一年を振り返る特別版「エディターズ・チョイス」編集部のイチオシ記事「平成の自転車ブーム総括 令和元年はどうなる?」など 2019年度掲載

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 『Cyclist』に掲載されたイチオシ記事を編集部員がコメントとともに紹介する「エディターズ・チョイス」。年末の特別企画として、2019年度に掲載された記事の中からピックアップします。様々なニュース・トピックの中から「平成自転車ブーム総括 MTBに熱狂し、ストリートではメッセンジャーが激走、令和元年はどうなる?」など5本を紹介します。

編集長 澤野健太のイチオシ記事

平成自転車ブーム総括 MTBに熱狂し、ストリートではメッセンジャーが激走、令和元年はどうなる?

自転車界を席巻したDIRTBROS・YANSさんのジャンプ。90年代前半、大阪のプラザ阪下で開催されたイベントで Photo: Daisuke KITAGAWA

いよいよ平成最後の日、平成31年4月30日を迎えました。

 平成の自転車史を振り返る連載、最後は平成の自転車のブームについて、まさに平成とともに、自転車に乗って過ごしてきた、TKC Productions(ティーケーシープロダクションズ)代表・森本禎介さんにマウンテンバイクの興隆、ストリートでの自転車の流行を振り返ってもらいました。

私もまさしくBMXで育ち、MTBに熱狂し、ストリートで遊んだ世代です。この記事を読みながら頷いた読者の方もたくさんいたのではないでしょうか。森本さんの多岐に渡る情報はもちろん、掲載された写真にも多くの反響をいただきました。
 実は筆者の森本さんの原稿を読んでから、各所に声をかけ写真を提供いただきました。MTBを先取りして遊んでいたサイクリスト、元メッセンジャーで現在は自転車業界で活躍している方、現役のメッセンジャーの方々が、何日も時間をかけ探してくれた、当時の熱気が詰まった写真が集まりました。この写真が集まったことこそ、自転車がつなげるネットワークの素晴らしさだと実感しました。
 ブームは何度も来ては去ってしまいますが、「Cyclist」ではブームだけでなく、 スポーツサイクル、サイクリングがもっと普通に楽しめる「令和」になるよう、頑張っていきます。2019年もご愛読ありがとうございました。

編集部 大澤昌弘のイチオシ記事

ロードバイクのフレーム選びで重視する2つの基準

愛車のルック785。選んだのには理由がある Photo: Yukio YASUI

 前回はカタログスペックが絶対的な判断材料にならないことをお伝えしました。それなら、どうやって選べばいいのか。それが今回のテーマです。

 あくまで僕の場合ですが、基準は二つ。「性能」と「乗り味」です。後者は「ペダリングフィール」「気持ちよさ」「一体感」「自転車と対話できるかどうか」などと言い換えることもできます。

 自転車を買ってもすぐに辞めちゃう人は多い。なんでそんなことが起こるのか。わからないから、私はときどき「自転車って何が楽しいんですかね?」と行く先々で聞くことにしている。「グルメライド最高だよね」「絶景もいいし…」と言われても、何だかしっくりこない。「車で行ったほうが楽じゃん」と思ってしまう。誰もを納得させる自信がないのだ。
そんななかで、しっくりきたのが「乗ることそのものですよ」という安井行生氏の言葉。自転車を辞めちゃう不幸が生まれるのは最初のバイク選びがマズイのかもしれない。自転車選びにおいて、ハイスペック信奉が強いと勝手に感じているが、それが不幸を生んでいるのかもしれない。
 「速さ重視」から「楽しさ重視」というライドスタイルの価値観が急速に高まっているように感じられるなかで、改めてロードバイクの選び方を考える。そのきっかけとなる本稿は、多くの人にとって有意義になるはずだ。

