疲労回復だけじゃない脱自己流! 筋肉の使い方も変える「Dr.ストレッチ」のプロ技を体験

by 後藤恭子 / Kyoko GOTO
  • 一覧

 パフォーマンスアップや筋疲労の軽減にも効果的とされるストレッチ。ライドのアフターケアにセルフストレッチを取り入れているサイクリストも多いだろう。しかし自分が知っている数ポーズで伸ばして「やった気」になっているのが実情ではないだろうか。 日々のセルフケアは重要だが、プロの手に身を委ねることでストレッチの幅が広がり、質も格段に向上する。それだけでなく体の不調の元を突き止め、体の使い方を改善指導するという。そんな‟プロ技”を体験すべく、全国140店舗を展開する専門店「Dr.ストレッチ」を取材した。

単に筋肉を伸ばすだけでなく「あるべき体の使い方」へと導くストレッチ Photo: Kyoko GOTO

プロのアスリートも注目のストレッチ

 今回訪ねたDr.ストレッチは、東京を中心に全国に140以上の店舗を展開する業界最大手の専門店。セルフストレッチでは手の届かない“深い筋肉”にアプローチする技術が、プロアスリートをはじめとする各分野から注目を集めている。

Dr.ストレッチ恵比寿店内 Photo: Kyoko GOTO

 ただ、ストレッチというと一般的には単に「筋肉を伸ばす」というイメージで、具体的には屈伸等の準備運動や運動後の柔軟体操を思い浮かべる程度ではないだろうか。それも「なんとなく良い」という感覚だけで、ストレッチの効果と行う意味を正しく理解できていない人は、筆者も含めてそれほど多くはないだろう。

 そんなストレッチを、トップアスリートたちがプロの手を借りてまで行うのはどのような理由があるのか? ストレッチがもたらす効果についてDr.ストレッチ恵比寿店店長の高橋勇気さんに尋ねた。

◇         ◇

─そもそもストレッチにはどのような効果があるのでしょうか?

高橋ストレッチにはまず「動的」「静的」の2種類があります。動的なストレッチとは、つまり準備運動のこと。例えば腕を回したり、軽くジャンプをしたり。 軽く動かす動作はストレッチというイメージはないかもしれませんが、これも筋肉を伸ばす動作なのです。止まった状態の筋肉だと動かそうとしたときに動かしにくく、また急な刺激に耐えられないとケガの原因にもなりますので、動的なストレッチで軽く刺激を与えてあげることで動かしやすくする目的があります。

施術に入る前に、体の悩みや不具合について問診する、恵比寿店店長の高橋勇気さん。ストレッチトレーナー歴6年。競泳日本代表チームのパーソナルトレーナーも務めている Photo: Kyoko GOTO

 逆にアフターケアでは静的なストレッチを行います。筋肉の動きを止めて、秒数を決めてゆっくり筋肉を伸ばした方が疲労回復を促したり、筋肉痛を軽減するなどの効果が得られます。

─それはなぜですか?

高橋: 激しく筋肉を動かしたあと、筋繊維が壊れた部分に新しい筋繊維が入って筋肉を修復しようとします。その際に筋肉を最大限に伸ばすことで、修復後の収縮幅が増えます。また、ストレッチを行うことで、疲労物質である乳酸も排出されやすくなります。

 トレーニングで体を酷使した後に何もせず、そのまま寝て翌朝起きたときに体が強張っていたという経験はありませんか?  ケアしないとそのままの状態で筋肉が固まってしまい、さらに疲労物質である乳酸がたまった状態で動きづらくなるため、体が重く感じるのです。

筋肉疲労の原因を根本から改善

─たしかに、ライドの翌日、セルフストレッチでケアしたつもりでも起きたときに上半身がきしむような感じを覚えることがあります。

高橋: セルフストレッチだと自分でできる動きに限界がありますし、そもそもケアすべき筋肉がわからないといったこともあります。

 とくにサイクリストの場合は、脚を使うイメージが強いと思いますが、乗車している間はずっとハンドルを握って上半身を支えていますよね。握る動作は肩と腕に力がかかるので、首に疲労がたまりやすい。しかしそういった筋肉の使われ方はあまり意識されにくいので、ケアの対象になりにくい。その結果、適切なストレッチが行われないというケースが少なくありません。

サイクリストはペダルを漕ぐ脚だけでなく、乗車姿勢を保つ上半身にも負荷がかかっている Photo: Kyoko GOTO

 そういったケアを行わずに同じ乗り方を続けていると、肩こりや首こりのみならず、中には腕の痺れや腰痛などの症状が現れる人もいます。なので、 我々の行うストレッチでは、筋肉そのもののケアに加えて、体の使い方を改善する指導も行います。

─「ストレッチで体の使い方を変える」とは?

