新天地で復活の期待がかかるカヴェンディッシュがバーレーン・メリダに移籍 トラック競技で東京オリンピック出場も視野に

by あきさねゆう / Yuu AKISANE
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 UCIワールドチームのバーレーン・メリダが、新たにマーク・カヴェンディッシュ(イギリス、ディメンションデータ)との契約を結んだことを公式SNS・公式サイトにて発表した。元世界チャンピオンのスプリンターだが、近年怪我や病気による影響もあって成績が低迷しており、新チームで復活の期待がかかる。

通算146勝を誇る名スプリンターであるマーク・カヴェンディッシュが、新天地での復活を期す Photo: Yuzuru SUNADA

近年は成績低迷も復活の兆しあり

 ツール・ド・フランスでは歴代2位となるステージ30勝を含むグランツール通算48勝を飾っているカヴェンディッシュは、歴史に名を残すスプリンターの一人である。しかし、近年はウイルス性の感染症に罹患したり、度重なる落車負傷によって、2017、2018シーズンではあわせて2勝しかあげられていなかった。

 今年に入っても往年のスプリント力を取り戻せず、ツール・ド・フランスでは出場メンバーから外されてしまった。ツールに出られなかったことは、カヴェンディッシュにとって相当ショックな出来事で、結局1勝もできぬまま今シーズンを終えたのだった。

2018年2月のドバイツアー第3ステージで優勝して以来、勝ち星がない Photo: Yuzuru SUNADA

 しかし、来年で35歳を迎えるカヴェンディッシュは東京オリンピック出場の目標を掲げ、闘志を燃やしていた。トラック競技の準備を開始すると、現在ロンドンにて開催中のトラックレース「ロンドン6日間」では、オウェイン・ドゥール(イギリス、チーム イネオス)とのペアで出場。3日目を終えて総合2位につける好成績を残している。同大会にはエリア・ヴィヴィアーニ(イタリア、ドゥクーニンク・クイックステップ)やカレブ・ユアン(オーストラリア、ロット・スーダル)といったトップスプリンターも出場しており、カヴェンディッシュは往年の力を取り戻しつつあるといえよう。

 そうして、バーレーン・メリダへ移籍する。同チームはF1チームを持つマクラーレンとパートナーシップを締結している。カヴェンディッシュ自身もHTC・ハイロードに所属していた2011年に、マクラーレンとスペシャライズドが共同開発したバイクに乗って世界チャンピオンに輝くなど、マクラーレンとの関わりは深い。自転車レースのオフシーズンに開催される、F1のアブダビグランプリに招待されている姿も見られ、移籍以前から親密な関係を築いていた。

 また、今季までチーム イネオスのパフォーマンスディレクターを務めていたロッド・エリングワース(イギリス)が、今年10月からバーレーン・メリダのチーム代表に就任。かつてイギリス代表チームのコーチを務めており、カヴェンディッシュは教え子の一人だ。近年ではカヴェンディッシュとともに2016年のリオデジャネイロオリンピックのマディソン競技で銀メダル獲得、同年にカタールで開催されたUCIロード世界選手権2位といった実績を残した。

 マクラーレンの強い後押しのもと、カヴェンディッシュとエリングワースの2人が再びタッグを組めば、完全復活できるかもしれない。そして、スプリンターのアシストを務めることの多い、新城幸也との共演にも注目だ。

 チームのプレスリリースでカヴェンディッシュは「私にとってこのチームに加わることは、夢でした。今はとてもエキサイティングで刺激的です。過去に、マクラーレンと協力しながら、そのテクノロジーとプロセスのメリットを見てきた私にとって、またとない機会となりました。ロッド(エリングワース)との関係はずっと昔からあり、私が選手だけでなく人間として成長するのを手助けしてくれました。ここで成功すると確信していて、できることは何でもやります。新しいチームメイトと合流するのが待ちきれません」とコメントしている。

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