知事が命名、“自転車の聖地”発信五輪開催地・静岡にプロ自転車チーム「レバンテフジ静岡」誕生

  • 一覧

 静岡県東部で新しいプロサイクリングチームが今月から始動した。チーム名は川勝平太知事が命名した「レバンテフジ静岡」。地域密着をうたい、東京五輪・パラリンピックの自転車競技が開催される県東部を拠点とする。監督兼代表の二戸康寛氏は「静岡県が進める“サイクルスポーツの聖地創造”という思いの一翼を担うチームとして活動したい」と意気込んだ。(産経新聞・田中万紀)

◇      ◇

年間シリーズ「Jプロツアー」に参戦

チーム発足を発表したレバンテフジ静岡の二戸康寛監督(右)と佐野淳哉選手(左)、伊藤舜紀選手(中)=静岡県庁(田中万紀撮影)

 4月に始まる全日本実業団自転車競技連盟(JBCF)主催の自転車ロードレースの年間シリーズ「Jプロツアー2020」に、今シーズンから参戦する。活動の中心は所属選手のレース参戦となるが、地域密着型のチームとして子供向け自転車教室の開催や中高生への自転車競技の指導といった地域貢献活動にも時間を割くという。

 二戸氏は昨シーズン限りで活動を終えた「東京ヴェントス」(東京都立川市)の監督を務めていた。その縁で、同チーム所属の選手や県内出身選手をスカウトした。

 主力となるのは、昨シーズン優勝した「マトリックスパワータグ」(大阪府高石市)から移籍した、静岡市清水区出身の佐野淳哉選手(38)。全日本選手権ロードレースで優勝経験もある頼もしい存在だ。そのほか、大学在学中の選手を含め、Jプロツアーの定員である計8選手で始動する。

 佐野選手は「地元静岡にチームができるのなら参加したいと思った。リーダーとして勝ちを狙い、後発のチームではあってもレースの中で埋もれないようにしたい」と1年目の目標を定めた。東京ヴェントス出身の伊藤舜紀選手(24)は「地元に愛されるチームと選手になりたい」と新天地への思いを語った。

自転車の五輪レガシー創造を推進

「レバンテフジ静岡」と命名した川勝平太知事(左)と二戸康寛監督(中)、佐野淳哉選手(右)=静岡県庁(田中万紀撮影)

 昨年12月には二戸氏と佐野選手らが県庁に川勝平太知事を訪ね、新チーム結成を報告するとともにチーム名の命名を依頼。川勝知事はチーム側が示した10案の中から、イタリア語で「風」を意味する「レバンテ」と「富士」を合わせた「レバンテフジ静岡」を選んだ。「富士山の風を受けて走る」というイメージから決めたという。

 東京五輪のレガシー(遺産)を後世に残そうと、県は五輪でトラック競技とマウンテンバイク競技が開催される日本サイクルスポーツセンター(伊豆市)や、富士山麓のロードレースコースを拠点とする“自転車の聖地づくり”を推進している。自転車が走りやすい道路の整備、工具を備えたサイクルピットの設置、自転車を持ち込めるバスや電車の増加といった施策を進めている。

自転車の魅力発信

 静岡県は生活の足や趣味としての自転車文化が根付き、自転車への理解もある。ただ、スポーツとしての自転車はまだ身近ではない。

 佐野選手は「子供にも大人にもスポーツとしての自転車を体験してもらえる機会をつくりたい。そのためにも、行政と連携しながら自転車走行の安全性を高めたい」と、県が進める“自転車の聖地づくり”に一選手として全面協力する考えだ。

 二戸氏は「静岡県という自転車の聖地でまずは日本一を目指し、静岡から自転車文化を発信していきたい。サイクルスポーツの素晴らしさを子供たちに伝えたり、学校を回っての交通安全指導、プロチームならではのイベントなども行っていく」と地域貢献策の具体的なビジョンを明かした。

 ■Jプロツアー 全日本実業団自転車競技連盟(JBCF)が主催する自転車ロードレースのうち、トッププロチームによる年間シリーズ戦。4~10月に日本各地で1~2日間のレースが予定されている。一般道やサーキットを周回してタイムを競う。1試合につき1チーム8人が参戦し、「レバンテフジ静岡」を含む19チームが個人とチームのポイントで年間王者を争う。

(産経ニュースより)

この記事のコメント

  • 一覧

新着ニュース

もっと見る

ピックアップ

e-BIKE最新特集

スペシャル

自転車協会バナー

ソーシャルランキング

サイクリストTV

インプレッション

インプレッション一覧へ

連載