2020フカヤ展示会ブライトン最新機種「ライダー860」にミノウラ「ホビータワー」など、注目新製品が一堂に集結

by 浅野真則 / Masanori ASANO
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自転車の総合商社として100年以上の歴史を誇る老舗・フカヤの取り扱いブランドの2020年モデル展示会「フカヤサイクルフェアー」がこのほど愛知県名古屋市で開かれた。会場で見付けた注目のアイテムを紹介しよう。

タッチパネル式のカラー液晶を採用したブライトンの最新鋭GPSサイクルコンピューター「ライダー860」 Photo: Masanori ASANO

タッチパネル式カラー液晶を搭載のブライトン最新鋭機種「ライダー860」

 今回の最注目モデルは、ブライトンのGPSサイクルコンピューターの最新モデル「ライダー860」だ。同ブランドのサイクルコンピューターとしては初めてタッチパネル式のカラー液晶を採用して視認性、操作性ともに大幅に向上させたほか、ナビ機能も大幅に進化させているのが最大の特徴だ。

 ナビ機能ではこれまでのルートナビ機能(GPSルートのデータ通りに曲がる方向などの案内を行う)に加え、出発地点と経由地点、到着地を設定すれば自動でルートが設定され、道を外れた際にはリルートする機能も備わり、地図データも最新のオープンストリートマップを搭載している。カーナビに近い感覚で使えるようになったのもポイントだ。

 デモ機を使用中のフカヤ担当者によると「自動で設定されるルートは、最短ルートだけでなく、比較的自転車で走りやすい道も選べるので、知らない場所を走る時も安心」とのこと。バッテリー稼働時間は16時間だが、モバイルバッテリーで電源を供給しながら使えるので、1日走ってもバッテリー切れの不安とは無縁といって良さそうだ。

最新のオープンストリートマップを採用。細い路地もしっかりと描かれている Photo: Masanori ASANO
サイクルコンピューター上で目的地と現在地を選んで自動でルートを選ぶ際は、最短ルートと走りやすいルートを選べる Photo: Masanori ASANO

 センサー類はANT+とBluetoothの両方式に対応するので、既存のセンサーが流用可能。価格は本体のみで3万6000円とかなりお値打ち感がある。2月末発売予定。

自転車や趣味のアイテムを見せる収納が可能なミノウラ「ホビータワー」

 ミノウラのコーナーでは、自転車をはじめとする趣味のツールをインテリアの一部として見せながら収納し、趣味に囲まれた空間を作るシステム什器「ホビータワー」シリーズを強くプッシュしていた。

ホビータワーシリーズの組み合わせの一例だけでなく、さまざまなオプションも展示されていた Photo: Masanori ASANO

 このシリーズは天井と床に突っ張る方式のバイク収納「バイクタワー」のノウハウを生かして作られたホビータワーを核に、オプションのバイクをかけるフックやホイールホルダー、ハンガー、ラックなどを組み合わせて使う。ウェアやヘルメット、ちょっとしたアクセサリーなども1カ所にまとめて収納できるのが特徴だ。

 オプションは自転車用に限らず、釣り竿を収納できるキットや鉢植えを収めるポットホルダーなどもあり、アイデア次第でさまざまな趣味に活用できるのも魅力だ。インテリアとして室内になじむようにホビータワーの色はブラックとホワイトの2種類が用意されている。

 ホビータワーは7800円、オプションは730円~8200円。一部商品を2月から発売し、すべてのラインナップは2020年中に揃う予定だ。

マイク・スピーカー内蔵で会話できるスマートヘルメット「セナR1」

 モーターサイクルのインターコムヘッドセットなどを手がけるアメリカのセナは、マイクとスピーカーを内蔵した自転車用のスマートヘルメットを展示。ヘルメットの縁の額周辺にマイク、耳の周辺にスピーカーを内蔵し、耳を塞がないので走行中にも安心して使えるのが特徴だ。

カラーはオニキスブラック、アイスブルー、エレクトリックオレンジの3色。重量はMサイズ280g、Lサイズ430gとそれほど重くない Photo: Masanori ASANO

 インターコム通話は、Bluetooth規格のワイヤレス通信を利用し、最大4人同時に通話することが可能。通話距離は、見通しのいい場所なら最大900m離れても大丈夫とのことだ。実際にデモ機で試してみたが、障害物の多い展示会場内でも100mほど離れたところから通話でき、音声もノイズがカットされてかなりクリアに聞こえた。ロングツーリングでペースの違うグループ同士で現在地を確認したり、カップルや脚力差のあるグループで走る際に後ろの人がペースを下げてほしいとお願いしやすくなるなど、さまざまな場面で活用できそうだ。

後頭部に通信機器や操作ボタン、バッテリーなどを内蔵。通話時間は最大12時間で、日帰りライドなら十分持ちそうだ Photo: Masanori ASANO
ヘルメットの縁の耳の上あたりにスピーカーが内蔵されている。ノイズ削減機能が搭載されており、ヘルメットをかぶっている本人はクリアな音声を聞くことができる Photo: Masanori ASANO

