女子は女王・松本璃奈が圧倒幕張クロスは弱虫ペダルの2人がワン・ツー 織田聖が前田公平を下して国内UCIレース2連勝

by 小森信道 / Nobumichi KOMORI
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 ジャパンシクロクロス(JCX)シリーズの第2戦となる「弱虫ペダル幕張クロス」が千葉県千葉市の幕張海浜公園で開催され、11月3日に行われたUCI-Class2の男子エリートでは織田聖(弱虫ペダルサイクリングチーム)が、チームメートの前田公平とのマッチスプリントを制して優勝した。女子エリートは、全日本チャンピオンの松本璃奈(TEAM SCOTT)が、MTBシーズンオフ明けで調子が上がっていない状態ながらも、貫禄の走りを見せて優勝を飾った。

男子エリートは、スプリントで織田聖が先着しガッツポーズ。弱虫ペダルサイクリングチームのワンツーフィニッシュとなり、わずかに遅れた前田公平は舌を出す Photo: Kenta SAWANO

チームメート2人で先頭を快走

 今季も幕を開けたJCXシリーズ。全国の各地域で開催されるシリーズ戦からピックアップした9戦に全日本シクロクロス選手権を加えた全10戦で争われ、国内最高峰のシリーズ戦として認知されている。しかし、今年は第1戦に設定されていた茨城シクロクロス取手ステージが、日本列島に甚大な被害をもたらした台風19号の影響を受けて中止となり、この第2戦が実質的な開幕戦となった。

男子エリートは竹内遼(FUKAYA RACING)がホールショットを決めてスタート Photo: Nobumichi KOMORI

 舞台となった幕張海浜公園に設定されたコースは芝生や舗装路の平坦区間に加え、テクニカルセクションや急キャンバーが効果的に配置され、テクニックとパワーも求められるハイスピードコース。シクロクロッサーとしての真の実力がなければ勝負に絡むことは難しいコースとして知られている。

 スタートのホイッスルとともに選手たちが勢いよく飛び出した男子エリートのレースは、竹内遼(FUKAYA RACING)がホールショットを決める幕開け。しかしすぐに、前田と織田、そして小坂光(宇都宮ブリッツェン シクロクロスチーム)が先頭を争う展開に。その後、シケインと最初の急キャンバー区間を過ぎると前田と織田の2人が若干先行し、少し離れて小坂が続く展開になった。

序盤は織田聖と前田公平(ともに弱虫ペダルサイクリングチーム)、小坂光(宇都宮ブリッツェン シクロクロスチーム)が三つ巴の争いを繰り広げる Photo: Nobumichi KOMORI

 先頭で協調して先頭交代を繰り返す同チームの前田と織田が、ハイペースで周回を重ねていくのに対し、単独の小坂は不利な状況で、その差はじわじわと開いていくばかり。レースも折り返しを迎える頃には、優勝争いは前田と織田の2人に絞られる状態になった。

チームメート2人で抜け出した前田公平と織田聖(ともに弱虫ペダルサイクリングチーム)が急キャンバーを乗車でクリアすると、ギャラリーからも歓声が上がる Photo: Nobumichi KOMORI
チームメートで協調して先頭を快走し、レース中盤で勝利はほぼ2人のどちらかという状況に Photo: Nobumichi KOMORI

 そのまま逃げ切った2人は最後、チームメート同士でのゴールスプリント勝負に。スプリントでは先行した織田が先着して優勝。前週の東北シクロクロスさがえラウンドに続き、2週連続でのUCIレース優勝を飾った。また、冠にチームのメインスポンサーがつくレースでのワン・ツーフィニッシュ達成で、ホストチームとしての意地も見せた形になった。

チームメートによるマッチスプリントの軍配は織田聖(弱虫ペダルサイクリングチーム)にあがった Photo: Nobumichi KOMORI
男子エリート表彰式。左から2位の前田公平、優勝の織田聖(ともに弱虫ペダルサイクリングチーム)、3位の小坂光(宇都宮ブリッツェン シクロクロスチーム) Photo: Nobumichi KOMORI

オフ明けも女王が貫禄

 男子エリートに先立って行われた女子エリートは、序盤から全日本王者の松本が先頭を独走し、その後方に唐見実世子(弱虫ペダルサイクリングチーム)、赤松綾(SimWorks Racing)、渡部春雅(駒沢大学高校)らが続いていく展開に。

序盤から全日本王者の松本璃奈(TEAM SCOTT)が独走状態になる Photo:Kensaku SAKAI
唐見実世子(弱虫ペダルサイクリングチーム)、エリート初参戦となった渡部春雅(駒沢大学高校)、西山みゆき(Toyo Frame Field Model)らが2番手争いを繰り広げる Photo:Kensaku SAKAI
レース中盤では松本璃奈(TEAM SCOTT)と唐見実世子(弱虫ペダルサイクリングチーム)には決定的な差があったが… Photo:Kensaku SAKAI
唐見実世子(弱虫ペダルサイクリングチーム)が松本璃奈(TEAM SCOTT)に追いつき最終周に入る Photo:Kensaku SAKAI

 松本は「MTBシーズン後にとったオフ明けで、自分がどれだけ走れるか分からなかった」と表彰式でも語っていた通り、本来の力強い走りが影を潜める状態で、終盤には唐見に一度は追いつかれる状況となったが、最後はテクニカル区間で落ち着いて唐見を突き放して貫禄の優勝を飾った。

テクニカル区間で落ち着いて唐見実世子(弱虫ペダルサイクリングチーム)を振り切った松本璃奈(TEAM SCOTT)が優勝を飾った Photo:Kensaku SAKAI
女子エリート表彰式。左から2位の唐見実世子(弱虫ペダルサイクリングチーム)、優勝の松本璃奈(TEAM SCOTT)、3位の赤松綾(SimWorks Racing) Photo:Kensaku SAKAI

 次戦、JCXシリーズ第3戦「シクロクロスミーティング飯山」は11月10日、長野県飯山市の飯山市運動公園で開催される。

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