『食い込み!サドルトーク』ピックアップ版「お薦めの自転車関連本は?」に様々な書名が登場 コメンテーターの回答まとめ

  • 一覧

 みなさんのサイクルライフをコメントしてもらう連載『食い込み!サドルトーク』。第3回テーマは「あなたの本棚にある“お薦めの自転車関連本”は何ですか?」です。ここでは、コメンテーターのマルコ・ファヴァロさん、浅野真則さん、ハシケンさんのコメントを紹介します。自転車と文化・歴史を知るための本からイラストで癒される本、笑いを誘う本まで様々な書籍が揃いました。

ヨーロッパの自転車文化と歴史を知りたい人へ

 本は大好きで、国内でも海外でもよく買います。

 自転車物語シリーズ(八重洲出版)も好きですが、ベンヨ・マソが書いた『俺たちはみんな神様だった』(未知谷版、安家達也訳)は300ページを超える長大作で、消化するにはかなりの時間がかかりましたが、終わったら「すごい本に出会ったなぁ」と感じました。

 オランダ生まれのベンヨ・マソ氏は、社会学者や歴史研究家として有名で自転車の歴史をよく紹介する作家です。この本の舞台は1948年のツール・ド・フランス。第二次世界大戦の中断を経て、復活して2年目。ヨーロッパはまだ戦後の混乱の中でした。あちらこちらで戦争の生々しい傷跡と人の怒りが残っています。

 1948年のツール・ド・フランスはチーム対決ではなく、国別対戦でしたが、敗戦国でありながらイタリアも参戦します。いうまでもなくドイツと並んでイタリアもヨーロッパの嫌われ者でした。王室の廃止が決定され、共和制に移る大きな転換期の真っ只中で、政治的に不安定でクーデターはいつ起こるか、わからない状態でした。
 
 この大会の中心的な人物は、ジノ・バルタリ(伝説的なイタリア人選手)とそのチームでした。当時は選手の行動は、いかにも社会的影響を与えたかについて鮮明に語られています。

 300ページを超える本ですが、日記形式として書かれとても読みやすい。ヨーロッパの自転車文化と歴史を知りたい人にとって必須アイテムです。

多くのネタで笑いを誘う

 自転車で坂道を登る世界観をテーマにした自身のエッセイ本を出版された坂バカ俳優こと猪野学さん。同じヒルクライマーとして『自分に挑む』は、読まない理由が見つからず、正月休みに書店で購入。六角レンチでパスタ。騒音騒ぎでマンションを追い出されたなど、たくさんのネタが散りばめられており、笑いを誘います。ヒルクライム好きなら首を縦に振りながら読めること間違いなしです。

蔵書にできたことが幸運な一冊

 昨年、古書店で購入した『自転車賛歌』(真鍋博・ペリカン社)は、蔵書にできたことが幸運だと感じた1冊です。

 この本は自分が生まれる前の1973年発刊で、当時は環境に優しい乗り物として自転車を見直そうというバイコロジー運動が盛んだった時代。空を飛ぶ自転車や地下をモグラのように走る自転車、水上自転車など、自由な発想で空想した近未来の自転車のイラストが描かれ、その解説文が添えられています。
 
 当時思い描かれた近未来は夢があってどこか懐かしさも感じられ、ページをパラパラとめくってイラストを眺めているだけで癒されます。絶版なので、現在では手に入れるのは難しいですが、もし幸運にも見かけたらぜひ読んでみてください。

この記事のコメント

  • 一覧

新着ニュース

もっと見る

ピックアップ

e-BIKE最新特集

スペシャル

自転車協会バナー

ソーシャルランキング

サイクリストTV

インプレッション

インプレッション一覧へ

連載