから学ばせてもらいました。競輪養成所で再度トラックレーサーとして学ぶことはこれからの自分にとっても、東京そしてパリオリンピックを目指す上でも、とても有益なものと感じて競輪養成所を志願しました。

 また競輪養成所は伊豆市にあり、中距離に新監督で来られたクレイグ監督から今後も色々な事を吸収したいと思っているので、立地的にも障害にはならない、というのが競輪養成所への背中を押した理由の一つになります。

 今後はもう一度自転車と向き合い、自転車についてゼロから学ぶという姿勢で競輪養成所に身を置きます。私にとっては原点回帰であり、養成所やそこで共に過ごす人たちとの出会いなど全てを吸収する事にとてもワクワクしております。入所後は一生懸命励み早期卒業の認定をもらう事が目下の目標になります。長期的には短距離競技の育成カリキュラムが世界基準である競輪養成所から多くの事を学び、今まで育ててくれたトラック中長距離界、そしてロードレース界に恩返ししたいと思っています。

 卒業後は東京、パリ五輪に向けての準備になります。この目標を成し遂げる事で生まれ故郷の福島の皆さんに少しでも喜んでいただければ何より嬉しいですし、私も地元の活力になりたいと思います。スポーツの力を信じもっと強くなり世界で戦い続けたいと思います。

窪木一茂プロフィール

1989年6月6日生まれ 福島県石川郡古殿町出身の自転車競技選手。ロードレースとトラックレース、双方に出場する。

小学〜大学時代

小学校ではサッカーを4年間続け、福島県大会で優勝。中学校ではバスケットボール部に入部し、3年時には主将になる。同時に陸上競技の特設駅伝部にも入っていた。

学校法人石川高等学校に入学後、自転車競技部に入部。2006年の2年生時に兵庫国体、少年の部ポイントレースで優勝。2007年の3年生時には、カナダでの8日間のステージレースであるツール・ド・ラビティビにジュニア日本代表として参戦、最終日には日本人初となるステージ優勝を獲得。

卒業後〜プロチーム所属

2008年に日本大学に進学、自転車競技部に入部。大学生活初年度は環境の変化、厳しい上下関係、寮生活に戸惑い、成績不振に陥るも、2010年の大学3年時にインカレにてポイントレース、個人追抜きに優勝し、以後多くの勝利を重ねていく。

2012年に大学卒業後、和歌山県庁に就職、職員として働きながらも、自転車競技を継続する。2012年〜2013年はマトリックス・パワータグに所属し、2013年は東京国体で優勝。2014〜2015年はチーム右京に所属し、2015年に全日本自転車競技選手権ロード・レースを優勝。

この2012〜2015年の間も、日本代表としてUCIワールドカップ、アジア選手権、世界選手権など国際レースにも多く参戦。また全日本自転車競技選手権トラックレースでも、2012年のポイントレースに優勝、2015年はポイントレース、4km個人追い抜き、4km団体追い抜きの3種目で優勝している。

プロ選手として

2015年をもって和歌山県庁を退職。2016年よりNIPPO・ヴィーニファンティーニに所属し渡欧、プロ選手として本格的に活動を開始。

2016年、リオ・デ・ジャネイロオリンピックに出場。トラックレースの男子オムニアム第14位。

東京オリンピックを目指すために開催国日本に戻り、2018年よりチーム ブリヂストン サイクリングに所属。チーム拠点の移転に伴い静岡県三島市に移住、活動する。

2018年の全日本自転車競技選手権ロードレース個人タイムトライアルを優勝。全日本自転車競技選手権トラックレースでもポイントレース、4km個人追抜、4km団体追抜、マディソン、オムニアムの5種目で優勝。6冠のナショナルチャンピオンを獲得した。

2019年の全日本自転車競技選手権トラックレースでは4km個人追抜を優勝(4分15秒889、アジア新記録を樹立した。4km団体追抜では日本新記録を出して優勝。ポイントレース、マディソンでも優勝し、4種目でのナショナルチャンピオンを獲得している。

2020年3月ベルリン世界選手権大会の4kmチームパシュートにおいて3分52秒956 で日本記録更新・アジア新記録(世界第9位)

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