女子は唐見実世子が優勝し年間女王に小坂光がJCX最終戦で今季2勝目、年間ランキングは前田公平に 京都・スチールの森

by 織田達 / Satoshi ODA
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 2019-2020シーズンのジャパンシクロクロス(JCX)シリーズ第10戦が京都府南丹市日吉町にあるスチールの森で行われた。このレースは昨年10月より始まったJCXシリーズレースの今季最終戦となる。男子C1は調子を上げてきた2017年の全日本王者、小坂光(宇都宮ブリッツェン)が優勝。女子CL1は唐見実世子(弱虫ペダルサイクリングチーム)が優勝とシリーズチャンピオンを決めた。

C1表彰式。優勝:小坂光(宇都宮ブリッツェン)、2位:前田公平(弱虫ペダルサイクリングチーム)、3位:織田聖(弱虫ペダルサイクリングチーム) Photo: Satoshi ODA

銀世界が一転ドロドロコースに

 夜半から降り続いた雪はコース全体を包み隠したが、第1レースが始まるとライン上の雪が溶け始め、シャバシャバの泥となった。約1kmのスタートループ後、2.4kmの周回のコースは前年までに使われていた林の中のシングルセクションを使用しない代わりにキャンバーセクションが増えた。また所々芝の下にとんがった石が隠れておりパンクする選手が相次いだ。

雪に覆われた会場。バイクが通過したところだけ雪が溶けシャバシャバの状態になった Photo: Satoshi ODA

 男女ともにこの日のレース結果次第でシリーズランキングが変動する可能性があったため、MTBの海外遠征のため不在の女子全日本チャンピオンの松本璃奈(TEAM SCOTT Japan)以外のJCXシリーズトップランカーが集まった。

CM1表彰式。優勝:國分圭二(Mt.HASE321)、2位:小橋洋二(ドM組合_おcx/BIBA BIKES JAPAN)、3位:三船雅彦(MasahikoMifune.com Cycing Club) Photo: Satoshi ODA
コースサイドのあちこちに大小の雪だるまが出現 Photo: Satoshi ODA

ハイペースの三つ巴戦は小坂に軍配

 8周回で争われた男子C1には77人が出走した。ホールショットを決めたのはU23全日本チャンピオンでスイスで行われたシクロクロス世界選手権を含め2カ月近いヨーロッパ遠征から帰国した織田聖(弱虫ペダルサイクリングチーム)。そこに2年連続エリート全日本チャンピオンの前田公平(弱虫ペダルサイクリングチーム)と、前節蔵王でのJCX第9戦で今期初勝利を挙げた小坂の2人が続いた。

C1スタート。77人の先陣を切って織田聖(弱虫ペダルサイクリングチーム)がホールショットを狙う Photo: Satoshi ODA
織田聖(弱虫ペダルサイクリングチーム)がホールショットを奪う Photo: Satoshi ODA
キャンバーセクションを行く前田公平(弱虫ペダルサイクリングチーム)、小坂光(宇都宮ブリッツェン)、織田聖(弱虫ペダルサイクリングチーム)の3人 Photo: Satoshi ODA

 シリーズ文句なしの優勝を飾りたい前田と、今のランキングを一つでも上げるためには優勝が絶対条件の小坂と織田。序盤から3人のパックはハイペースでレースを進めた。

3人の先頭パックは後続を置き去りにし、77人出走した選手たちを最終的に8人まで減らした。 Photo: Satoshi ODA
序盤、小坂光(宇都宮ブリッツェン)が遅れ、このまま弱虫ペダルサイクリングチームの1-2かと思われた Photo: Satoshi ODA
シケインをバニーホップで越えていく織田聖(弱虫ペダルサイクリングチーム)。この周の後半パンクでペースダウンした Photo: Satoshi ODA

 1周目に織田がパンクするが、ピット直前だった事が幸いし、バイク交換後すぐさまパックに復帰。途中小坂がパックから遅れるシーンも見られたが、パックは3人のまま。それぞれが互いに前に出るが決め手に欠ける状態でレースが進んだ。

弱虫ペダルサイクリングチームの2人から一時遅れたが集中力を切らさず走った小坂光(宇都宮ブリッツェン) Photo: Satoshi ODA
キャンバー進入時に前田公平(弱虫ペダルサイクリングチーム)を捉えてトップに立った小坂光(宇都宮ブリッツェン) Photo: Satoshi ODA
前田公平(弱虫ペダルサイクリングチーム)との差を徐々に広げ始める小坂光(宇都宮ブリッツェン) Photo: Satoshi ODA