高橋:負荷のかかる部分をターゲットにストレッチを行うのももちろん重要ですが、背面に問題がある場合は逆に腹筋等、前面で支える筋肉も使えるようにしないと根本的な改善にはなりません。

背中・腹筋両面を使った正しい姿勢( 肩甲骨~骨盤が一直線になるのが理想)を意識してもらい、施術前の体のバランスをチェックする Photo: Kyoko GOTO

要は使う筋肉の量が後ろ側に集中している状態が腰痛や肩こりを引き起こしてしまっているので、 使う筋肉をおなかと腰の両面で支え合えるよう、本来使うべき筋肉をしっかり使える体にすることが大切です。それがケガの予防になり、 ひいては パフォーマンスアップにもつながることになります。

 例えばツール・ド・フランスで走るプロ選手を見ていると、 使う筋肉をうまく分散できているので乗車姿勢の背中のカーブがきれいですよね。一方で一般的なサイクリストは背中だけで頑張ろうとして疲れている人が多い。そういう筋肉の使い方もストレッチで改善できます。

セルフの次元を超えたストレッチ

 早速、高橋さんにストレッチを実践してもらった。施術前に行った問診で、主に上半身の悩みを訴えた相手に対し、高橋さんはまず両脚の長さのバランスをチェックし、施術を開始した。

◇         ◇

高橋:よく「家」に例えるんですが、屋根や柱のように、首も肩も腰もすべてつながっているもの。不調の原因はピンポイントでそこにあるのではなく、すべては土台からほぐし、そのあとに問題のある部位を集中的にアプローチしていきます。

まずは下半身の筋肉から解きほぐしていく Photo: Kyoko GOTO
腰から腸腰筋にかけてねじるように筋肉を伸ばす。動きによるつまりや生ずる痛みをもとに、不調の原因を探る Photo: Kyoko GOTO

─自己流では絶対できないストレッチですね。

高橋: セルフストレッチは可動範囲が制限されてしまうし、痛みを感じると限界と思って伸ばしきれないことも多々あります。そこを僕らが一緒に行うことで的確に伸ばし、頑張ってもらうことで可動範囲を広げることができます。

最初はガチガチに強張っていた関節も、高橋さんの手に委ねるとこんなに可動域が広がる Photo: Kyoko GOTO

高橋:マッサージでは「その場でやって終わり」というパターンが多いと思いますが、私たちは一時的な筋肉のケアだけでなく、日常生活における筋肉の使い方の改善にこだわっています。

 例えば椅子の座り方一つとっても、脚を組まない、脚を開かないといった日々の習慣が体に大きな影響を及ぼします。

 そうならないように注意すべきアドバイスを行ったり、状態に応じて改善するためのケアを行うことを目的としています。それができるように、これまでの習慣で強張ってしまった筋肉を正常に動くように改善していきます。

腰から腕、肩へと、施術は次第に上半身へ Photo: Kyoko GOTO
肩甲骨の動かせる範囲(可動域)を広げる「肩甲骨はがし」と呼ばれるストレッチ Photo: Kyoko GOTO

ライド直後の来店も歓迎

─アフターケアでストレッチを行うタイミングは?

高橋:疲労を和らげるという点では運動直後が望ましいですが、基本的には運動後でなくても毎日セルフストレッチを行ってほしいというのが僕らの願いです。なので激しい運動をしたあとは、いつもより念入りに行うというイメージをもっていただけたらと思います。

高橋さんおすすめの、簡単にできる効果的なセルフストレッチ。まず座った状態で片方の足をもう片方の膝に載せる Photo: Kyoko GOTO
上半身だけ前屈すると載せた方の脚の太ももの筋肉が全体的に伸びる。これを左右で10秒ずつ3回繰り返す Photo: Kyoko GOTO

─セルフストレッチと店舗での施術を組み合わせた場合、どれくらいのスパンで使い分けるのが良いですか?

高橋:施術後、体が軽くなるような即効性を感じると思いますが、この効果は大体2~3日間継続します。 ご自身でセルフストレッチしたときに、すごく伸ばしやすくなっていることを実感すると思います。 早ければ早いほど体の動きが定着しやすいので、週に1回プロによるストレッチを受けていただき、その間はご自宅でセルフストレッチを受けていただくという形がおすすめです。

タオルをつま先にかけて引っ張る、ふくらはぎのセルフストレッチ。左右10秒ずつ3回繰り返す Photo: Kyoko GOTO
背中~腰にかけてのねじりストレッチ。このとき曲げる脚と同じ側の腕を上に上げるとさらに体側が伸びる。これも左右3セットが基本 Photo: Kyoko GOTO

 サイクリストのお客様で上半身、とくに腰痛の悩みを抱えている方がいらっしゃいます。その方もセルフストレッチと週1回の来店の組み合わせでメンテナンスを行っており、今は痛みをコントロールできているようです。

─ライド直後、汗をかいた状態でも来店可能ですか?

着替えが用意されているので、サイクルジャージや仕事着で来ても安心。汗拭きシートも完備されている Photo: Kyoko GOTO

高橋:問題ありません。施術用に着替えのジャージも無料でご用意していますので、ライド直後でも、また平日のお勤め帰りでも服装を気にせずご利用いただけます。

 更衣室には汗拭き用のシートも備えてあります。汗のことは心配せず、むしろ疲労回復を促す上で絶好のタイミングと考えてご来店いただければと思います。

Dr.ストレッチ 「初回体験特別プライス」キャンペーン

初回限定で各種コースを通常料金の半額で受けられるチャンスです。

◆全身60分コース:4.120円(税込)【全身の疲労に】
◆全身80分コース:5,500円(税込)【全身をストレッチ/気になる箇所を重点的に】
◆全身100分コース:6,870円(税込)【全身/疲れがひどい箇所を念入りに】
 ※初めての方が対象
 ※「初回体験特別プライス」は予告無く終了する場合がございます
 ※川崎アゼリア店はキャンペーン対象外

この記事のコメント

  • 一覧

新着ニュース

もっと見る

ピックアップ

e-BIKE最新特集

スペシャル

自転車協会バナー

ソーシャルランキング

サイクリストTV

インプレッション

インプレッション一覧へ

連載