洗車場にトレーニングエリアも完備隅々まで行き届いた自転車乗りへの配慮 サイクリスト専用マンション「ルブリカント」の魅力に迫る

by 石川海璃 / Kairi ISHIKAWA
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 2019年3月に竣工したLUBLICANT ARAKAWA BASE(ルブリカント アラカワベース、以下ルブリカント)は、サイクリストに優しく、配慮の行き届いたマンションだ。斬新なコンセプトで話題を呼んだ物件は、周囲の物件相場からすると割高なものの、そこには入居者が口を揃えて「納得の価格で満足度が高い」と言うだけの理由があった。

“サイクリスト専⽤”マンションの魅力とは一体なんなのか Photo: Kairi ISHIKAWA

3月末までの入居で家具・家電・自転車付き

 サイクリスト向けマンション「ルブリカント」が完成してから1年。春の新生活シーズンに先駆けて「新年度ご入居キャンペーン」を実施中だ。

 新生活を送るのにかかる費用は決して安くない。敷金・礼金に加え、引っ越しシーズン真っただ中の業者手配に家具・家電の調達、そのほかの生活必需品の購入費用を考えると、数十万円単位での出費が予想される。

 同キャンペーンは入居予定者の費用を少しでも抑えようと企画されたもので、3月末までに契約した人限定で、ベッドやローテーブルといった家具、冷蔵庫や電子レンジなどの家電が無料で付いてくる。“サイクリスト専用”マンションらしい特典として、ロードバイクやクロスバイクなど、4種類の自転車から希望の車種を設備の一部として使うことができる。

リネンは付かないがベッドやローテーブル、カーテンなどが付属する Photo: Kairi ISHIKAWA
キャンペーン期間中は冷蔵庫やレンジ、電気ポットも付く Photo: Kairi ISHIKAWA

 キャンペーンの特典はアンケートやSNSへの発信、ルブリカント内で催されるイベントの参加が条件だ。さらに費用を抑えたい人はジョイント・プロパティ経由で入居申請をすれば敷金・礼金は不要。気兼ねなく自転車ライフを楽しみたい人にぜひおすすめしたい。

サイクリストに特化したコンセプトマンション

 ルブリカントが具体的にどんなマンションでどんな設備・サービスを提供しているのかを、紹介していこう。

 ルブリカントは 長谷工グループでマンションの分譲と賃貸事業を手掛ける長谷工不動産、ジョイント・プロパティが企画・提供している“サイクリスト専⽤”マンション。“好きと暮らす”をテーマとしたコンセプトマンション事業の一環として建てられた。スポーツ自転車専門誌『BiCYCLE CLUB』(バイシクルクラブ、枻出版社刊)が監修を手がけ、物件の至る所にサイクリスト向けの配慮がなされている。

11階建て、居室は38戸のルブリカント Photo: Kairi ISHIKAWA

 サイクリスト向けの立地も魅力だ。東京メトロ東西線の南砂町駅から徒歩約13分ほどの場所に建つ。駅から若干の距離はあるものの、荒川河川敷までは約340mと都内随一のサイクリングスポットにアクセスしやすい。

 部屋は25.19㎡のワンルーム(バス・トイレ別)で主に独身層をターゲットとした作り。家賃は10万3500円~10万9500円(管理費用別、月額1万5000円)と、南砂町周辺の相場と比べると約1~2万円ほど高い設定だ。しかし入居者に尋ねると口を揃えて「納得の金額だ」という。その理由は一体どこにあるのか。

行き届いた自転車乗りへの配慮

 自転車をそのまま持ち込みやすいのが、何よりの魅力だ。オートロック式のマンションだが、スマートキーを導入しているため、自転車を押しながら歩いていてもドアが自動で開閉する。通路からエレベーターまでの導線は、滑りにくいゴムチップ素材を床に配して安全面に配慮。エレベーターは自転車をそのまま入れられる奥行きのある作りがあり、大人2人と自転車2台が入れる余裕があった。

自転車を持っていてもスマートキーがあれば自動で開閉するエントランス Photo: Kairi ISHIKAWA
バイクを交互に入れれば2台入れられそうな奥行のあるエレベーター Photo: Masahiro OSAWA

 都内の会社員で入居者の清水和之さんは、マンションの魅力を「コンセプト通り、建物の至る所にサイクリストに向けた配慮が行き届いているところです」と語るが、それは各部屋の隅々にまで行き渡っていた。

