地元・愛媛県民も知らない隠れスポットを散策自転車でしか味わえない愛媛の魅力がいっぱい 「かんきつグルメライド in 八幡浜」

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 かんきつ王国愛媛だから味わうことのできるかんきつをサイクリングしながら巡る「えひめオレンジサイクリング」。その魅力をぎゅっと詰め込んだ1日限りのグルメライドイベント「かんきつグルメライド in 八幡浜」が11月17日に開催されました。その魅力をカメラマンで自転車初心者の、あけだまきさんのリポートでお届けします。

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初感覚のスパークリングドリンク

 今回のイベントは愛媛県内の施設約30カ所を巡るスタンプラリー型の自転車イベント「えひめオレンジサイクリング」の一環で行われた1日限りのグルメライドイベントです。「グルメライド」という名前の通り、受付でウェルカムドリンクが配られるところから始まりました。スパークリングドリンクに森のキャビアとも言われる柑橘「フィンガーライム」を絞って飲むのですが、ピンクの果実がドリンクの中でフワフワ浮いて可愛い。味はとってもサッパリスッキリしていました。

この小さい果物がフィンガーライム♪ 柑橘王国の愛媛県内でも栽培しているのはかなり珍しいものです! Photo: Maki AKEDA
親子で乾杯♡贅沢な日曜日の朝です♪ Photo: Maki AKEDA

 珍しいドリンクのおかげで、ほかの“グルメ好き”の参加者たちとの話も弾み、一気に距離が縮まりました。

e-BIKEが今日の相棒

 この日の参加者は、自転車の経験値も様々な老若男女。今回はGIANT(ジャイアント)のe-BIKE(電動アシスト付きスポーツ自転車)をレンタルできるサービスがあったので、自転車を持参せずに参加してる方もたくさん! わたしもその1人です。

事前に申請した身長に合わせて、サイズの合ったスポーツEバイクが準備されていました Photo: Maki AKEDA
今回のイベントオリジナルのサイクリングキャップのツバ内側はミカン柄! 頭のてっぺんには、みかんの葉っぱも Photo: Maki AKEDA

 e-BIKEは想像以上にひと漕ぎでたくさん進むので、まずは慣れることが大切。乗り方も丁寧に教えていただきました。私はここ20年ほど自転車に乗ってないという方と一緒に練習しました。

目に映るすべての景色が美しい

 さあ、ガイド付きツアー組と自由に散策する組に分かれて出発です。私はガイド付きツアー組に参加しました。

朝日を浴びてキラキラ輝く海を感じながら走り出します Photo: Maki AKEDA
「わ〜」「キレイ〜」と一同が口にしたみかんの段々畑はここでしか見られない景色だそう Photo: Maki AKEDA

 まず通るのが八幡浜の港町。キラキラの朝陽に照らされる海と古き良き日本を感じさせられる町並み、そこに八幡浜らしいみかんの段々畑も広がります。美しい〜! 先に進むのが楽しみになります。

愛情たっぷりみかんジュース

 スタートから1.5kmほどで到着したのは、ミカンの栽培からジュース作りまでされている濱田農園さん。この日はここで4種類のジュースを飲み比べ。どれも美味しく、味は濃厚なものやさっぱりしたもの、すごく高価なものまであって、「みかんジュースもこんなに色んな種類があるんだな」と驚きました。

たくさん準備してくださっていた飲み比べジュース達。とっても新鮮です♪ Photo: Maki AKEDA
農園の方が1人1人に注いで回ってくれました。その時に教えてくれるジュース完成秘話は、たくさんの人に聞いてもらいたいです Photo: Maki AKEDA

 ですが、それ以上に感動したことがあります。それは、濱田農園さんのみかんやジュースに対する愛情や情熱、そして自信です。ひとつのジュースを作るのにたくさんの手間と時間、愛情を注がれていて、お話を聞いているとジュースのひと口が本当に貴重に感じられました。

美味しいジュースを飲むと自然と笑顔がこぼれます♪ Photo: Maki AKEDA
コンテナには、愛情込めて育てられたつるつるぴかぴかの可愛いみかんがたくさん Photo: Maki AKEDA

 そして、私たちが飲んでいる姿を嬉しそうに見つめていらっしゃる農園の方達のキラキラした表情に胸を打たれました。こんなに幸せな気持ちにさせてくれるジュースは初めてでした。

未知の島、大島へ!

