バイクインプレッション2019ワンクラス上の走破性を備えたオールロード ジャイアント「コンテンドAR3」

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 ジャイアントの入門用スポーツバイク「コンテンド」シリーズに、2020年モデルから「コンテンドAR」が加わった。AR(オールロード)が示すように、優れた走破性を実現。今回は「コンテンドAR3」のインプレッションをお届けする。

ジャイアント「コンテンドAR3」 Photo: Masami SATOU

最大タイヤ幅38Cまで対応

 コンテンドシリーズはシマノのソラやティアグラといった入門用コンポーネントで組まれ、10万円前後と手軽な価格帯が魅力のエントリー向けバイク。ホイールやタイヤ、サドルやシートポストなどもジャイアントのオリジナルパーツで構成されていることもポイントだ。

「コンテンドAR3」は機械式ディスクブレーキが採用 Photo: Masami SATOU
32Cのタイヤが装着。最大38Cまで対応する Photo: Masami SATOU

 コンテンドARはコンテンドをベースに、より快適性を求めた設計となった。スタックハイト(BB軸からヘッドチューブ上側までの長さ)を長めに設定し、上体が楽なポジションを取りやすくなった。ディスクブレーキを採用したことで、十分なクリアランスを確保。32Cという太めのタイヤが装着されているが、さらにエアボリュームを持った最大38Cのタイヤまで対応する。

後方がD型断面のD-FUSEシートポストがアッセンブル Photo: Masami SATOU

 2つのグレードがあるこの車種、今回乗ったコンテンドAR3はソラに機械式(ワイヤー引き)のディスクブレーキを合わせたモデル。重量は10.1kg(Mサイズ)あり、今どきのロードバイクと比較するとズシリと手に重みを感じる。しかし、乗ると印象がガラリと変化した。伝統のスローピングフレームの効果か、車体の振りが非常に軽い。パタン、パタンと素直に車体が倒れ、また起き上がる。重量に見合わない軽やかさで、上り坂でも脚が引っ張られる感覚は薄い。いい意味で期待を裏切られて驚いた。

 安定性が高いのは狙い通り。32Cのタイヤ幅は信頼性が抜群だ。少々荒れたアスファルトを走っても怖くない。アップライトなポジションはライド中に余裕を持てるし、多少タイヤが滑っても対応できる。砂利道、草場でも突っ込んでみようかな、と思わせるあたりさすがオールロードと命名されただけのことはある。

金属フレームらしからぬ快適性が魅力。デザイン、ペイントの質も高級感があって良い Photo: Masami SATOU

 落ち着いたデザインも良い。変に色分けされたり、ラインが入るわけでもなく、GIANTのロゴが入るのみ。質の高いペイントが高級感をも醸し出している。ディスクブレーキということもあり、黒リムが採用されているのもポイント。足元が引きしまり、ぐっと全体のルックスレベルを引き上げている。

 乗って速いレース向けバイクも面白いけど、乗る前から「どこへ走りに行こうかな」と考えさせられるオールロードというジャンルもまた楽しいもの。コンテンドARは手軽に醍醐味を味わえる名機であった。

■ジャイアント「コンテンドAR3」
税抜価格:125,000円
サイズ:XS(410mm)、S(445mm)、M(480mm)、ML(515mm)
カラー:ブラック、グレイ
重量:10.1kg(Mサイズ)

松尾修作松尾修作

サイクリスト編集部員。10代からスイスのUCIコンチネンタルチームに所属し、アジアや欧州のレースを転戦。帰国後はJプロツアーにも参戦し、現在は社会人チーム「Roppongi Express」で趣味のレースを楽しむ。JBCFのカテゴリーはE1。数多くのバイクやパーツを試してきた経験を生かし、インプレッション記事を主に担当している。

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