エースを連日の2位に送り込む與那嶺恵理がベルギークラシックで終盤逃げの奮闘 強豪選手を封じ「昨年より強い自分」

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 UCI女子ワールドチーム「アレ・BTCリュブリャナ」に所属する與那嶺恵理が3月1日、ベルギーで開催されたUCI1クラスのワンデーレース「オンループ・ファン・ヘットハーグランド」に出場し、トップと11秒差の29位で完走した。終盤3人の逃げに乗るなど奮闘。チームのエースを連日の2位に導き、與那嶺自身も手応えを感じたレースとなった。

集団先頭で展開する與那嶺恵理(左)。終盤まで大車輪の働きとなった Photo: Kyosuke TAKEI

 前日のヘットニュースブラッドに続く、ベルギークラシック2連戦となった今大会。與那嶺らアレ・BTCリュブリャナは、前年の覇者でもあるマルタ・バスティネッリ(イタリア)を単独エースに立てて戦いに臨んだ。

ゴール勝負となった先頭、エースのバティスネッリは惜しくも2位に Photo: Anton VOS

 この日の與那嶺の仕事は、逃げを潰して集団をまとめること。エースを守り、アタックに反応する中で終盤、ラスト20kmから有力選手を含む3人の逃げに乗って力を見せた。アシストに徹した與那嶺は終始マークの位置から動かず、逃げはラスト6kmで吸収。最後まで集団をまとめきることに成功し、ゴール勝負に臨んだバティスネッリは惜しくも優勝は逃したものの、前日に続いての2位表彰台を獲得した。

 與那嶺のコメントは以下の通り。次戦は3月7日のUCI女子ワールドツアー初戦「ストラーダビアンカ」(ストラーデビアンケ女子)となる。

 ベルギー・フランダースクラシック2戦目。マルタが連日の2位。私も大車輪で仕事をしています。

 動画はこちらからどうぞ。レースは止まらず常に動き続けています。
https://livestream.com/Motomediateam/SPAROmloopvanhetHageland2020/videos/202428188

 作戦は昨年の優勝者マルタ一本。私の仕事は逃げを潰して集団をまとめること。今回は1チーム7人。選手は160人ぐらいの参加でした。道は昨日より危険。スタートから激しい展開が始まります。

1人少ない6人編成でレースに臨んだ與那嶺恵理(左)らアレ・BTCリュブリャナ。6人中3人が現ナショナルチャンピオンだ Photo: Kyosuke TAKEI

 マルタを守りながらレースを進めたかったのですが、昨日より狭く危険な道に落車が多発。何度か集団が割れ私も取り残される場面もあり、そのたびにマルタの指示が飛びます。

 60kmのラインを終え、15kmの周回コースへ。上りごとに(集団が)伸びては縮み、分断され、セガフレード、ミッチェルトンが入る強烈な攻撃。後手に回る場面もあり、チーム全員でマルタを戻して。

 逃げが出来れば乗り、マークして仕事を行う。(逃げに乗って)タイムギャップが開いても、私の今日の仕事は逃げを潰すこと。しっかりアタックを潰しながら、マルタを守ってレースを進めます。

 残り20km、セガフレードのエレンが上りで強烈な牽引。耐えながら緩んだ瞬間、カウンターでルチンダが発射。ミッチェルトンのグレースがジャンプ。マルタが「Eri!!!」と叫び、私も力を振り絞って追走。

ベルギークラシックならではの激しい展開だがラストまで集団をまとめきった Photo: Kyosuke TAKEI

 3人での逃げ。当然チームの無線は「絶対にワークするな」(先頭を引くな)。強烈な逃げなのであっという間に30秒差。ルチンダが私に「あなたにはチャンスは無いの?」(私が勝つことをチームは許すのか、のニュアンス)と聞いてきますが、「マルタを待つのが仕事」と伝えました。「セガフレードにはチャンスが有るの?」と聞けばよかったかしら。

 グイグイ進む逃げ。これだけ仕事をしているので脚もきついです。が、レースが楽しいと感じられる瞬間。

 逃げは残り6kmで吸収。あと一歩。その直後、セガフレードのタイラーのカウンターにも反応してフォロー。残り5km辺りまで突き進みました。上手く逃げを潰しながら、マルタの位置を確認し、集団をまとめてゴールへなだれ込みました。

 マルタは2位。悔しいのですが昨日も素晴らしい走り。私は昨年より強い自分を感じています。次のレースは今週末3月7日、ワールドツアー初戦ストラーダ・ビアンカ! チームで優勝できるように!

全てを力に変えて
與那嶺 恵理

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