ツール・ド・フランスのトップ選手が来日クウィアトコウスキーが映画ベスト・キッドの「鶴のポーズ」 2019さいたまクリテリウム前日イベント

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 今年もさいたま新都心で開催されるロードレースの祭典「J:COM presents 2019ツール・ド・フランスさいたまクリテリウム」(以下さいたまクリテ)が、10月26日に開幕した。初日はさいたまスーパーアリーナで前日イベントが開催。世界のトップ選手がさいたまのステージに上がり、翌日のレースを前にファンらの前に姿を見せた。

ベストキッドのポーズを披露するクウィアトコウスキー(後列中央)。しかし、外国人しか笑えなかった Photo: Marco FAVARO

交流会でサッカーと空手披露

 さいたまクリテは今年で7回目を迎え、さいたま新都心を中心に開催するクリテリウム形式のレースと関連文化事業から構成されているイベントだ。大会には例年、7月にフランスで熱いバトルを繰り広げた豪華メンバーが日本に集合。ロードレースの好きなファンにとって秋の一つの風物詩となったに違いない。ヨーロッパでレースを見に行けないファンは、身近に憧れの選手が見られるだけでなく、ヨーロッパのレースの雰囲気を味わうことのできる、例を見ないユニークな取り組みだ。

 26日は午後1時15分から、さいたまアリーナにて大会前日イベントが行われ、選手にとってもファンにとっても楽しいプログラムとなった。

さいたまスーパーアリーナの会場の様子 Photo: Marco FAVARO
今年も赤い悪魔ディディが参加 Photo: Marco FAVARO
上機嫌のログリッチェ Photo: Marco FAVARO
有料席のファンと選手のふれあい Photo: Marco FAVARO

 今年はさいたまアリーナにメインステージが戻り、ステージの横に各チームのブースが設置された。目の前で次から次へと有名な選手が登場する度に歓声が上がった。アリーナの席は選手を身近に見える有料席も用意された。司会にはツール・ド・フランスなど海外レース中継でおなじみの、永田実氏と栗村修氏が務めた。

メインプログラム

1)ツール・ド・フランス2020ルートプレゼンテーション
来年、ツール・ド・フランス2020のルートの見どころやポイント等を紹介
2)チームプレゼンテーション
参加者は海外招聘選手(全選手)、国内参加選手、女子・男子ジュニア選手、パラサイクリング選手、アマチュア選手の一部
3)さいたま市内交流会
選手たちが空手演武の鑑賞や、空手体験で日本の伝統文化に触れ、また、浦和レッドダイヤモンズ、大宮アルディージャのOBとともにサッカーと自転車で対決する。(参加者:埼玉栄高等学校空手道部、さいたま市空手道連盟、浦和レッドダイヤモンズOB、大宮アルディージャOB)

来年のツールの見どころを紹介

 第1部は2020年のツール・ド・フランスのコースが紹介された。プレゼンテーションに参加した新城幸也選手は、来年の特徴を紹介し、ステージレースとワンデーレースについて丁寧に説明してくれた。さらに、2020年東京五輪の影響でツール・ド・フランスのスケジュールが変更されただけでなく、五輪のロードレースの日程が近いことから、日本にやってくる選手たちの時差や体調調整などの難しさについても触れた。ファンが興味深く新城選手の言葉を聞いた。

ツール2020の特徴を説明する新城幸也 Photo: Marco FAVARO
チーム ブリヂストンサイクル Photo: Marco FAVARO
国内若手女子選手とパラサイクリング選手も紹介された Photo: Marco FAVARO
国内若手女子選手とパラサイクリング選手も紹介された Photo: Marco FAVARO

 チームプレゼンテーションでは、国内外の出場チームの選手がステージに登壇。プロ選手の他にも、ジュニア選手、パラサイクリング選手らも紹介された。

アスタナ プロチーム(ヤコブ・フルサング、ヤン・ヒルト、オマール・フライレ、マヌエーレ・ボアーロ) Photo: Marco FAVARO
アージェードゥーゼール ラモンディアール(ロマン・バルデ、オリバー・ナーセン、ミカエル・シェレル、ブノワ・コズネフロワ) Photo: Marco FAVARO
会場を撮影しながら挨拶するユンボ・ヴィスマのログリッチェ Photo: Marco FAVARO
今年のツール・ド・フランス王者、22歳のベルナル(左)と、ツール通算4勝のベテランのフルーム(右)。来年の王者は誰なのか。すでに来年に向けて準備が始まっている Photo: Marco FAVARO

 チーム紹介に続いては「さいたま市内交流会」と称するイベントが行われ、まずは地元の小学生が日本語と素晴らしい英語でプログラムを説明した。

さいたま市国際ジュニア大使によるプレゼンテーション。小学生だととても思えないりりしい姿 Photo: Marco FAVARO

 交流会では、埼玉栄高校空手部の空手の形(かた)の披露が行われ、若い高校生の迫力に会場の空気が一変。ロードレーサーも観客もその演技とパーフォマンスのレベルの高さに驚いた。演武の後は選手の代表として、ミカル・クウィアトコウスキー(チーム イネオス)、マッテオ・トレンティン(ミッチェルトン・スコット)、リリアン・カルメジャーヌ(トタル・ディレクトエネルジー)と新城幸也(バーレーン・メリダ)が道着に着替え、高校生と駆けつけたさいたま市空手道連盟のメンバーと形を披露した。

選手らも道着を着て空手の形を披露 Photo: Marco FAVARO
埼玉栄高校による見事な演武 Photo: Marco FAVARO
演武を真剣に見つめる選手たち「素晴らしい」とのコメントが聞こえた Photo: Marco FAVARO

 「カラテ・キッド(邦題『ベスト・キッド』)になった気分」とミカル・クウィアトコウスキーが冗談を飛ばしたが日本人の観客には、あまり通じなかったようだ。

ベストキッドのポーズを披露するクウィアトコウスキー(後列中央)。しかし、外国人しか笑えなかった Photo: Marco FAVARO

自転車&サッカーで対決

 続いては、プロサッカーチームを2チーム擁するさいたま市ならではの、笑い満載のサッカーと自転車対決が行われた。登場したのが、ヤコブ・フルサング(アスタナ)、2019年ツールの王者で、マイヨジョーヌに身をまとったエガン・ベルナル(チーム イネオス)、山岳賞のロマン・バルデ(アージェードゥーゼール・ラモンディアール)と、ブエルタ・ア・エスパーニャの王者、プリモシュ・ログリッチェ(ユンボ・ヴィスマ)。

サッカーダーツ対決で、ボールを蹴る“マイヨジョーヌ”のベルナル Photo: Marco FAVARO

 選手たちは浦和レッドダイアモンズのOB(水内猛氏、永井雄一郎氏)と大宮アルディージャのOB(塚本泰史氏、村山祐介氏)と巨大なサッカーダーツとサイクルトレーニングマシーンの上で戦うコミカルなパーフォマンスが行われた。選手たちも童心に戻り、高得点のゴールを連発し、元サッカープレイヤーを圧勝! 一方、サイクルトレーニングマシーンではマシーンの設定ミス(あるいは工作?)の影響があり、引き分けに終わった。

サイクルマシーン対決。自転車の設定のミスで五分五分に終わった。遊びであっても選手たちが勝ちたい気持ちが強かった Photo: Marco FAVARO

 最終的に選手もファンもイベントを満喫した様子で、別れを告げた。

 翌27日は、さいたま新都心を中心にツール・ド・フランスの生観戦が体験できるチャンス。ぜひ選手たちを現地で応援しよう。

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2019ツール・ド・フランスさいたまクリテリウム

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