 飲み比べが終わった後は、フェリーに乗って八幡浜市の南西約12kmの沖合に位置する大島へ。「大島」は粟ノ小島(あわのこじま)、大島(おおしま)、三王島(さんのうじま)、地大島(じのおおしま)、貝付小島(かいつきこじま)という大小5つの島を総称した名前だそうで、なんと人口約230人、30歳以下の島民は2歳の子が1人、学校も信号もないそうです。

定期船は1日3往復が運航されています Photo: Maki AKEDA
フェリー乗船時間は22分。宇和海や八幡浜の景色に釘付け! Photo: Maki AKEDA

天気も人も、私の心もポカポカ

 大島では自由行動だったので、まずは港町を散策へ♩ すると、たくさんの島の人達が声をかけてくれます。「行ってらっしゃい」「どこから来たんで〜」島の人達のおかげで私の心は早速ポカポカになりました。

案内係の成松さんは4年前に大島へ移住されたそう Photo: Maki AKEDA
大島ならではの景色を見ながらのライドが本当に気持ちいい! Photo: Maki AKEDA

嬉しい、選べるお昼ご飯♪

 港町を散策した後は、港にある大島テラスでお昼ご飯です。この日は4種類の中から選べるようになっていて、私は刺身定食をチョイス。観光客の方だけでなく島の方もいらっしゃって、ランチができあがった時に名前で呼ばれているのがとても印象的でした。みんなが知り合いの島だからこそのステキな光景ですよね。

好きな食事が選べるのは嬉しい! Photo: Maki AKEDA

 ここでも島の人達から「今からどこ行くんで?」「このお刺身は今朝獲れたものなんよ」と声をかけて頂き、心がポカポカしっぱなしでした。

どれだけ私をこの島のトリコにするの〜!

 ランチ後は「とにかくステキ」と聞いていた海岸線へ! どんなステキな景色が見れるか楽しみにしていると、まず見えてきたのが手すりも柵もない海面すれすれの橋。海の中を走っているかのようなこの橋は本当に気持ちが良くて、景色も最高に美しいんです。1回と言わず何回も渡りたくなっちゃいます。

【 画像16】 大島から三王島を経由して地大島へ。海面すれすれの橋で海を横切ります。爽快感抜群!  Photo: Maki AKEDA

龍が棲む伝説が残る龍王池

 ステキな海岸線は、目の前に広がる透き通った海と波の音、鳥の鳴き声が心地良くて、どこまででも走れるような気分になります。気持ちよく走っていると、地大島の最南端にある龍王神社が見えてきます。

海岸線沿いを走っていると現れた龍王神社 Photo: Maki AKEDA

 この神社には龍が棲むという伝説が残る龍王池があります。これまで走ってきた場所とはちょっと違った雰囲気を醸し出していて、それまでゆるゆると楽しんでいた私もなんだかドキドキ。

何か出て来そうな雰囲気の龍王池。この島の雰囲気を一気に引き締めます Photo: Maki AKEDA

 この池、海からすぐの場所にあるにも関わらず真水だそうで、流入する川もないのに枯れ知らずな不思議な池なんだそうです。だからなのか、本当に何か潜んでいそうな、行った人じゃないと言い表せない、神秘的な場所でした。ぜひ訪れてみてほしいスポットです。

潮が引いてなくても渡りたくなる

 神社で折り返し、来た道を戻っていると海を渡る参加者達の姿が見えました。そこは干潮時、沖に見える貝付小島まで歩いて渡れる道ができる「エンジェルロード」!

