三船雅彦の「#道との遭遇」三船雅彦さん新連載「#道との遭遇」スタート 第1回は“エクストリーム・ビワイチ”

by 三船雅彦 / Masahiko MIFUNE
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 長距離のエキスパートでプロサイクリストの三船雅彦さんが、Cyclistで新連載を始めます。その名も「#道との遭遇」。三船さんだから走れる長距離や“酷道”を紹介しつつ、みなさんでも流用できるノウハウもお伝えしていきたいと思います。第1回は三船さんが何度も走ってきたというビワイチ。でも普通のビワイチとは違ったらしいのですが…。

第1回目は京都駅前をスタート。この“1”ポーズは、そう、あれですよ! Photo: Ikki YONEYAMA

知っている道、知らない道を紹介

 みなさんこんにちは、三船雅彦です。このたびなんとCyclistさんで連載をさせていただくことになりました。タイトルは「三船雅彦 #道との遭遇」ご存知の方もいると思いますが、これは私がいろいろな道を走っている景色をInstagramでアップする際に使い始めたハッシュタグの名前なんですよ。

 日本全国、いや世界各国、道のあるところならどこまでも。皆さんの知っている道も知らない道も、いろんなところを実際に走って報告していこう、という連載です。連載第1回目、この記念すべき始まりをどうするのかいろいろと悩んだものの、やはりというか、ここはびわ湖一周、「ビワイチ」だろう、と言う結論に達しました。

 高校時代から幾度となく回り続けた「ビワイチ」。多いときには週に3周とか。トータルで3桁は回っているのでトータル「ビワ100」ですね。例えるなら「目をつむっても回れますよ!!」…ウソです、すみません。昨年ナショナルルートにも選定され、たくさんのサイクリストがビワイチを楽しんでいます。

まずは京都市内を北上。四条通の中心街部分は自転車通行禁止の時間帯があるので、早めに通り抜けます Photo: Ikki YONEYAMA
大原、途中越を抜けて、さらに花折峠を越えます。ここは結構上ります Photo: Ikki YONEYAMA
花折峠を越えて葛川へ。かなり寒い。しばらく安曇川沿いの国道367号線を北上 Photo: Ikki YONEYAMA

7府県回るビワイチも

 単純にビワイチと言う形にこだわらないならば、年間に20万人以上がびわ湖を自転車で訪れているそうです。で、今回はそんなビワイチでも、道との遭遇らしい?アレンジに。

 ということで「琵琶湖を見ないビワイチ」!( ゚Д゚)

 実は過去に「ほぼ琵琶湖を見ないビワイチ」は何度となくやっています。あとビワイチでいくつの県を一筆書きで回れるかとか(大阪、京都、滋賀、福井、岐阜、三重、奈良の7府県)。今回は連載記念と言うことで「まったく見ない」がいいんじゃないか?とチャレンジしました。

国道303号線をしばらく走ると福井県に。ビワイチなのに琵琶湖がまだ見えません Photo: Ikki YONEYAMA
若狭町の田んぼ沿いの気持ち良い直線を北上。県道218号線。ちなみに福井県です。ビワイチですが Photo: Ikki YONEYAMA

 しかし先に報告をすると…失敗しました。連載のオープニングから失敗…。

無念のショートカットも

 実は国道8号線敦賀から、県道140号で刀根を抜けて木ノ本へと抜けるルート「柳ヶ瀬隧道」が、通年自転車通行止め区間ということでした。この柳ヶ瀬隧道、元々は鉄道用のトンネル。当時国内最長のトンネルで難所だったそうです。今は廃線となり道路に。信号で交互通行となっており、中で車が来ると自転車でも離合は困難なほどの幅。

ショック! トンネルが通れないことが判明!! Photo: Ikki YONEYAMA
自転車など軽車両は通行禁止。ちなみに歩行者も通れません Photo: Ikki YONEYAMA

 いつから通行できないのかを調べてみようと思いましたが、ベテラン県職員さんに聞いてもらったんですが、昔からのようです(これ以上は私の検索能力では無理でした)。もし完全に「見ない」バージョンをしようと思うと、敦賀からさらに北上し国道476号から国道365号に入る、今庄365スキー場まで行って栃ノ木峠…すみません、さすがにこのルートを暖冬と言えど1月に設定する勇気はなかった…。

