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『Cyclist』印の自転車Welcome café<20>【愛知・新城】歴史と大自然の町・新城市から自転車文化を発信「ヤングキャッスル」

by 澤野健太 / Kenta SAWANO
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 全国のサイクリストウェルカムなお店を紹介する連載『Cyclist印の自転車Welcome café』。Vol.20は、愛知県新城市に2019年10月に新装オープンした「ヤングキャッスル」を紹介します。奥三河と呼ばれる歴史と大自然に囲まれた好環境の中心に立地し、早くもサイクリストや地元のお客さんで活気にあふれています。

2019年10月にリニューアルオープンした「ヤングキャッスル」 Photo: Tomoya HACHISUKA

 近頃、お洒落な自転車店にカフェが併設されているスポットは増えているが、カフェに自転車用パーツが並んでいるお店は珍しい。今回紹介するヤングキャッスルは、そんなお店だ。所在地はサイクリングやトレイルラン、自動車イベント「新城ラリー」などによる地域振興に熱心で注目される愛知県新城市。2015年に旧鳳来寺高校で行われた伝説の「スクールクロス」、2018年に新城市役所旧市庁舎内で行われた自転車レース「シンシロクロス」など地方から全国に発信し続ける場所だが、その仕掛け人がオーナーの山田辰徳さんだ。

カウンター横の壁面にはIRCのタイヤが並び販売されている Photo: Tomoya HACHISUKA
オーナーの山田辰徳さん。「ダモンデ」代表も務める Photo: Kenta SAWANO

 全国でも人気のトレイルランイベント「ダモンデトレイル」や自転車イベントをプロデュースする「ダモンデ」代表も務めながら、10月に叔母が切り盛りしていた純喫茶を引き継ぐ形で新装オープン。昼時に訪れてみると、新城市役所のはす向かいという好立地のため、ランチを食べる市役所職員の方、赤ちゃん連れで集まるお母さん方で、席が埋まるほどの大盛況だった。

人気のパスタランチは3種類がそろう。手前は名物「鉄板ナポリタン」 Photo: Tomoya HACHISUKA 

 メニューはサイクリストに人気の“ガツンと濃い”コーヒーと、手頃な価格と大盛無料も魅力の3種類のパスタランチが揃う。東海地方から全国にコーヒー文化、自転車文化を発信するBUCYO COFFEE(ブチョーコーヒー)がサポート。名古屋市の同店と同じものが食べられる。青を基調とした、カラフルな内装もブチョーコーヒーの筧太一さんを中心にDIYで作り上げたものだ。

店先のバイクラックにはMTBやe-BIKEが並ぶ Photo: Kenta SAWANO 

 店の入口には、5台ほど停められるバイクラックが完備。店内のテレビ画面には、海外の最新の自転車チャンネルの放送が流れ、本棚には自転車雑誌、漫画がずらり。一番奥のコーナーに目をやれば、名古屋出身の中根英登選手から寄贈された選手ジャージが並び、自転車乗りなら、走るよりもついついコーヒーを飲みながら、自転車話が進んでしまうこともありそうだ。休日になれば、練習やサイクリングの拠点として、朝からサイクリストが集っているという。

寄贈されたBUCYO COFFEEやアイサンやNIPPOのジャージが並ぶコーナー Photo: Kenta SAWANO 
新城市のサイクリングマップ「RIDE 新城」やイベントフライヤーもカウンターに並ぶ Photo: Kenta SAWANO
ヤングキャッスルを切り盛りするオーナーの山田さん(中央)と、早川さん(左)と島田さん Photo: Tomoya HACHISUKA 

 おいしい食事を済ませたら是非、自転車で新城散策をお薦めしたい。新城が位置する「奥三河」は戦国時代の「長篠・設楽原の戦い」の舞台でもあり、日本史の教科書に出てくる歴史的な場所が田園地帯に点在する。「徳川家康本陣跡」、武田軍の騎馬隊を阻みながら鉄砲を撃ったという「馬防柵」、スクールクロスの舞台になった「旧鳳来寺高校」もある鳳来寺山表参道など、数ある歴史スポットを自転車だからこそ、良いテンポでつなぐことができる。

新城市を流れる「豊川」沿いに気持ちの良いサイクリングも楽しめる Photo: Kenta SAWANO 

 さらにはグラベルを楽しみたい人はうっそうとしたトンネルを抜けて旧田口線・三河大草駅という隠れたスポットもある。そこをつなげば、初心者でも気軽に楽しめるサイクルツーリズムのコースが完成する。

歴史ある「馬防柵」も、サイクリングで丁度良い距離にある Photo: Kenta SAWANO 
森に囲まれた旧田口線・三河大草駅のホームに佇む山田さん Photo: Kenta SAWANO

 新城市役所には今春、東海地方でサイクルイベントやアパレルをプロデュースする蜂須賀智也さんが「地域おこし協力隊」に就任。山田さんと蜂須賀さんらによる、サイクリングツアーも予定されている。

 地元出身で、同じく地域おこし協力隊出身の山田さんは「新城市は10年以上前から他に先駆けてスポーツをフックに誘客活動に力を入れて来ました。新城ラリーもトレランもサイクルスポーツも全てそうしたアクションの中で育まれました。特にダモンデや外部の力を積極的に受け入れたここ数年の動きは活発で、その中から多くのネットワークやコミュニティーが生まれています。こうした活力のある新しい繋がりと、これまで新城で育まれてきた地域の拠点をスポーツをきっかけにつなげることで、大会の開催だけに止まらない、新しい新城のライフスタイルのひとつとして自転車やトレランなどを新城の日常に根付かせたいと思います」とカフェを中心とした今後の展望を話した。

所在地: 愛知県新城市字西入船5−2
TEL:0536-22-2645
営業時間:7時~17時
定休日:日曜日(週末営業した場合は月曜日が休み)※下記URLで確認ください。
店舗URL:https://www.facebook.com/youngcastledamonde/?rf=433628303364153
【MAP】

「自転車Welcome café」募集中!

連載『Cyclist印の自転車Welcome café』では全国の“サイクリストウェルカム”なカフェ(飲食店)を紹介しています。バイクラックを設置していたり、はらペコサイクリストのおなかを満たす名物メニューがあったり、さらにはオーナー自身がバリバリのサイクリストだったり…。サイクリストを歓迎する要素があり、かつ『Cyclist』で紹介してほしいという店舗は以下のフォーマットから詳細をご確認の上、店舗情報・PRコメントなどを入力してください。

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