ツアー・ダウンアンダー2020ダウンアンダー前哨戦クリテ ユアンが抜群の加速で2連覇、新城は62位

by あきさねゆう / Yuu AKISANE
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 2020年のサイクルロードレースシーズン開幕を告げる「サントス・ツアー・ダウンアンダー」が1月19日にオーストラリア・アデレードで開幕した。初日はダウンアンダー本戦に出場する選手たちによる顔見せクリテリウムである「シュワルベ・クラシック」が開催され、集団スプリントをカレブ・ユアン(オーストラリア、ロット・スーダル)が制し、大会2連覇を果たした。また、4年連続の出場となった新城幸也(バーレーン・マクラーレン)は1分20秒遅れの62位でフィニッシュした。

抜群の加速力でライバルを置き去りにしたカレブ・ユアンが大会2連覇を果たした Photo: Yuzuru SUNADA

アデレードの中心地で30周のクリテリウムが開催

 「シュワルベ・クラシック」は、以前は「ダウンアンダー・クラシック」「ピープルズ・チョイス・クラシック」などの名称で開催されていたレースで、UCIワールドツアー初戦である「ツアー・ダウンアンダー」の前哨戦として開催されているUCI“非公認”のレースである。ジャパンカップサイクルロードレースに先立って開催されるジャパンカップクリテリウムと同じような位置づけのレースだ。

例年どおりにツアー・ダウンアンダーでシーズンインした新城幸也 Photo: Yuzuru SUNADA

 場所はアデレードの市街地、その中心に位置するビクトリア広場に隣接する1周1.7kmの周回コースを30周、計51kmで争われた。また5、10、15、20周目にそれぞれ中間スプリント賞が設定。6カ所コーナーがあるものの、平坦基調のコースで、集団スプリントの展開が予想されていた。

 1月のアデレードは気温も高く、雨も少なくカラッとした気候が特徴ながら、この日は雨がぱらつく天気で、気温も19℃とやや肌寒いなかレースはスタートした。

 ファーストアタックを仕掛けたマヌエーレ・ボアーロ(イタリア、アスタナプロチーム)に追従する形で、ニック・ホワイト(オーストラリア、ユニサ・オーストラリア)、ヨセフ・チェルニー(チェコ、CCCチーム)、ドメン・ノヴァク(スロベニア、バーレーン・マクラーレン)、ステファン・デボッド(南アフリカ、NTTプロサイクリング)の5人が逃げ集団を形成。8周目にキール・レイネン(アメリカ、トレック・セガフレード)がブリッジしてきて、6人が先行する展開となった。

 中間スプリントは、5周目をホワイト、10周目はボアーロ、15周目は再びホワイトが先頭通過を果たし、18周目にチェルニーが逃げ集団から先行する形で20周目の中間スプリントを先頭通過を果たした。

ユアンの圧倒的なスプリント炸裂

 レースが終盤に差し掛かると、雨足が強まってきた。同時にメイン集団のペースも一気に上がると、26周目に入るタイミングで逃げをすべて吸収。チーム イネオス、ボーラ・ハンスグローエ、ロット・スーダルが先頭を固めるなか、集団が縦長に伸びており、ハイスピードでレースは進行していった。

 27周目にはコーナーでスリップしたマックス・カンター(ドイツ、チーム サンウェブ)とマルク・サロー(フランス、グルパマ・エフデジ)が落車。2人の有力スプリンターが戦線から離脱。

ヨーロッパチャンピオンジャージを着るエリア・ヴィヴィアーニ(左)と世界チャンピオンの証であるアルカンシェルを着るマッズ・ピーダスン(右) Photo: Yuzuru SUNADA

 最終周に入ると、コフィディス ソルシオンクレディ、UAE・チームエミレーツ、EFプロサイクリングが一気に前に上がってきた。EFがエーススプリンターのクリストファー・ハルヴォルセン(ノルウェー)とアシスト3人を揃えてコーナーをこなしていく。

 最終コーナーの立ち上がりからイェンス・クークレール(ベルギー、EFプロサイクリング)が最終発射台として加速開始。しかし、ラスト200mに差し掛かったところで後方からスプリントを開始したユアンが一気にクークレールをかわして先頭に。ハルヴォルセン、エリア・ヴィヴィアーニ(イタリア、コフィディス ソルシオンクレディ)、ジャスパー・フィリプセン(ベルギー、UAE・チームエミレーツ)らも同時にスプリントを開始するものの、後続を大きく引き離したユアンがフィニッシュラインに先着した。ユアンは昨年に続く、同大会通算4勝目を飾った。

 ツアー・ダウンアンダー本戦は2日後の21日に開幕。第1ステージはタヌンダを発着する1周30kmの周回コースを5周する計150kmで争われる。ややアップダウンが多めのコースながら、集団スプリントに持ち込まれる公算が高いコースとなっている。

シュワルベ・クラシック結果
1 カレブ・ユアン(オーストラリア、ロット・スーダル) 1時間4分29秒
2 エリア・ヴィヴィアーニ(イタリア、コフィディス ソルシオンクレディ) +0秒
3 シモーネ・コンソンニ(イタリア、コフィディス ソルシオンクレディ)
4 ジャスパー・フィリプセン(ベルギー、UAE・チームエミレーツ)
5 クリストファー・ハルヴォルセン(ノルウェー、EFプロサイクリング)
6 アルベルト・ダイネーゼ(イタリア、チーム サンウェブ)
7 ミケル・モルコフ(デンマーク、ドゥクーニンク・クイックステップ)
8 サム・ウェルスフォード(オーストラリア、ユニサ・オーストラリア)
9 クリストファー・ローレス(イギリス、チーム イネオス)
10 ジャコモ・ニッツォーロ(イタリア、NTTプロサイクリング)
62 新城幸也(バーレーン・マクラーレン) +1分20秒

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