 機能性を優先させたAタイプ、デザインを優先させたBタイプ2種類の間取りが用意される。共通のスペックとして2口コンロ、乾燥機能付きのバスルームにシューズラックなどの収納スペースを完備。一人暮らしをするには十分だ。

2階を除き、各階4部屋。隣り合う部屋は左右対称の反転型になっている。上記はAタイプ ©LUBLICANT ARAKAWA BASE
Bタイプの間取り。AとBでは備え付けのキッチンや壁材が異なる ©LUBLICANT ARAKAWA BASE
Aタイプのキッチン回り。Bタイプはデザインが異なる Photo: Kairi ISHIKAWA
梅雨の時期でも浴室乾燥機があれば衣服が乾かないなどの心配はなさそうだ Photo: Masahiro OSAWA

 Aタイプは部屋の入口から備え付けの専用バイクラックまで、グレーの床材が敷かれる。物件を担当する長谷工不動産の石川武也さんは「自転車を押して歩いても傷や汚れが付きにくいように生活スペースと床材を変えています」と特徴を説明する。

Aタイプは玄関からサイクルスタンドまでの導線を、傷や汚れが付きにくいグレーの床材を採用している Photo: Masahiro OSAWA

 また、自転車スタンドが置かれる壁側はホーロー素材で、磁石でフックなどを付けられる。穴を開けずとも各種アクセサリーの置き場が設けられる作りだ。外の廊下は専用駐輪場として使えるラックが設置され、複数台持ちでも自転車置き場には困らない。

ホーロー素材の壁はホワイトボードとしても活用できる ©LUBLICANT ARAKAWA BASE
Aタイプの外廊下に設置された専用駐輪場。通勤・通学用を置くのに便利だ Photo: Kairi ISHIKAWA

 Bタイプのフローリングは木目調で統一され、一部の壁面がコンクリート打ちっぱなしのスタイル。バイクスタンド側はタイヤ跡や汚れが付きにくい壁面素材だ。

Bタイプは落ち着いたデザイン ©LUBLICANT ARAKAWA BASE

 主に自転車を観賞する人をターゲットにした、という部屋は、落ち着いた雰囲気。床と壁の境にはコンセプトカラーのオレンジを取り入れオシャレ感を演出している。

 共用スペースにもサイクリストに嬉しいポイントがあった。エントランスの隣、1階には主にトレーニングや自転車の整備できる空間が設けられている。部屋の中ではできないような本格的な整備も気軽に行える。

共用スペースにはミノウラ製スマートローラーが置かれる Photo: Kairi ISHIKAWA

 また自分が一人では解決できないトラブルには、提携先の「サイクルショップよしだ 吉田ルーム」が専属サイクルコンシェルジュとして、引き取りや修理、アドバイスをしてくれるサービス付き。共有スペースから一歩外に出れば洗車スペースが設けられているほか、2段式の駐輪ラックや4台分のオートバイ置き場も完備している。

専属コンシェルジュの吉田寛さん。馴染みのショップがなくてもメンテナンスを依頼できる環境が整っている Photo: Kairi ISHIKAWA
1階の共有スペースの裏には洗車場に駐輪場、オートバイの置き場も用意されている Photo: Kairi ISHIKAWA

設備や付加価値による納得の金額

 サイクリストの入居者にとって嬉しい設備が満載だが、2階のラウンジも魅力的だ。「入居者同士でコミュニティラウンジに集まってライドの計画を立てたり、備え付けのディスプレイでレース観戦をして貰えたらいいですね」という石川さんの想い通り、ここはマンションに住む人たちの交流スペースとして機能する。

講習会や各種イベントごとでも使われるラウンジ ©LUBLICANT ARAKAWA BASE

 昨年(2019年)もツール・ド・フランス観賞会を実施したほか、2020年ツアー・ダウンアンダーの開幕時にも数人でラウンジに集まり、レースを観戦したという。セミナーやショップの出展など、各種イベントも頻繁に行われるため、休日にラウンジまで下りれば、入居者同士が顔を合わせるのは珍しくないのだ。

 入居者同士でラウンジに集まり、時にはサイクリング。都会にあって、どこか懐かしいアットホームなコミュニティが形成されているのは、趣味の自転車を軸に様々な人が集まる“サイクリスト専用”マンションならでは。サイクリストに優しく、考えぬかれた設備、入居者同士の出会いや交流を感じたい人は是非一度訪れてみて欲しい。

<2>入居者が語る「ルブリカント」の楽しみ方と住みやすさ→

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