 しかし織田は再びパンクし、ペースダウンを余儀なくされパックから脱落。優勝争いは前田、小坂の2人に絞られた。残り2周で小坂が若干リード。変速機に少し問題が発生した前田が遅れ始め、小坂との差が徐々に開き始めた。

2度目のパンクにより優勝争いから脱落した織田聖(弱虫ペダルサイクリングチーム)は後半ミスが目立った Photo: Satoshi ODA
小坂光(宇都宮ブリッツェン)に引き離され集中力を失った前田公平(弱虫ペダルサイクリングチーム) Photo: Satoshi ODA

 3週間前の蔵王で行われた第9戦の時より身体を絞り込んで来た小坂は、蔵王に続きJCX2連勝。2分差で前田が2位となり、3位には織田が入った。序盤の3人によって刻まれたハイペースによりこのレースの完走者はわずかに8人だった。

今シーズン2勝目を連勝で飾った小坂光(宇都宮ブリッツェン)がフィニッシュ Photo: Satoshi ODA

唐見が地脚の強さを発揮

 女子CL1には18人が出走。ホールショットを奪ったのは鵜飼知春(八ヶ岳CYCLOCROSSCLUB)、すぐさまスイスで行われたシクロクロス世界選手権帰りの赤松綾(SimWorks Racing)が先頭に出て、それに唐見が続いた。

CL1のスタート。鵜飼知春(八ヶ岳CYCLOCROSSCLUB)がホールショットを目指してリードする Photo: Satoshi ODA
CL1序盤に構成された3人のパックの先頭を行くのは世界選手権帰りの赤松綾(SimWorks Racing) Photo: Satoshi ODA
2周目には独走状態となった唐見実世子(弱虫ペダルサイクリングチーム) Photo: Satoshi ODA
苦手なキャンバーは無理して乗車せず担ぎでこなす唐見実世子(弱虫ペダルサイクリングチーム) Photo: Satoshi ODA

 赤松は時差ボケのせいか、身体にキレがなく鵜飼が先頭に立つ。やがて赤松が遅れ始め唐見と鵜飼のパックとなるが、すでにロードシーズンに向けてトレーニングを開始していると言う唐見が前に出ると、その差は徐々に大きくなっていった。苦手なキャンバーは無理して乗車せず担ぎ、平坦区間は力強いペダリングでメリハリのある走りで、2番手の鵜飼に2分差をつけ優勝。同時にJCXのシリーズチャンピオンの座も獲得した。4周回で争われたこのレースの完走者は14人だった。

今シーズンJCXシリーズで4勝目をあげた唐見実世子(弱虫ペダルサイクリングチーム) Photo: Satoshi ODA
鵜飼知春(八ヶ岳CYCLOCROSSCLUB)が2位に Photo: Satoshi ODA
CL1表彰式。優勝:唐見実世子(弱虫ペダルサイクリングチーム)、2位:鵜飼知春(八ヶ岳CYCLOCROSSCLUB)、3位:赤松綾(SimWorks Racing) Photo: Satoshi ODA

 女子CL1の2分差でスタートしたCJクラスでは何度も順位が入れ替わる展開に。前半、副島達海(Limited Team 846)が先頭で逃げるが、パンクにより大きくペースダウン。代わってレースを引っ張ったのは大谷玄真(榛生昇陽高校)と、世界選手権帰りの鈴木来人(ボンシャンスACA)。先頭の二人は順位を何度も入れ替えるが、最終的には鈴木が振り切り単独でフィニッシュ。パンクにより大きく順位を落とした副島が最終周に大谷を捉え2位でフィニッシュ。大谷が3位となった。

CJの先頭争いを展開する鈴木来人(ボンシャンスACA)と大谷玄真(榛生昇陽高校) Photo: Satoshi ODA
トップを独走中にパンクにより順位を落としたが2位まで追い上げた副島達海(Limited Team 846) Photo: Satoshi ODA
鈴木来人(ボンシャンスACA)がCJを制した Photo: Satoshi ODA
CJ表彰式。優勝:鈴木来人(ボンシャンスACA)、2位:副島達海(Limited Team 846)、3位:大谷玄真(榛生昇陽高校) Photo: Satoshi ODA

 今大会の結果によりJCXシリーズのランキングが確定した。

JCXシリーズランキング 男子

1 前田公平(弱虫ペダルサイクリングチーム)
2 小坂光(宇都宮ブリッツェン)
3 織田聖(弱虫ペダルサイクリングチーム)

JCXシリーズランキング 女子

1 唐見実世子(弱虫ペダルサイクリングチーム)
2 赤松綾(SimWorks Racing)
3 松本璃奈(TEAM SCOTT Japan)

