バイクインプレッション2019ユニークな個性と実用性が光るアドベンチャーロード チャプター2「アオ」

by 松尾修作 / Shusaku MATSUO
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 ニュージーランドの先住民であるマオリ族の言葉で、土や地球を意味する言葉を冠した車体が今回紹介するチャプター2の「AO」(アオ)。フレームは悪路や長距離を走り抜く仕掛けが満載された、実用性に富んだアドベンチャーロードである。

チャプター2「アオ」 Photo: Masami SATOU

乗り手に合わせた仕様へ

 チャプター2の4作目に当たるロードバイクがこのアオ。エアロロードや軽量ロードに続き、初のアドベンチャーロードとして登場した。フレームの各所には実用的な工夫がふんだんに用いられており、乗り手の使用用途に合わせた仕様にカスタマイズできる構造となっている。

ダウンチューブ下に施された個性的なペイント Photo: Masami SATOU
フロントフォークにも積載用の穴が設けられる Photo: Masami SATOU
チェーンステー長は3つのポジションから選択可能 Photo: Masami SATOU

 例えば、ホイールサイズは700Cと650Bどちらも使用可能。スピードが求められる場面では700Cを、エアボリュームを稼ぎたい際は650Bなどシーンに合わせてチョイスができる。フロントフォークの左右、トップチューブなど至る所にボトルケージ用のボルト穴が設けられており、ボトルだけでなく、各ストレージの取り付けにも対応。キャリアの装着を意識したボルト穴もシートステー上にある。

 個性的な左右非対称のボトムブラケットは、タイヤのクリアランスを稼ぎつつ、チェーンが暴れた際にフレームと接触しない構造に。流行のフロントシングル仕様にも対応しており、オリジナルの専用ウォッチャーが付属し、チェーンの脱落を防止する。ドロッパーシートポスト(31.6mm)に対応すべく、専用のワイヤー引き込み口も設けられている。

遊び方は無限に

 チェーンステー長を3種類から選択することも可能だ。安定性を持たせたい場合は長く、機敏な反応を楽しみたい場合は短くするなど好みや用途に応じて変更できる。リアエンドごとずらすユニークなシステムで、スルーアクスルの軸、フラットマウントの台座までもが自ずと位置が変わる。

 仕掛けが満載のアオだが、乗ってみるといたってニュートラル。700C仕様の車体は、速度が乗ると未舗装路でもとても安定。ロードバイクに近い走行性能だと感じた。オンロードでもT700、T800の高弾性カーボン素材を組み合わせた車体は軽快そのもの。アドベンチャーロードというジャンルを感じさせない軽快な走りを実現していた。

用途の可能性が広がるアドベンチャーロード Photo: Masami SATOU

 リアエンドの位置はノーマルだったが、特に積載などしていない場合はこのセッティングで過不足ないだろう。キャリアを取り付け、荷物を載せ、重量がかさんだ状態であればチェーンステーを長くする安定仕様で試してみたい。ここまで積載できるキャパシティと拡張性を持ち合わせれば、ツーリングシーンでも大活躍するだろう。まさに現代のランドナーともいえる。一方でグラベルシーンでもマッチするタイヤ、コンポーネントの選択も可能だ。ここまで器量のあるバイクも珍しい。用途次第で遊び方が無限に広がる懐の深いアドベンチャーロードだ。

■チャプター2「アオ」
税抜価格:321,400円
サイズ:XS、S、M、L、XL
重量:1040g(Mサイズ)

松尾修作松尾修作

サイクリスト編集部員。10代からスイスのUCIコンチネンタルチームに所属し、アジアや欧州のレースを転戦。帰国後はJプロツアーにも参戦し、現在は社会人チーム「Roppongi Express」で趣味のレースを楽しむ。JBCFのカテゴリーはE1。数多くのバイクやパーツを試してきた経験を生かし、インプレッション記事を主に担当している。

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