ツール・ド・ランカウイ2013 第1ステージテオ・ボスが完璧なスプリントでまず1勝 福島晋一は初日から逃げグループを形成

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 マレー半島を舞台に行われるアジア最大級のステージレース「ツール・ド・ランカウイ」が21日開幕し、第1ステージは圧倒的なスプリント力を発揮したテオ・ボス(オランダ、ブランコプロサイクリング)が制した。

テオ・ボス(チームブランコ)が第1ステージのスプリントを制したテオ・ボス(チームブランコ)が第1ステージのスプリントを制した

超級山岳を擁するアジア最大級のステージレース

 今年で18回目を数える大会は、10日間・10ステージで争われ、プロチーム5チーム、プロコンチネンタルチーム6チームを含む計22チームが参加。日本人選手11人を含む132選手がエントリーした。

 レースは全体的に平坦基調のステージが多いものの、超級山岳を擁するステージも2つあり、ここを制したものが総合優勝争いに有利に働くと言われている。その総合優勝争い筆頭は、昨年のツール・ド・フランスで新人賞とステージ優勝を獲得しているピエール・ローラン(チーム ヨーロッパカー)だ。チームメイトの新城幸也もこの大会を知り尽くしており、「うまくアシストしていきたい」と語っている。

 また、ステージ優勝争いは、トラック世界選手権で数々のタイトルを獲得しているテオ・ボス(ブランコプロサイクリング)が注目されるが、他にも数多くのスプリンターが出場しており、一筋縄ではいかないだろう。
 

福島がアタック、佐野は集団を牽引

 第1ステージは現地時間の21日午前10時、灼熱の太陽のもとでスタートが切られた。途中、スプリントポイント3カ所、4級山岳が1カ所とほぼフラットなコースレイアウト。今シーズン初戦の選手も多いため、様子見のステージともみられていた。

大ベテランの福島晋一(チームNIPPO)がいきなり逃げを見せた大ベテランの福島晋一(チームNIPPO)がいきなり逃げを見せた

 口火を切ったのは、この大会10度目の出場を誇るベテラン福島晋一。アジア人ライダー2人とともに逃げグループを作る。レース前に「チームニッポは総合、スプリントを狙える選手がいるので、初日から積極的に行きたい」と話していた福島は、“有言実行”のアタックを決めた格好だ。

 一方、メイン集団は有力スプリンターのテオ・ボス、アンドレア・グアルディーニ(イタリア、アスタナ プロチーム)、フランチェスコ・キッキ(イタリア、ヴィーニファンティーニ・セッレイタリア)が所属する3チームが先頭交代にメンバーを送り、レースをコントロール。集団内では愛三工業も先頭交代に加わり、スプリントを行う意思をアピールした。また、ヴィーニファンティーニの佐野淳哉はチームオーダーに従い集団を牽引している姿が見られた。

新城幸也(チームヨーロッパカー)はこれが今年最初のレース新城幸也(チームヨーロッパカー)はこれが今年最初のレース
逃げを追走する集団。先頭に立つのは中島康晴(愛三工業レーシングチーム)、佐野淳哉(ヴィーニファンティーニ・セッレイタリア)が続く逃げを追走する集団。先頭に立つのは中島康晴(愛三工業レーシングチーム)、佐野淳哉(ヴィーニファンティーニ・セッレイタリア)が続く

 レース中盤では、先頭とメイングループのタイム差が最大10分以上に広がった。しかし集団は多勢に無勢。その差はゴールが近づくにつれ徐々に縮まっていく。

マレーシアの自然の中を進むプロトンマレーシアの自然の中を進むプロトン

 逃げていた福島は途中、足の痙攣を起こして脱落。迫りくる集団に飲み込まれ、レースは一気にペースアップ。最終スプリントに向け激しいポジション争いが繰り広げられた。

 120人あまりの大人数でゴールへ突き進む大集団。残り200mからチームメイトの完璧なリードアウトを受けてテオ・ボスが飛び出した。そして圧倒的な力をみせつけ、最後は後ろを振り返る余裕も。強烈なスプリントは、今後のステージでも優勝を量産しそうな勢いを感じさせた。

 2位にはロンドンオリンピックのトラック競技オムニアムで銀メダルを獲得した20歳の新星ブライアン・コカ(チーム ヨーロッパカー)、3位にはこの大会で過去2年間に11勝を挙げているアンドレア・グアルディーニが入った。


【映像提供:シクロチャンネル】 
 

第1ステージ結果
1 テオ・ボス(オランダ、ブランコプロサイクリング) 4時間00分17秒
2 ブリアン・コカール (フランス、チーム ヨーロッパカー)
3 アンドレア・グアルディーニ(イタリア、アスタナ プロチーム)
4 スティール・ヴォンホフ (オーストラリア、ガーミン・シャープ)
5 ジャコブ・ケオー (アメリカ、ユナイテッドヘルスケア)
6 アルドイノ・イレシチュ (スロベニア、ユナイテッドヘルスケア)
7 アヌア・マナン(マレーシア、シナジー・バク サイクリング)
8 フランチェスコ・キッキ (イタリア、ヴィーニファンティーニ・セッレイタリア)
20 綾部勇成 (愛三工業レーシングチーム) ※日本人最高位

 
(取材・シクロチャンネル 写真・砂田弓弦)
 

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