オリンピアンも住む魅惑の物件3人の入居者が教えてくれた、サイクリスト専用マンション「ルブリカント」の楽しみ方と住みやすさ

by 石川海璃 / Kairi ISHIKAWA
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 サイクリスト向けに建てられたLUBLICANT ARAKAWA BASE(ルブリカント アラカワベース、以下ルブリカント)が完成して約1年たった。自転車乗りに配慮された設備・機能を設けたマンションには、のんびりペースで楽しむサイクリストから元オリンピアンまで様々な人が住んでいる。入居者の話を聞くと、設備・機能面だけではないルブリカントの隠れた魅力が見えてきた。

←<1>サイクリスト専用マンション「ルブリカント」の魅力に迫る

様々なレベルのサイクリストが入居する「ルブリカント」。その良さはどこにあるのか Photo: Kairi ISHIKAWA

ルブリカントの良さとは

 サイクリスト専用マンションのルブリカントは、自転車の乗り入れを前提とした設計に加え、工具やトレーニングスペース完備など、自転車乗りが住むメリットを挙げたらきりがない。ルブリカントに入居を決めた住人たちはどこに良さを感じているのだろうか。

 ヨガインストラクターの中田美幸(よしゆき)さんはルブリカントのコンセプトに共感して入居した一人。普段はサイクリングペースでのんびり自転車を楽しんでいるそうだ。

ヨガインストラクターの中田美幸さん。ルブリカントでもヨガ教室を開催している Photo: Kairi ISHIKAWA

 ルブリカントに入居して良かった点として「イベントに気軽に参加できる」点を挙げる。「レースには参加しないので、上手な身体の使い方などは全く考えていませんでしたが、ルブリカントの講習会に参加して、サイクリング趣味でもそういうことを考えるいい機会になりました」と明かしてくれた。

 週末になると自転車メーカーによる試乗会や各種セミナーが催されるため、新たなものに触れ、知識を習得するのには事欠かない。そんな環境が「魅力的だ」とも語ってくれた。ルブリカントでも中田さん自らヨガ教室を開き、コミュニティ活性化に貢献している。

仕事と趣味を両立した自転車ライフ

 都内の会社員・清水和之さんはルブリカント最初の入居者だ。マンションのコンセプトに共感し入居を決めた。住んでみて感じたのは「コンセプト通り、建物の至る所にサイクリストに向けた配慮が行き届いている」ところだ。荒川河川敷に近く「しっかりトレーニングできる環境になった」のもポイント。富士山ヒルクライムの完走タイムを約30分ほど縮め、目標だったブロンズリングを獲得したという。

2019年7月のツール・ド・フランス観賞会の様子。ルブリカント内での交流があるからこそ、気軽に相談できる ©LUBLICANT ARAKAWA BASE

 同じ趣味を楽しむもの同士、入居者間の交流も盛んに行われる。昨年(2019年)の10月、台風で荒川河川敷が水没してしまった時は「ほかの入居者の方と都民の森などに行き、長距離ライドにチャレンジするきっかけになりました」とも明かしてくれた。仕事と趣味を両立し、充実した自転車ライフを送っているのがうかがえる。

 また、自身の居室で練習した場合、下の階にはどれくらい騒音が聞こえるのかなど、気になるけれど普通のマンションでは聞けないようなことも気軽に相談できるという。

オリンピアンは第二の拠点として利用

 かつてはブリヂストンサイクルのプロチームに所属し、全日本選手権を2度制覇、鈴木光広さんも入居者の一人。1988年のソウルオリンピックに自転車競技・ロードレース代表として出場したレジェンドだ。競技の第一線は退いたが、今でも趣味で自転車を楽しんでいる。

鈴木光広さん。オリンピアンともマンション内で交流できる Photo: Kairi ISHIKAWA

 ルブリカントに住む理由は「建物の立地が良くてサイクリングを楽しみやすい」から。勤務する埼玉県上尾市のブリヂストンサイクル本社近くに自宅があるが、仕事で都内に赴くことも多いため、第2の生活拠点として利用しているそうだ。

 「都内に出る時は、上尾の自宅から『ルブリカント』まで荒川の河川敷を走ります。シャワーを浴びてから仕事に向かったり、用事を済ませてますね」とライフスタイルを語ってくれた。

 ルブリカント内で開催されるイベント参加にも精力的で、ゲストライダーとしてペダリングやフォームのアドバイスも行うほか、自らイベントの企画も手掛けている。

自転車趣味を満喫する最高の場所

 実際にルブリカントの設備・機能を知り、感じたのは、自転車趣味を思う存分満喫するには最高の環境だということだ。都内随一のサイクリングスポット・荒川に近い立地は、サイクリングやトレーニングをする上でメリットと言える。入居者同士の交流も盛んで、幅広い年齢層の趣味仲間が作れるのも見逃せない。

 さらに魅力的なのは、週末になると共有スペースで様々な催しが行われることだ。取材した1月26日は自転車メーカーのKHSと、ウェアブランドのデマルキが出展し、試乗会とウェア販売を実施し、入居者以外のサイクリストも訪れていた。

鈴木光広さん(写真中央)が企画したロングライドセミナー の様子。ルブリカントではほぼ毎週末イベントが行われる ©LUBLICANT ARAKAWA BASE
取材日に出展していたデマルキ。前田久美子さん(写真右)は「ルブリカントに出展できるのはブランドを認知させるいいきっかけ」と話してくれた Photo: Kairi ISHIKAWA

 潤滑油を意味する「ルブリカント」と名付けられたマンションは、入居者を含めた全てのサイクリスト、そして自転車関連のメーカーを結ぶための拠点(潤滑油)として機能している。1年後や2年後、そしてその先、このマンションが自転車業界の潤滑油としてどのように変化していくのか、今から非常に楽しみだ。

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