2020シーズンキックオフパーティーMTBチーム・フカヤレーシング 新加入の川口うらら含め「3人で3つの全日本タイトル狙う」

by 澤野健太 / Kenta SAWANO
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 自転車関連製品の卸・輸入などを行うフカヤがメインスポンサーを務めるマウンテンバイク(MTB)チーム「FUKAYA RACING」(フカヤレーシング)の2020シーズンキックオフパーティーが1月25日、東京都内で開催された。松本佑太、竹内遼に加え、今年から新加入した川口うららが、スポンサーや集まった一般サポーター総勢40人の前で抱負を語った。

2020年のフカヤレーシングメンバーと新しいバイク。左から松本佑太、川口うらら、竹内遼 Photo: Kenta SAWANO 

2024年パリ五輪トップ10へ

 フカヤレーシングは「日本発のMTBワールドチームを設立し、2024年のパリ五輪トップ10」という具体的な目標を掲げて、20代前半の松本佑太、竹内遼が自分たちでスポンサーを募り、昨年結成したチーム。そこに今年1月、2018年のジュニア女子世界ランキング3位という実力を持つ19歳の川口が加わった。

新加入の川口うららは2020年は「世界選手権での10番台」を目標とした Photo: Kenta SAWANO

川口はアジア2位で復調傾向

 川口は「世界選手権で10番台を狙います。また、これまでの海外でのレースはナショナルチームでのスポット参戦だけで、スタッフに頼ってばかりだったのですが、今年は3人のチームで(長期的に)行くので、海外の環境に順応することも目標のひとつです」と4年後を見据えた2020年を強調した。2018年の終わりから体調を崩していたが復調傾向で、2019年12月アジアシリーズの大会2(マレーシア)では2位と復活のきっかけをつかんでいた。

サポータークラブの代田貴子さんの乾杯でパーティーがスタート Photo: Kenta SAWANO
子供たちにも大人気の竹内遼 Photo: Kenta SAWANO

竹内は着実に「世界トップと同一周回」

 一方の竹内は「今年から(U23から)エリートに上がるので、シーズン後半のワールドカップで世界に順応し、トップと同一周回で走り切ること。それが今後世界で戦えるかの指標になる。そこに集中できれば10月の全日本のタイトルも狙える」と冷静に語った。竹内は全日本選手権クロスカントリーのエリート男子で、川口は女子U23で、松本はエリミネーターで優勝を目指し、3冠というのが国内での具体的な目標だ。そこにチームマネージャーを兼務する松本は「2人が海外に行ったときに、チームとしてスポンサーさん、サポーターさんの思いをしっかり伝え、選手たちが力を出せるように支えます」と力を込めた。

名古屋から駆けつけたフカヤの近藤正勝社長 Photo: Kenta SAWANO

 メインスポンサーのフカヤ・近藤社長も名古屋から駆けつけ「日本のマウンテンバイク業界を引っ張っていって、その人口を増やしたいという思い、夢をかなえたく、2年目の今年もサポートします。今年は川口選手が入ってくれたので、女性にもマウンテンバイクを楽しめる環境づくりを日本の中で進めほしい」と期待した。

選手、チームマネージャーに加え、この日は司会進行もこなした松本佑太 Photo: Kenta SAWANO 
落ちつた口調で目標を語った竹内遼 Photo: Kenta SAWANO

松本が2019年総括「初年度として順調」

 昨年(2019年)は、開幕戦の「Coupe du Japon」吉無田高原大会の竹内の優勝を皮切りに、出場したすべての国内戦で表彰台(トップ3)の成績を残した(竹内)。全日本選手権では竹内がU23で3位、松本がエリミネーターで3位に入った。世界レベルの大会では初のW杯出場を決めたほか、ギリシアのステージレース「Bike Odyssey South」(6月)では3位表彰台でUCIポイントを獲得。松本は「初年度としては順調でした。またレースするだけではなく、マウンテンバイクを広げるために、動画の制作、海外遠征、記事執筆も行えました」と振り返った。

2020年仕様のバイク。トリコロールのカラーリングが印象的だ Photo: Kenta SAWANO

“コアファイター”的な新モデル

 今年もフカヤの「ギザロ」のカーボンフレームをベースに、新たにROCKSHOXの「SID Ultimate」サスペンションを採用した。そのためカラーリングは昨年までの赤一色から、赤、青、白の3色を使った、オールドMTBを彷彿とさせるカラーリングになった。松本によると「実はガンダムの“コアファイター”をイメージしています。なので黄色ではありませんがシートポストにゴールドの刺し色を入れています」という意外なこだわりも見せた。

最後まで残ったサポーター、関係者全員で記念撮影 Photo: FUKAYA RACING

 3人で迎えるチーム初戦は来週タイで開催されるアジア選手権大会(2月1日)。国内開幕戦は、川口の地元の兵庫で開催されるCoupe du Japon 菖蒲谷(4月5日)だ。2020年、東京五輪で盛り上がる日本で、その先の4年後を堅実に見据えて動き始めた3人の若者たち。「ゆとり世代と呼ばれる我々はその名の通り、活発的な行動を起こすことが少なくなってきてしまっています。そんな若い世代であっても、自分たちで動き出すことで、不可能と思われた国際舞台への挑戦を行うことができると証明し、実際に日本から海外に挑戦できるルートを示すことで、次世代の選手たちが自ら立ち上がる勇気を持ってくれればと考えています」(公式パンフレットより)。その言葉に期待して、2020年もCyclistは、彼らのリポートを掲載していきます。

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