ノートラブルの秘訣も明かす三船雅彦さんが語ったビワイチ攻略法、ロングライドの装備やコツは何? ラファ大阪でトークショー

by 米山一輝 / Ikki YONEYAMA
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 プロサイクリストの三船雅彦さんを招き、自転車で琵琶湖を一周する「ビワイチ」をテーマに語るトークイベントが11月6日、大阪市のラファ大阪で開催された。国土交通省が定めるナショナルサイクルルートにも認定されたビワイチの魅力やその攻略法、周辺のおすすめコース、ロングライドのコツなど幅広い内容が、約1時間半たっぷり語られた。

ビワイチをテーマに三船雅彦さんのトークイベントがラファ大阪で開催 Photo: Ikki YONEYAMA

ビワイチの見どころを解説

 現在50歳。京都出身で欧州プロレーサーとしても活躍した三船さんにとって、ビワイチは高校時代からの身近な練習コースで、ビワイチ回数は100回を優に超えるという。「高校時代に、勝ってくらぁと宣言して行った国体で負けて学校に行きたくなくなり、一時期毎日ビワイチをしていた」「漕いでも湖岸(漕がん)道路」など、破天荒なエピソードやジョークを交えつつ、リラックスした雰囲気でトークは進んだ。

Cyclistの澤野健太編集長が司会・進行を担当した Photo: Ikki YONEYAMA
会場には三船さんがパリ⇒ブレスト⇒パリを走った際の写真も飾られた Photo: Ikki YONEYAMA

 まずはビワイチの実際を紹介。近年ビワイチ振興に力を入れている滋賀県守山市を発着点に、三船さんが近年挑戦する1200kmの過酷な自転車イベント「パリ⇒ブレスト⇒パリ」になぞらえて、ビワイチを「守山⇒マキノ⇒守山」と題して、琵琶湖一周のポイントが各所の写真を映しながら解説された。

 守山市にはビワイチのメインルートとなる湖岸道路沿いに、大型ショッピングモール「ピエリ守山」があり、サイクリストが無料で駐車場を利用可能だ。今年春には同施設内に大型温泉施設もオープン。ライド後には琵琶湖に面した露天風呂で汗を流し、ショッピングや食事まで楽しめるスポットになっている。

長距離を走る際のコツは?

 琵琶湖全体を一周すると、その距離は200km近くになる。経験豊富な三船さんに聞きたいのは、やはり長距離をこなすコツだろう。長距離走の装備について三船さんは、「ビワイチを何時間かけて行うかで変わる。一周6時間なら普段通りでいいが、10時間かかって朝や夕方にも走るなら、それなりの装備が必要」とポイントを語った。ペースに関しては巡航速度ではなく、最初の3時間で走った距離が目安になるという。

「距離と目的に合わせた装備にすることが重要」と話す三船雅彦さん Photo: Ikki YONEYAMA

 三船さんがブルベ(数百km、時には1000km以上を一度に走る自転車イベント)に出場する際も、予備チューブは1本しか持たないと話すと、会場からは驚きの声が上がったが、「その代わりにブルベの時は必ず新品タイヤ・新品チューブにしていく」と秘訣を明かした。トラブルの可能性を事前に減らすことで、装備品を軽くして、速度を上げることができるという。一方でタイヤ選びは多少重くても、耐パンク性の高いものがおすすめだそう。「自転車で一番楽しいことは、ノートラブル」という持論を説いた。

ビワイチで守山市から出発する三船雅彦さん Photo: Ikki YONEYAMA
コンパクトに折り畳めるジャケットは寒い時間帯を乗り切るのみ便利なアイテムだ Photo: Ikki YONEYAMA

 ウェア選びに関しては、これからの季節は寒さが気になるが、「まず最高気温に合わせてウェアを選ぶ」というポイントを解説。そこから最低気温を乗り切る装備を足していくことで、ライド中の細かな調節が可能になるという。また冬場のライドでは、上りでウェアのジッパーを開けるのが鉄則だそう。熱が籠もることを避け、汗冷えを防止する重要なポイントだ。

ビワイチ以外にも魅力的なコース

 トークでは琵琶湖一周だけでなく、守山市が発行するサイクリングマップ「ビワイチ推奨コースマップ」に掲載されている、「守山〜京都〜小関越え」のコースの様子も紹介された。

守山市発行の「ビワイチ推奨コースマップ」を見ながらの解説も Photo: Ikki YONEYAMA
守山市の杉本悠太さん(左)がマップの特徴をアピール Photo: Ikki YONEYAMA

 同マップには滋賀県の魅力を堪能できる三船さん監修のコースが、琵琶湖一周を含めて7コース収録。ここでは守山市の担当者として自転車振興に携わる杉本悠太さんがマイクを持ち、「とにかくサイクリスト目線で作った」という同マップの特徴を紹介した。汗や雨に濡れても大丈夫なよう防水紙を使用し、折り畳めばスマホサイズで携帯しやすいなど、内容だけでなく使いやすさやデザインにもこだわったという。マップは全国のサイクルショップに配布されているほか、守山市から直接取り寄せることも可能だ。

参加者からの質問にも答えた Photo: Ikki YONEYAMA

 イベントの最後には質疑応答の時間も設けられた。参加者からは「長距離を楽に走るコツは?」「これからの季節は凍結が気になるが、気を付けるポイントはあるか?」など質問が投げかけられた。三船さんは「スピードを上げすぎず、ウサギとカメの要領で。休憩を短時間で済ませられるので結果的に速くなる」「冬に走るコツはスタートを遅らせる。上りに10時に入るくらいで走る。推奨マップのコースでは守山〜旧東海道〜水口・土山ルートが一番凍結の心配は少ない」など具体的なアドバイスを行った。

 琵琶湖大橋から北側は冬場の気温が低く、近年暖冬の傾向はあるものの、場所や時間帯によっては走行に注意する必要があるそう。三船さんは「これから近々ビワイチに行くなら…今週末に行きましょう!」とトークを締めていた。

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