女子は今井美穂、男子ジュニアは松本裕二郎が勝利男子UCIはヘケレが前週に続き連勝 ラファスーパークロス野辺山

by 小森信道 / Nobumichi KOMORI
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 ジャパンシクロクロス(JCX)シリーズの第5戦「ラファスーパークロス野辺山」が11月23日に長野県南牧村の滝沢牧場で開催され、UCIクラス1の男子エリートは前週の第4戦に続きエミル・ヘケレ(チェコ、ZEKOF TEAM)が勝利した。女子エリートは2017年全日本女王の今井美穂(CO2bicycle)が、男子ジュニアは松本裕二郎(松山工業高校)がそれぞれ優勝を飾った。

今季好調のエミル・ヘケレ(チェコ、ZEKOF TEAM)が、前週の関西シクロクロスマキノラウンドに続き連勝を飾った Photo: Nobumichi KOMORI

10回目の野辺山に強豪選手が集結

 毎年、多くの参加者と観戦客で会場がにぎわい、国内シクロクロスでは圧倒的な人気を誇るラファスーパークロス野辺山。2010年の初開催から数えて10回目の開催となる今年は、これまで2日間行われていたレースを23日の1日に凝縮し、24日には初開催となるグラベルイベント「野辺山グラベルチャレンジ」が行われる仕様になった。23日のレースはAJOCCの各カテゴリーのレースのほか、国内では唯一のUCIクラス1にランクされる男女エリートとジュニアが行われた。

スタートのホイッスルとともに選手たちが一斉にスタート Photo: Nobumichi KOMORI

 男子エリートは、2週間後に全日本選手権が控える時期ということもあり、昨シーズン2018年王者の前田公平(弱虫ペダルサイクリングチーム)や17年王者の小坂光(宇都宮ブリッツェン シクロクロスチーム)、16年王者の沢田時(チーム ブリヂストンサイクリング)、2011年〜15年王者の竹之内悠(Toyo Frame)らここ数年の全日本チャンピオンたちを含む100人の選手が出場。自身とライバルのコンディションや仕上がり具合を確認し合う意味合いもあるレースになった。

1周目で形成された7人の先頭パックが2周目に入る Photo: Nobumichi KOMORI

 レースは1周目から、ヘケレ、前田、小坂、竹之内、織田聖(弱虫ペダルサイクリングチーム)、横山航太(シマノレーシングチーム)、村上功太郎(松山大学)という7人の先頭パックが形成されたが、2周目に入るとヘケレのアタックで先頭パックが割れ、ヘケレ、小坂、竹之内の3人が先行する展開になった。その後、なおも攻勢を崩さないヘケレは3周目になると小坂と竹之内をふるい落として独走を開始。結局、最後まで先頭を譲ることなく優勝を飾った。

直前で小坂光(宇都宮ブリッツェン シクロクロスチーム)をかわした横山航太(シマノレーシングチーム)が2番手でバギーコースを進む Photo: Nobumichi KOMORI
力強い走りで日本人選手勢を振り切ったエミル・ヘケレ(チェコ、ZEKOF TEAM)が独走を続ける Photo: Nobumichi KOMORI
セーフティなリードを奪ってもリスク回避のために定期的にバイク交換を行うエミル・ヘケレ(チェコ、ZEKOF TEAM) Photo: Nobumichi KOMORI

 一方、ヘケレの後を追う2番手争いは、日本人選手による熾烈な争いに。小坂と前田が2番手パックを形成し、その後方に横山と村上が続く状況になったが、5周目に前田が2番手パックから先行すると、残された小坂に横山と村上が合流して3番手パックになった。単独で2番手を走る前田に対し、3番手パックからは村上が抜け出して追走を開始。村上は前田とのタイム差を詰めはしたが届かず、前田が2位、村上が3位でのフィニッシュとなった。

観客の声援に応えながら余裕のフィニッシュを見せるエミル・ヘケレ(チェコ、ZEKOF TEAM) Photo: Nobumichi KOMORI
2位でフィニッシュしたのは、日本人選手同士の争いを制した前田公平(弱虫ペダルサイクリングチーム) Photo: Nobumichi KOMORI
男子エリート表彰式。左から2位の前田公平(弱虫ペダルサイクリングチーム)、優勝のエミル・ヘケレ(チェコ、ZEKOF TEAM)、3位の村上功太郎(松山大学) Photo: Nobumichi KOMORI

次戦は2週間後の全日本選手権

 24人が出走した女子エリートは、1周目から今井が抜け出して独走する状態。その後方にテイラー・クイックホワイト(アメリカ、Richard Sachs Cyclocross)が続き、さらに全日本王者の松本璃奈(TEAM SCOTT)と赤松綾(SimWorks Racing)が追う展開になったが、MTBの海外遠征後にしっかりとオフを取り、しっかりと心身ともにリフレッシュした状態でレースに臨んだ今井は、他の選手をまったく寄せ付けない走りで2位以下に1分以上の大差をつけて優勝を飾った。また、3位には松本を振り切った赤松が入り、うれしい表彰台になった。

1周目から独走態勢を築いた今井美穂(CO2bicycle)が泥区間を力強い走りでクリアしていく Photo: Kensaku SAKAI
全日本王者の松本璃奈(TEAM SCOTT)を相手に互角以上の戦いを演じた赤松綾(SimWorks Racing)が3位表彰台を獲得した Photo: Kensaku SAKAI
盤石の走りを見せた今井美穂(CO2bicycle)が女子エリートを制した Photo: Nobumichi KOMORI
男子ジュニアは、村上裕二郎(松山工業高校)が優勝を飾った Photo: Kensaku SAKAI

 次のJCXシリーズ対象レースは、12月8日に愛媛県内子町で開催される「第25回シクロクロス全日本選手権」になる。現時点では、男子エリートは前田が、女子エリートでは今井が一歩抜きん出ている印象を受ける。また、男子U23は村上と、この日は精彩を欠いたが今季好調の織田が競り合うことになりそうだ。12月1日には各地域のシリーズ戦が開催されるので、そのレースに出場して調子を上げてくる選手もいるだろう。各選手がベストコンディションで愛媛県に集結することを期待したい。

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