三者三様の回答にそれぞれヒント市民210km上位3人はいかに「ツール・ド・おきなわ」に向けて取り組んだのか

by 石川海璃 / Kairi ISHIKAWA
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 3人の接戦のスプリント勝負の末、高岡亮寛選手(Roppongi Express)の優勝で幕を閉じたかツール・ド・きなわ市民210km。Cyclist編集部は上位3人にインタビューを行い、それぞれツール・ド・おきなわに向けて取り組んだことを語ってもらった。そこには趣味を楽しむ上での金言があった。

210kmの上位3選手に話を聞いた。写真左から、松木健治選手(VC福岡)、高岡亮寛選手(Roppongi Express)、 井上亮(Magellan Systems Japan) Photo: Kairi ISHIKAWA

ポジションを見直し、距離を稼ぐ

 3位の井上亮選手(Magellan Systems Japan)が取り組んだのはポジションの改善だ。8月末にから調整を行い、ハンドルやステム、ペダルなど気になる部分を交換していった。

積極的にレースメイクを行い3位に入った井上亮選手(Magellan Systems Japan) Photo: Kairi ISHIKAWA

 著しい変化に気が付いたのは9月に富士スピードウェイで行われた、富士チャレンジ200でだという。「飛躍的に巡航速度の伸びを感じた」という井上選手は同大会のソロ200km男子で優勝。その後も微調整が続き、クランクを170mmから167.5mmの長さに変えたのが大会の約2週間前。ギリギリまで自分のポジションを追求した。

 また、例年よりも走り込みと極度な減量を控えた結果、「体の疲労も抜けて調子が良かったです。リラックスした気持ちで大会を迎えられました」とも明かした。

 2位の松木健治選手(VC福岡)は「しっかりと走り、距離を稼ぐこと」を挙げる。9月から大会までの約3カ月をかけ、月に2000km~2500kmを目安に乗り込んだという。

 1カ月を30日と考えて2000kmを走る場合、1日に走る距離は約66km。そのノルマをこなすためには「毎日決めた時間・距離・強度をしっかりと決めて乗ることが重要です」と分析する。付け加えて「長年この流れでやってますけど、なかなか優勝できないですね」と苦笑いを浮かべた。

「目標を立てて乗ることが大切」と話してくれた松木健治選手(VC福岡) Photo: Kairi ISHIKAWA
「やれることをやるだけ」とシンプルな回答をする高岡亮寛選手(Roppongi Express) Photo: Kairi ISHIKAWA

 優勝した高岡亮寛選手(Roppongi Express)の答えはいたってシンプルだ。「特にこれと言って取り組んだことはないですね。いつも通りできることをやるだけ」。今回で通算6度目の優勝を飾った高岡選手ならではの重みがある言葉だ。

回答からみえること

 上位3選手の回答は実に三者三様だが、アスリート志向かどうかに限らず参考なるはずだ。

 例えば井上選手は大一番に向けてポジションをいじったと言うが、周辺のサイクリングを楽しむ人でもちょっとサドルを上げたり、グリップを変えるだけで快適に走れるだろう。松木選手の様に計画的に取り組めば、目標を達成できるかもしれない。高岡選手は「いつも通りのことをやるだけ」と語ったが、その背後には時間と時間の合間を縫って、トレーニングに励めるようスケジュール調整に余念がない。いつも行っていることを反復すれば日常の作業の一部として捉えられるのだ。これらの言葉を趣味を楽しむ上での金言として受け取ってほしい。

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