 また、スマートフォンと接続することでグーグルアシスタントやシリなどのAIアシスタント、ナビアプリの音声ガイドをハンズフリーで利用しながら走ることも可能。もちろん音楽やFMラジオを聞いたり、ハンズフリー通話もできる(安全面から走行中の使用は積極的には勧めないが)。

その他の注目アイテム

 ここからは会場で見付けた注目アイテムを一気に紹介する。シマノSTI用に硬さの異なる2種類のブラケットフードを展開するシェイクスからは、R8000シリーズアルテグラ、R7000シリーズ105に対応する新モデルの試作品を展示。従来の製品と比べ、手のひらが当たる部分に溝を刻み、雨天時や汗をかいたときのグリップを向上させているという。

R8000/R7000 シリーズ用のブラケットは、表面に溝を刻んで手が濡れたときのグリップを高めた  Photo: Masanori ASANO

 バーテープでおなじみのアメリカのサイクルパーツブランド・スパカズは、バーテープやボトルケージ、サドル、ペダル、エンドキャップ、トップキャップに至るまで油膜のような見る角度によって色が変わって見えるオイルスリックの製品をラインナップ。オイルスリックを差し色にするトータルコーディネートも可能だ。

 イタリアの老舗シューズメーカー・シディのコーナーでは、創業60周年記念モデル「シックスティ」がお披露目された。シディの優れたフィット感はそのままに、ヒールカップを小型化してアジャスターを廃し、クロージャーを片足あたり1個にすることで軽量化を進めている。

チューブレス用バルブにもオイルスリックカラーがラインナップされている。リムに接するゴムはさまざまな形があり、リム内の形状に最適なものを選べる Photo: Masanori ASANO
シディの60周年モデル「シックスティ」。カラーはブラック、ホワイト、レッド、ブルー、ブラック/ゴールドの全5色 Photo: Masanori ASANO

 イタリアのサドルメーカー・セライタリアは、ショートノーズサドル「ブースト」シリーズのラインナップを充実させている。軽量サドルの定番モデル「SLR」のほか、サドル後端の座面が左右独立している「SP-01」、深い前傾ポジション向きの「ノヴァス」から選べるようになった。

 ゴム製のシューズカバーでおなじみのヴェロトーゼは、定番モデルのトールシューズカバーの底部の厚みを増し、耐久性を向上させた。また、エアロソックスなどの新製品もラインナップする。

「SP-01ブースト テクノ スーパーフロー」はF1マシンの開発などを手がけるダラーラとの共同開発によって生まれた Photo: Masanori ASANO
エアログローブも新たに登場。手首までしっかりカバーする形状が特徴 Photo: Masanori ASANO

 自転車のみならず、モータースポーツや乗用車のタイヤも製造する世界的なタイヤメーカー・ミシュラン。ロード用のハイエンドモデル・パワーシリーズが登場した。オールラウンドな性能を持つパワーロードはクリンチャーだけでなくチューブレスレディ仕様も展開。超軽量モデルのパワータイムトライアル、グリップを強化したパワーオールシーズンもラインナップする。

パワーロードのクリンチャーモデルは、25Cのみサイドウォールをカラーリングしたモデルも展開 Photo: Masanori ASANO

サイクリング用保冷ボトルのパイオニア・ポーラボトルは、ブランドロゴを一新。これに伴いデザインも一新された。中の液体の流出量をコントロールしやすい飲み口や高い保冷効果など、抜群の機能性は変わらない。

 エアスミスはフカヤが今季初めて取り扱いを始める台湾のブランドで、ポンプ類や携帯ツールなどの工具類を展開。中でもトライパイクラチェットツールは9種類のビットと胴体部分を組み合わせて使う。胴体部分はT字型にもI字型にもでき、早回しにも十分なトルクをかける場合にも対応でき、エクステンションを使うことで工具が届きにくいところも作業しやすい。専用のポーチにしまえば驚くほどコンパクトになるが、使い勝手は良さそうだ。

ロゴが一新、すっきりしたデザインになったポーラボトル Photo: Masanori ASANO
9種類のビットと本体、エクステンションがセットになったトライパイクラチェットツール。組み合わせ方を変えることで長さや形を変えられるため作業性も高い Photo: Masanori ASANO

 2007年に香港で誕生したスポーツアパレルブランド・ドーネンのウェアも今シーズンから取り扱いが始まる。

シンプルながらどこか華のあるドーネンのサイクルウェア。コストパフォーマンスの高さも魅力 Photo: Masanori ASANO

 世界で5000以上のクラブやチームのカスタムウェアを手がけるだけに、色彩の豊かさとデザイン性に優れるだけでなく、フィット感や機能性にも優れるのが特徴。ジャージ・ショーツとも1万円前後からあり、コストパフォーマンスも高そうだ。

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