代表選考期間が終了し確定東京五輪BMX代表は男子が長迫吉拓、女子は畠山紗英に 自転車競技の代表確定第1号に

by 織田達 / Satoshi ODA
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 BMXレースの東京オリンピック日本代表の選考レースとされていた2月9日のUCI BMXワールドカップ第4戦が、第3戦に引き続き悪天候のためにキャンセルされた。JCFが2018年9月8日に発表した代表選考基準による、BMXレースのオリンピック競技大会の選手選考期間(ワールドカップ2019年第1戦〜2020年第4戦)が終了。これにより東京オリンピックの代表が、男子は2016年のリオオリンピックに続き長迫吉拓(岡山)が、女子は畠山紗英(神奈川・日本体育大学)に確定し、自転車競技の代表確定の第1号となった。JCFおよびJOCからの正式発表は後日される見通しだ。

東京五輪自転車競技の代表選考事情①BMXレーシング(2019年9月掲載)

昨年10月の東京五輪BMXテストイベントでの長迫吉拓 Photo: Satoshi ODA

 長迫は日本男子選手ではただ一人、「ワールドカップで準決勝に2回以上進出した者」という代表選考基準を満たしており、選考期間中決勝に2回進出し、先頃行われた2020年ワールドカップ第1戦では6位に入賞している。

 長迫は代表確定をinstagramで報告した。

 畠山は1月中旬に練習中のアクシデントにより怪我を負ってしまい、2020年ワールドカップには未だ参加していないが、2019年前半には準決勝に2度進出し、日本選手の中では最も早く条件をクリア、第8戦では自身初となる決勝進出を果たした。

 長迫、畠山ともにスイスのエイグルにあるワールドサイクリングセンター(WCC)を拠点とし、世界各国から強化合宿に訪れる選手の中でセレクションに勝ち残り活動している。

 今年、ワールドカップ第1戦〜第4戦まで行われたオーストラリアには、強化指定「A」選手の他に強化指定「B」選手も多く参戦。代表選考基準を満たすためのラストチャンスに賭けたが、女子の丹野夏波(神奈川・早稲田大学)が第2戦で準決勝に進出しただけに留まった。

 丹野は選考条件をクリアする2度目の準決勝に進出し、第3戦、第4戦にもチャンスがあっただけに、悪天候による開催キャンセルは残念だったに違いない。

 また、第3戦ではオーストラリア代表で日本でもおなじみの榊原魁(Kai Sakakibara)がレース中に転倒し、頭部にダメージを受けドクターヘリで緊急搬送された。容態など詳細は一切不明だが、一日も早い回復を願うばかりだ。

 現地では榊原魁の容態を案じ、ワールドカップ参戦中の選手たちによって人文字が作られた。

長迫吉拓のコメント

長迫吉拓 Photo: @yoshi993nagasako 提供

 リオオリンピックから長いようで短かった4年間の目標を1つクリアして、ホッとしているような、やっとスタート地点に立てたような、まだまだ目の前の課題があるのですが、今までと変わらずひたむきに行きます。

 前回のリオではメダルっていう言葉を言わないといけない雰囲気がしましたが、今回は見える位置にいるんじゃないかなと思っています。これを確実にさせるためにも、残りのワールドカップと5月の世界選手権で表彰台に登ることが今の目標です。

 リオからまた更に多くの人が、いろんな形でサポートしていただき、その感謝を表せる場の1つがオリンピックだと思っています。そこで最高のパフォーマンスが出せるまで、まだいろんな方にご迷惑をおかけしますし、しんどい日々が続きますが、みんなが笑顔になる事を想像すると、まだプッシュしていけます。

 また、今回の代表争いをした日本選手のみんながいたから、自分のパフォーマンスも出せたと思っています。チーム内でも個々のプレッシャーの掛け合いがあったから、僕はいつも以上に頑張れました。日本のBMXを、夢を背負って東京では頑張りたいです。

畠山紗英 Photo: Kunihisa Kobayashi/Red Bull Content Pool

畠山紗英のコメント

 やはり自国開催のため特別であり、楽しみです。焦らず、現在の怪我を治して夏までしっかりと準備していきたいと思います。


 日本代表を率いる三瓶将廣監督は、連盟としてはまだ内定を出していないため、基準をクリアした2名で、最有力という表現ながら長迫、畠山両選手について語ってくれた。

 「長迫選手に関しては、昨年の前半に数年ぶりとなるワールドカップ決勝進出を達成してから上り調子であり、昨シーズン中に基準である2つ目の準決勝進出を決められたことも、強さを感じる一面でした。今シーズンも開幕戦から決勝進出という決定打を打ち、オフシーズンの成果を発揮できています。彼は明確な目標を与えると確実にクリアしてきていて、それを自信に変えているので、この先もメダル獲得に必要な統計的数値をクリアしていくことで、本番でのパフォーマンス発揮が期待できます」

昨年10月の東京五輪BMXテストイベントを走る畠山紗英 Photo: Satoshi ODA

 「畠山選手は、昨シーズン後半では全て準決勝に進出し、目標としていた決勝進出も2度達成しました。残念ながらオフシーズントレーニングを行なっていた1月に転倒、負傷の影響からワールドカップ開幕4連戦を欠場となりましたが、昨年のリザルトや、テストイベントでのパフォーマンスからも、この後5カ月の調整で良いコンディションに持っていけると考えています」

 今後のスケジュールについては、今週は両選手とも日本にて過ごし、来週から拠点のスイスにてトレーニング再開を予定しているとのこと。その後はヨーロピアンカップシリーズと、ワールドカップシリーズを使い分け、大会本番まで海外にて最終調整を行なっていく予定とのことだ。

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