「ペデルセン」から「ピーダスン」に DL可能なリストを配布 各媒体が集まり協議「ロードレース“カタカナ”表記」ミーティング

by 松尾修作 / Shusaku MATSUO
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 2019年12月、各自転車媒体が集まり、ロードレースにおける表記について協議する第4回カタカナ表記ミーティングが開催された。アルファベットで表される選手名やチーム、レース名を読者にとってわかりやすい日本語読みに変換することを目的としたものだ。スプレッドシート形式の表記リストはリンク先から参照して欲しい。

自転車メディア関係者が集まり、表記について協議した Photo: Shusaku MATSUO

 この会議はフォトグラファーの辻啓氏が音頭を取り、各媒体や自転車関係者に声をかけて実施されており、今回は約20人の参加者が集まった。参加した媒体は下記の通り。

・Cyclist
・シクロワイアード
・サイクルスポーツ
・チクリッシモ
・バイシクルクラブ
・ファンライド
・Jsports
・シクロチャンネル

 このほか、ツアー・オブ・ジャパンの栗村修大会ディレクターやサイクルジャーナリストらが集い、アルファベットを日本語化したカタカナ表記について意見を交わした。

 そもそも、この会議が実施されるに至ったきっかけとして、媒体ごとに表記が異なる問題があった。例えば「ツール・デ・フランドル」なのか「ロンド・ファン・フランデーレン」なのか。同じレースではあるが、まったく異なる表記である。また、「ピーター・サガン」なのか「ペテル・サガン」なのか、など。統一した方が読者にとって有益なのでは、という辻啓氏の声に賛同し、年に一回媒体が集まって表記を見直しているものである。

 アルファベットの日本語表記に関して様々なルールや説があるが、ここでは「原音に忠実なこと」をモットーにしている。しかし、単純なものではない。

原音をもとに、表記が話し合われていく Photo: Shusaku MATSUO

 グレッグ・ファンアーヴェルマート(ベルギー)を例にすると、チーム内では「グレッグ」だが、ベルギー国内では「フレッヒ」と発音されている。また、「ファンアーフェルマート」なのか「ファンアーヴェルマート」なのか、“V”の発音がオランダ系とベルギー系で異なることが問題として挙がっていた。今回の協議の結果「グレッグ・ファンアーヴェルマート」と表記することなった。

 このほか、現世界チャンピオンのマッズ・ペデルセンはマッズ・ピーダスンに、 ニクラス・イーグがニクラス・エイになるなど、大幅に表記が変更された選手もいる。原音を基本としつつも、該当国の大使館表記を参考にしたり、現地で取材に当たった際の経験を共有したり、語学に堪能な識者、また、SNSからの意見や要望も鑑みたうえで決められている。

表記が変更となった主な選手(一例)

プリモシュ・ログリッチェ → プリモシュ・ログリッチ
ヤコブ・フルサング → ヤコブ・フルサン
マッズ・ペデルセン → マッズ・ピーダスン
ミカル・クウィアトコウスキー → ミハウ・クフィアトコフスキ
パウェル・ポリャンスキー → パヴェウ・ポリャンスキ
グレッグ・ファンアーフェルマート → グレッグ・ファンアーヴェルマート
ヨナタン・カストロビエホ → ジョナタン・カストロビエホ
タオ・ゲオゲガンハート → テイオ・ゲイガンハート
サイモン・ゲシュケ → シモン・ゲシュケ
ヤン・ポランツェ → ヤン・ポランツ
ニクラス・イーグ → ニクラス・エイ
セース・ボル → ケース・ボル

 これらの表記が必ずしも正解ではない。読者にとって分かりやすいことが一番ながら、定着した名前が変わり、かえって混乱をきたす可能性もある。また、全ての媒体が表記を統一するわけでなく、目安としての機能を目的としており、メディアによっては独自の表記を使い続ける可能性もある。

 だが、定期的にメディアが表記について協議し、見解を共有することで、読者側から見た表記に対する認知精度は向上していくだろう。辻啓氏は今後もミーティングを実施したいと表明し、「今後もSNSなどを通じて読者側からも意見を募集していきたい」と明かした。

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