大人に無邪気さを取り戻させてくれる「エンジェルロード」。渡れるかどうかは運次第! Photo: Maki AKEDA

 今回は残念ながら干潮ではなかったのでエンジェルロードは現れていなかったのですが、参加者の何人かは「せっかく来たんだから!」と意気込み、ズボンをまくり上げて海を渡っていました。とっても楽しそうだし、嬉しそう。地大島には大人を童心に返らせる力もあるようです(笑)。

また行きたくてたまらない!

 この海岸線は行きと帰りで違う景色なのが魅力の1つです。行きは神社まで続く細道や宇和海に浮かぶ島々が美しく、帰りは大島を一望できる。そして島の人達の生活も垣間見れます。今回島のすべてを走破していないので、大島を一望しながら、次来た時行きたい場所を見つけながら自転車を走らせます。

 海岸沿いを走り終わると、島の人たちがコーヒーを振る舞ってくれる休憩スポットがあり、寄らせてもらいました。ここでは島の人たちとお話ができ、この島の柔らかく穏やかな雰囲気は、この島の人たちの人柄からきているんだなと確信しました。

以前は島外で暮らされていたお2人。島の話をする時の柔らかい表情が、どれだけこの島が好きなのかを物語っています Photo: Maki AKEDA
.写真を撮っている参加者たちのとっても楽しそうな笑い声が聞こえてきます。みんな大島の魅力にゾッコンです Photo: Maki AKEDA

 そして島の人達も大好きだと言われてる大島の魅力も再確認。「またここへ来たい!」という気持ちが強くなりました。そうなんです。私、大島にまた行きたくてたまらないんです。こんなにも魅力溢れる大島を知れたことが私の財産になりました。

釣りだってできちゃう!

 島の人の話にまた心をポカポカさせながら港に戻ると、参加者の子が釣りの真っ最中。初めての釣りだったそうですが、釣果がたくさんありニコニコです。

サビキ釣りをしていた親子。たくさんの小魚が餌を狙っています Photo: Maki AKEDA
帰りは島の方が見送ってくれました。またすぐに遊びに行きたい! Photo: Maki AKEDA

 この港は、ハマチも釣れる釣りスポットだそうで、八幡浜市内から釣りをするためにフェリーで来てた親子もいました。

美味しいものづくしのグルメライド

 フェリーで八幡浜に戻ると、塩パンが振る舞われました。全国的に大人気の塩パンですが、実は八幡浜にある「パン・メゾン」が発祥だそう! 塩パン好きの私は嬉しくて頬張ります。うーん、やっぱり美味しい!

こんなに嬉しそうな表情、パン屋さんにも見せてあげたい! Photo: Maki AKEDA

 「オモテナシセレクション」というコンテストで2年連続金賞を受賞した「ライム&ゆずマーマレード」をつけて食べたのも贅沢で、みんなもとっても良い笑顔! 大島のようにステキな場所を知れた上に、こんなに美味しいおやつに出会えてニヤニヤが止まりません。

 Photo: Maki AKEDA

こどもの発想力が光る道

最後に向かったのは、約2km先の「もっきんろーど」。全長約400mのウッドデッキの遊歩道なのですが、「もっきんろーど」と命名したのは当時の小学生だとか。木でできていて、自転車を押して歩くとコトコトと木の音が鳴ります。小学生の命名センスと可愛らしさに参加者から感嘆の声が上がります。

1日を通し、愛で溢れていたサイクリングイベント

 「かんきつグルメライド in 八幡浜」もこれにて終了。愛媛県民の私も、愛媛にはこれだけステキな場所があり、「ステキな人達がいるんだな」「愛媛の人ってこんなにも愛媛が大好きなんだな」ということに改めて気付きました。仕事や特産品に誇りを持っていて、自分の住んでいる愛媛という場所を大切に想っている。そんな場面をたくさん見れました。私自身ますます愛媛が好きになった、愛で溢れたイベントでした。

 自転車に乗り始めてまだ少しの私ですが、自転車でしか味わえない愛媛の魅力をこれからもたくさん知っていきたいです。

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