編集部 後藤恭子のイチオシ記事

国交省がしまなみ海道等3つの「ナショナルサイクルルート」を発表 ロゴのコンセプトは「和」

「ナショナルサイクルルート」のロゴを発表する赤羽一嘉・国交相 Photo: Kyoko GOTO

国土交通省の自転車活用推進本部は11月7日、自転車活用推進法に基づくサイクルツーリズムの推進策の一環として進めていた「ナショナルサイクルルート」に、「つくば霞ヶ浦りんりんロード」(茨城県)、「ビワイチ」(滋賀県)、「しまなみ海道サイクリングロード」(広島県、愛媛県)の3ルートを認定したことを発表した。本部長である赤羽一嘉(かずよし)・国交相は認定された3ルートについて「国としてPRをサポートする」と意欲を示した。

 これ一つが取り立てたニュースというわけでなく、この話題に代表されるように自治体のサイクルツーリズムに対する動きが活性化し始めた1年だったと思います。注目すべきは認定されたエリアでなく、国がこういう動きを始めたこと。国⇒県の動きは想像以上に大きく裾野に広がっていきます。
大事なのは、この動きにサイクリストの声が反映されること。それが引いてはサイクリストの走行環境の改善につながるのでは…と期待しています。せっかく出来た流れが大きな潮流となるように、媒体として今後も自治体の動きに関わっていきたいと思います。

編集部 松尾修作のイチオシ記事

新城幸也はなぜ全日本で敗れたのか 入部正太朗を倒せなかった「2つの仮説」

入部正太朗(シマノレーシング)の後塵を拝してのフィニッシュとなった新城幸也(バーレーン・メリダ) Photo: Shusaku MATSUO

富士スピードウェイで行われた全日本選手権ロード、最終日に行われた男子エリートのレースは、入部正太朗(シマノレーシング)が新城幸也(バーレーン・メリダ)をマッチスプリントで下して初優勝を飾った。

 新城は負けてなお強烈な印象を残したが、それでも必勝を期したレースで3度目の全日本戴冠をあと一歩で逃すことになった。勝負を分けたポイントは一体どこにあったのだろうか。

 ロードレースの奥深さを再認識したレースでした。チーム人数の利と自らの脚質を活かした入部選手が、圧倒的にフィジカルで優位とみられた新城選手を下し全日本チャンピオンに輝きました。戦術に関してSNS上でも賛否が多く出ていましたが、どちらが正しいかというのは置いておいて、ここまで国内で戦術に関する意見が出てきたのは珍しい例であるし、発展性を感じました。
議論の中で洗練された答えは選手にも刷り込まれ、よりハイレベルなレース展開を生む動きに繋がっていくのではないでしょうか。全日本選手権を巧みに制し、それを糧にして初のワールドチーム入りを果たした入部選手の軌跡は、プロとして一つの正しい答えだったと個人的には思います。来季に活躍が楽しみです!

編集部 石川海璃のイチオシ記事

ズイフトが新たなeスポーツ誕生に向けプロリーグスタート 「KISS Super League」の今後の注目点

ズイフトのプロリーグ「KISS Super League」が開幕 ©Zwift

バーチャルサイクリングプラットフォーム「Zwift」(ズイフト)のプロリーグ「KISS Super League」(キススーパーリーグ)が1月23日に開幕。ズイフトが目指す新たなeスポーツの誕生に向けた取り組みが本格的にスタートした。

 キススーパーリーグは、UCIプロコンチネンタル4チーム、UCIコンチネンタル9チーム、ズイフトコミュニティからの2チームを合わせた15チームが争うリーグ戦。男子は3月27日まで、毎週水曜日に全10レースをこなしていく。そのファーストラウンドが23日米国太平洋標準時、1月23日に行われた。

 世界的に盛り上がりをみせるeスポーツが自転車競技界にも本格参入した2019年。各地を移動しながらレースが展開される自転車競技の特性を抜本的に変える力があります。
 どこかの施設を貸し切ってレースを開催すれば、リアルとバーチャルで選手の様子が楽しめますし、自転車競技にはありえなかった観戦収入も獲得できます。リアルスポーツ×eスポーツのイノベーションはすぐそこまできています。
 これからどんどん盛り上がるジャンルでもあるので、欧州を中心に展開する企業だけでなく、もっとグローバル展開する企業のスポンサードも見込めそう。
 まだまだレースの仕組みやルールは試行錯誤の段階だとは思いますが、今後それらが決まっていけば夢も未来もある、そしてユニークな大会になると思います。

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