空力、剛性、柔軟性がアップ“速いのは当然”がコンセプト フェルトのエアロロード「AR」がフルモデルチェンジ 

by 松尾修作 / Shusaku MATSUO
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 フェルトのエアロロードバイク「AR」がフルモデルチェンジを果たした。フレームのシェイプを見直し、旧モデル比で+9%のエアロ効果を向上。快適性と剛性も高められた自信作だ。

フェルトのエアロロード「AR」がフルモデルチェンジを果たした Photo: Shusaku MATSUO

ゼロベース設計で6年振りの新型に

 ロードバイクブランドでは先駆けてエアロロードバイクを開発したフェルト。初代のARは2009年モデルとして発表され、ガーミンチーム。その後、さらに空力性能を高めた第二世代がリリースされ、プロのレースでも数多くの勝利を収めてきた。

 そして、6年振りの新作として第三世代が登場。“速いのは当然”というコンセプトのもと、ゼロベースで設計し、スピードをさらに追及したモデルだ。

チューブ形状は「トランケーテッド・エアフォイル・シェイプ」を採用 Photo: Shusaku MATSUO

 旧モデルでは翼断面型のフレーム形状だったが、「トランケーテッド・エアフォイル・シェイプ」と名付けられたカムテールデザインへと変更。100以上のチューブ形状をCFDソフトを用いて、最も優れたシェイプを追求した結果だという。これにより、ロー・ヨーアングル・セオリーに適したチューブ形状となった。

 シートチューブはリアタイヤを包むような“切り欠け”形状を採用。「フィッシュテールシェイプ・シートチューブ」と名付けられたデザインはパテントを取得済みで、大幅に空力を改善している。タイヤにぴたりと沿うクリアランスながら、30Cのワイドタイヤに対応しているのが特徴だ。

リアタイヤに沿う「フィッシュリップシェイプ」で空気の流れを整える Photo: Shusaku MATSUO
タイヤを包むような形状だが、30Cのワイドタイヤにも対応するクリアランスが保たれている Photo: Shusaku MATSUO

 新しくなったコックピット周りもエアロ効果に貢献している。ステムの下部からワイヤーやケーブル類を引き込み、フレームへと通すことでフロントからケーブルを見えなくさせる内装化を実現。また、構造上31.8mmクランプのハンドルであれば全て使用することが可能に。ケーブルを繋いだままステムの取り外しも容易で、ユーザビリティに優れた設計となっている。なお、専用ステムは90〜140mmに設定されており、別売りも予定されている。

前後に分割した「リーフスプリングシートポスト」が旧モデル比112%の柔軟性を生む Photo: Shusaku MATSUO
下部にワイヤーやケーブル類の引き込み口を設けた専用ステム Photo: Shusaku MATSUO

 振動吸収性が二の次にされがちなエアロロードだが、新型ARに抜かりはない。二股に分割された「リーフスプリングシートポスト」がそれぞれ独立して動き、振動を吸収。旧モデル比で柔軟性が112%向上したという。また、シートレールクランプを反転して装着することで、0mmと20mmのオフセットから選択が可能となる。

Di2仕様はケーブル類が表に出ないフル内装化を実現 Photo: Shusaku MATSUO

 使用されているカーボン素材は同社が得意とするテキストリームカーボンだ。市松模様のように繊維を配置することで、より高密度に、より薄くフレームを形成することができるマテリアルである。今作ではヘッド、フォーク、BB各部の剛性を高め、さらに反応性を高めてきた。しかし、ライドフィーリングにもこだわった設計で、同社のオールラウンダー「FR」と同じく自然な乗り味に仕上げられているという。

 気になる新型ARのポテンシャルは、次週のバイクインプレッションコーナーで詳しくお伝えする。

■フェルト「AR」

【税抜価格】
 298,000円(Advanced フレームセット)
 598,000円(Advanced アルテグラ完成車)
 798,000円(Advanced アルテグラDi2完成車)
 598,000円(FRD Ultimate フレームセット)
 1,598,000円(FRD Ultimate Dura-Ace Di2完成車)

【サイズ】
 48、51、54、56(48、51は90mm、54、56は100mmのステムが付属)

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