 ということで、今回は撮影班(車)に柳ケ瀬トンネルの反対側、余呉湖まで搬送してもらい、刀根~余呉湖の間は走れませんでした。

自動車で余呉湖まで“ワープ”して再スタートしました Photo: Ikki YONEYAMA
気温が低いので、ドリンクは保温ボトルにホットティーを休憩時に補充 Photo: Ikki YONEYAMA

鯖街道から福井・若狭湾へ

 今回は朝7時すぎ京都駅をスタートし途中越え、鯖街道で福井県若狭町へ。なんで福井県??…とにかくびわ湖を見ないということにこだわりました(笑)。もうビワイチとは言わないですね。琵琶湖は見ないけど日本海は見る! 灰色の雲に覆われた、どころかこの日はあいにく?の日本海らしい雨嵐な天気。荒れてました。写真撮影の際、カメラマンの置いた傘が飛んで行って途中撮影中断しましたから!!(笑)

あくまでビワイチ!でも琵琶湖じゃありません!! ていうか雨と風で荒れまくってます! Photo: Ikki YONEYAMA
敦賀から刀根の集落を抜けて柳ヶ瀬トンネルを目指します。通れると思ったんだけどなぁ  Photo: Ikki YONEYAMA
木之本の札の辻前にある地蔵院 Photo: Ikki YONEYAMA

ギリギリ見ないで唐橋へ

 日本海を経て敦賀から木ノ本へ。そこからは長浜、彦根と国道8号線を走り、国道1号線。国道1号線をそのまま走ると瀬田川を跨ぎますが、ここだとギリギリ「琵琶湖が見える」ポイントでもあるんで、あえて唐橋へ。実は明治までは唐橋までが琵琶湖だったようですが、今の定義では唐橋は琵琶湖ではなく瀬田川なのでセーフ。「もののふの矢橋の舟は速やけれど急がば回れ瀬田の長橋」とあるように、“急がば回れ”の語源になった唐橋です。

長浜近くの国道8号線。伊吹山をバックに快走 Photo: Ikki YONEYAMA
彦根付近からは旧中山道を走ります。多賀大社の玄関口・高宮宿の、一の鳥居前を通過 Photo: Ikki YONEYAMA
守山付近の国道8号線。だいぶ暗くなってきました Photo: Ikki YONEYAMA
瀬田の唐橋を通過。ここは瀬田川なので琵琶湖ではありません。たぶん Photo: Masahiko MIFUNE

 山科〜京都間は交通量が多い道が多く、守山で作っている「ビワイチマップ」の京都ルートでも京都付近のルートは悩ましいんんですが、今回は山科では渋谷街道、そして京都市内へと入るルートは、ちょっと裏技的なルートを用いました。ここは歩道も通るルートなので、くれぐれも歩行者が来たら気をつけてくださいね。

滋賀県と京都府を隔てる国道1号線の逢阪峠 Photo: Masahiko MIFUNE
山科付近は渋谷街道を通過。今や街道というより住宅地の裏道風ですが Photo: Ikki YONEYAMA

 今回いくつかの地点で冬季閉鎖に出くわしました。まぁ冷静に考えたら日本海性気候の影響を受ける地域を、1月に行こうというのが問題か。30年前だったら1月にビワイチって絶対にやっちゃいけないやつだし。

 暖冬と言えど花折峠からの下りではマイナス1℃。そして若桜から雨が降り出し、日本海では嵐のような雨風。刀根では気温3℃で雨。さすがに今庄まで行くとかなり厳しかったに違いない。しかし今回は柳ヶ瀬隧道で自転車通行止めがあったので、これはいつかリベンジしておこう。

無事スタート地点に戻ってきました! “完走”はならなかったので、また今度リベンジするぞ〜! Photo: Ikki YONEYAMA

12時間、230km走りゴール

 普通のビワイチよりもはるかに長い距離を走ったのに、厳密にはビワイチではないというのが辛いですが。そして日が暮れての午後7時半、スタート地点の京都駅へ。思っていたよりも早く戻ってきました。寒いと言えど信号の影響をあまり受けないルートだったのが幸いしたのかもしれません。

 今回柳ケ瀬隧道から余呉湖までワープがあったけれど、それでも走行距離は230kmほどでした。STRAVAにログをアップしていますので、是非ご覧ください。

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ビワイチ ロングライド 三船雅彦の「#道との遭遇」

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