全7戦が開催予定福島県内を巡るオール公道シリーズ「ツール・ド・ふくしま」 初戦は葛尾村で4月25、26日

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 福島県内の公道を舞台にした「ツール・ド・ふくしま」が今年も開催される。4月25、26日に開かれる初戦「ツール・ド・かつらお 第6回福島民報杯」を皮切りに、県内で全7戦を予定。クラス分けが明確になり、賞金が毎戦10万円に設定されるなど、より魅力的で参加しやすい大会としてパワーアップした。

公道を舞台としたレース計7戦で構成される「ツール・ド・ふくしま」が開催。初戦は4月25、26日の「ツール・ド・かつらお」

 ツール・ド・ふくしまの各レースは公道をダイナミックに使ったコースが用意されていることが最大の特徴だ。公道を封鎖し、コースが管理された状況で思い切り公道レースを楽しむことができる。初戦のツール・ド・かつらおの2日目は、1周28kmもの距離を封鎖して開催。ここまでの規模で開催されるホビーレースは国内で数少ない。

広々とした公道コースをダイナミックに使用

 シリーズを通してコースはロードレースだけでなく、ヒルクライム、クリテリウムなどバリエーションがあり、開催地によって異なっている。1日に2レース走れるイベントもあり、それぞれの密度が高く、充実したレース体験が可能だ。

 参戦カテゴリーは選手のレベルの目安が設けられ、実力ごとに明確に分けられている。

■「ツール・ド・ふくしま」レースカテゴリー

クラス1:JBCF P、E1、E2、市民レース優勝クラス
クラス2:JBCF E2~E3、市民レース入賞クラス
クラス3:JCF、JBCF登録者は参加できない 誰もが楽しめる普及クラス
クラス4:レース参加経験が少ないまたは入賞経験がない方 本当のビギナークラス(50歳以上は入賞経験があっても参加可)
ジュニア:10~14歳 将来への育成クラス(自信があるジュニアはクラス1~4へ参加可も可(Wエントリー可))
女子:JCF、JBCF登録や年齢・経験を問わない

 原則的にツール・ド・ふくしまに初めて参加する場合はクラス4からスタートとなるが、経験が豊富な場合クラス3からのスタートも可能(事務局へ申請と承認が必要)。JCF、JBCFに登録済みの選手はクラス2からスタートが可能だ。クラス2とクラス3は年代別 (U34:34歳以下、U49:35-49歳、O50:50歳以上) の上位3人が表彰対象となり、それぞれ一つ上のクラスに昇格する。クラス4は年齢にかかわらず6位まで表彰対象となり、クラス3へ昇格する。なお、シーズン中に2回DNFとなると一つ下のクラスへ降格となる。参加カテゴリーが明確化することで、レベルの揃った選手同士のより拮抗したレース展開が期待できるだろう。

各カテゴリーでリーダージャージが付与される
各カテゴリーごとに多くの選手が表彰台に上がれるチャンスがある

 各戦で用意される賞金10万円はチームで争うこととなる。同じチームの選手は全員が同じクラスに出場する必要はない。たとえ出場クラスがチーム内で分かれていても、各クラスで得た上位3人の順位をポイント化し、その合計ポイントの少なさで決定する。

 通常は上位ランク者しか賞金対象にはならないことが多いが、例えばクラス3、クラス4、女子またはジュニアでも1位を取ればチームで賞金を獲得できる可能性が大きくなる、チームで勝ち取れる形式に変更した。

 昨年までは年間総合優勝チームに100万円だったが、全レースに出場できなかったり、不向きなレースが多いなど、チームによっては高いハードルとなっていたが、今年は『ヒルクライムが得意なチームだからヒルクライムレースで賞金を狙いたい』といった目標を各戦選びながら参加できる楽しみもある。

 また、年間総合優勝を果たした個人に対してもチャンピオンジャージと賞金を授与する。45歳以上のマスターズ部門も設けられており、競技連盟への登録を必要としない誰もが気軽に参加できる趣味のレースとして設定されている。