JCXシリーズランキング表彰、男子:優勝は前田公平(弱虫ペダルサイクリングチーム)、2位に小坂光(宇都宮ブリッツェン)、3位に織田聖(弱虫ペダルサイクリングチーム) Photo: Satoshi ODA
JCXシリーズランキング表彰、女子:優勝は唐見実世子(弱虫ペダルサイクリングチーム)、2位に赤松綾(SimWorks Racing)、3位は松本璃奈(TEAM SCOTT Japan) Photo: Satoshi ODA
JCXシリーズランキングは男女ともに弱虫ペダルサイクリングチームが制した。男子:前田公平、女子:唐見実世子 Photo: Satoshi ODA

C1 (1.00km+2.40kmx8Lap)

1 小坂光(宇都宮ブリッツェン) 1:02:52.4
2 前田公平(弱虫ペダルサイクリングチーム) +2:01
3 織田聖(弱虫ペダルサイクリングチーム) +2:42

CL1 (1.00km+2.20kmx4Lap)

1 唐見実世子(弱虫ペダルサイクリングチーム) 0:40:30.4
2 鵜飼知春(八ヶ岳CYCLOCROSSCLUB) +2:02
3 赤松綾(SimWorks Racing) +3:57

CJ(1.00km+2.20kmx5Lap)

1 鈴木来人(ボンシャンスACA) 0:46:43.6
2 副島達海(Limited Team 846) +0:29
3 大谷玄真(榛生昇陽高校) +1:24

CM1(1.00km+2.20kmx4Lap)

1 國分圭二(Mt.HASE321) 0:37:17.9
2 小橋洋二(ドM組合_おcx/BIBA BIKES JAPAN) +0:09
3 三船雅彦(MasahikoMifune.com Cycing Club) +0:47

C2(1.00km+2.20kmx4Lap)

1 福井英太(ヴィルベルヴィント) 0:38:23.7
2 篁 佳太(STRADA) +0:13
3 森 真崇(龍谷大学) +0:17

CL2(1.00km+2.20kmx3Lap)

1 日吉愛華(LimitedTeam846まるいち) 0:31:25.9
2 竹中希春(Limited Team 846) +1:23
3 山崎友里(バルバクラブタカオカ) +2:39

CM2(1.00km+2.20kmx4Lap)

1 木下泰一(ヴィルベルヴィント) 0:38:05.6
2 北野健治(フリーダム) +0:01
3 宮田敬一(アミーゴ倉敷トライアスロンクラブ) +0:15

C3 (1.00km+2.20kmx4Lap)

1 高枝大智(CCCC) 0:35:22.5
2 水本凌(同志社大学) +0:21
3 四宮寛人 +0:35

CL3(1.00km+1.60kmx3Lap)

1 大浦玲音(姫路市立置塩中学校) 0:26:18.8
2 井上美幸(マリンスノー with ストークトサイクル) -1Lap
3 村尾尚美(村上建具) -1Lap

CM3(1.00km+2.20kmx3Lap)

1 末藤慎一朗(遊輪クラブ) 0:31:31.0
2 川滝昌利(チーム アレリドレー) +0:25
3 城谷隆宏(遊輪クラブ) +0:34

C4(1.00km+2.20kmx3Lap)

1 木村一義(3C) 0:29:45.4
2 老原大智(LOKO RACING) +0:04
3 佐川友樹(ストラーダライダーズ) +0:11

U17(1.00km+2.20kmx4Lap)

1 柚木伸元(Pro Ride) 0:33:45.1
2 香月空良(SimWorks Racing) +2:59

U15 (1.00km+2.20kmx3Lap)
1 澤井千洋(TEAM GRM) 0:29:14.1
2 河村元(Limited Team 846/Bike Team 回転木馬) +0:36
3 自檀地一(宇陀サイクルレーシング) +1:43

CK1(0.00km+0.90kmx2Lap)

1 瀬戸山紀介(TOKAI POTENZA) 0:09:02.0
2 平山開登(Tama-Hira Bicycle Club) +0:53
3 佐藤那音(Limited Team 846) +1:12

CK2(0.00km+0.90kmx2Lap)

1 南 翔大(TCKR ) 0:07:05.1
2 鎌谷律((有)村上建具) +0:47
3 鈴木名人(ボンシャンス) +0:55

CK3(1.00km+1.60kmx3Lap)

1 松山海司(Sonic-Racing/SRAM) 0:19:43.4
2 日吉彩華(LimitedTeam846まるいち) +1:43
3 高井鉄生(ボナペティ) +2:04

CC(1.00km+1.60kmx2Lap)

1 衣川一宏 0:20:25.2

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