本格的な山岳も登場。バリエーションに富んだコースもツール・ド・ふくしまの魅力

■第1戦 ツール・ド・かつらお(ロードレース)
日程:4月25日、26日
会場:双葉郡葛尾村

■第2戦 磐梯吾妻スカイラインヒルクライム(ヒルクライム)
日程:5月30日、31日
会場:福島市

■第3戦 小野こまちサイクルロードレース(ロードレース)
日程:7月11日(予定)
場所:小野町

■第4戦 あぶくま洞ヒルクライム(ヒルクライム)
日程:8月30日
場所:田村市滝根町

■第5戦 裏磐梯スカイバレーヒルクライム(ヒルクライム)
日程:9月6日
場所:北塩原村

■第6戦 ジロ・デ・シラカワ(駅前クリテリウム)
日程:11月前半※現在未定
場所:白河市

■第7戦 ツール・ド・はなわ(ロードレース)
日程:11月15日
場所:塙町

※次年度へ向けたテストとして10月に約30kmの個人タイムトライアルが只見町で開催される可能性あり

本格ロードレースを葛尾村で

 初戦のツール・ド・かつらおが4月25、26日に開催される葛尾村は、福島県の東部に位置する風光明媚で穏やかな土地。前述の通り、村役場を中心とした公道を使用したレースが開かれる。

 1日目は11kmのコースを周回するロードレースと、1周の時間を競う個人タイムトライアルが。2日目は1周28kmもの距離を周回するロードレースが開催される。上りや下り、テクニカルなコーナーが連続する本格的なコースである。

 大会の魅力はレースだけではない。地元のおもてなしも必見のポイントだ。葛尾村は中山間地域に位置しており、宿泊場所に悩む参加者も多いだろう。そこで、主催者は昨年に引き続き、村の施設である葛尾村地域福祉センター「みどり荘」を無料で開放する。いわゆる“雑魚寝”スタイルではあるが簡易朝食は無料で振舞われる。村宿泊施設「せせらぎ荘」(3500円)にも宿泊することができる。

今年から地元の村民宅に泊まる民泊も実施。こちらも試験運用のため費用は無料で、朝夕の2食が各家庭で用意される。田舎のおじいちゃん、おばあちゃん宅に帰るようなイメージで村の時間を楽しんで欲しい

TTバイクを用意して挑む選手の姿も
ゴール前では迫力のスプリントが展開 Photo: Shusaku MATSUO

 また、メイン会場では毎年恒例の手打ち蕎麦やカレーライスをはじめ、新たな特産品として売り出し中のジンギスカンや鶏料理、シイタケ料理なども提供される。 昨年は手打ち蕎麦やカレーライスが提供され、レースを走り終わった選手たちが頬張る姿が目立った。カレーライスは“おふくろの味”として特に好評で、今年もレース出場者には手打ち蕎麦とカレーライスの無料券が配布される。25日には村内ゆかりのアーティストによる音楽イベント、26日には子供用自転車「ランニングバイク」の体験会、ヤギとのふれあいコーナーなども開催される予定で、家族連れをはじめ、一般の方でも楽しめる工夫が施されている。

新たな特産品として売り出し中のジンギスカンや鶏料理、シイタケ料理も提供
ゴール後の振舞われる地元の蕎麦や、手作りのカレーに舌鼓を打つ選手たち

 丸二日間、葛尾村を体験できるツール・ド・かつらおは、現在エントリーを受付中だ。受付期間は4月15日までだが、定員に達し次第締め切りとなる。

主催者コメント 米谷量平さん(実行委員会事務局

東日本大震災と東京電力福島第一原子力発電所事故から9年が経ち、放射性物質を含む除染土壌を入れた黒い袋「フレコンバック」もほとんどが搬出されました。全村避難によって産業がゼロになった村ですが、新たな産業が力強く芽吹いています。そういった福島県葛尾村の現状を全国・全世界の皆様に伝えたい、そして全日本選手権大会もいずれ葛尾村で開催できるように毎年大会を開催しています。自転車愛好家に優しい村を目指し、参加者の皆様に喜んで頂けるよう準備しておりますので、是非ともご参加ください。

写真提供: Kazutaka INOUE

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