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きょうの自転車イタリア語・TAPPA 7VAI BASSO! ―バッソ、がんばれ!

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TAPPA 7

ジャパンカップ・クリテリウムで集団の中を走るイヴァン・バッソ=栃木県宇都宮市、2012年10月20日撮影ジャパンカップ・クリテリウムで集団の中を走るイヴァン・バッソ=栃木県宇都宮市、2012年10月20日撮影

 今回のテーマは、応援の仕方です。

 イタリア人は大きい声でしゃべったり話しながら手を回したりと、体全体を使いながら情熱や関心を表します。クールなイギリス人、冷静なドイツ人、礼儀の正しい日本人などと比べたら、感情丸出しの人が多く見られますね。

 そんな彼らの応援は、サッカーだけでなく自転車のレースも例外なく熱い。逆にもっとヒートアップします。独特で面白い掛け声は、文法と礼儀作法をある程度忘れて、思い切って叫ぶことも大切です。

 さっそく、イタリアのロードレースチーム、キャノンデールに所属するのイヴァン・バッソの名前を借りて代表的な応援を見ていきましょう。


使い方

バッソを応援するには…
Bravo Basso! バッソ、すごい!
Forza Basso! バッソ、がんばれ!
Vola Basso! バッソ、飛べ!
Vai Basso! バッソ、行け!
Corri Basso! バッソ、走れ!
Dai Basso! バッソ、がんばれ!

文法ポイント

 決まり文句が多いですが、実は文法が少し存在します。

◎Forza!
 「forza」とは「力を!」を意味します。誰にでも使えます。日本語に言いかえると「がんばれ!」に当たりますね。「in ganba(インガンバ)」という表現もありますが、勝利を願うために言いますので、レース前にしか使えません。

◎Bravo!
 「bravo」は形容詞です。男性に言う場合「bravo」、女性に言う場合「brava」になります。不特定多数の人に言う場合「bravi」になりますので、集団に対しては「bravi!!!」を叫びましょう。

◎Vai!
 Vai, vola, corri, daiは動詞の命令形です。それぞれ「andare (行く)」「volare (飛ぶ)」「correre (走る)」「dare (エネルギーを絞り出す)→がんばる」を意味します。誰に対しても使えますので、好きな選手の名前と一緒に言いましょう。

使ってはいけない表現

Pedala(ペダーラ)!
 
 レース中に「ペダーラ」という言葉もよく聞きます。本来「ペダルを回せ」という意味ですが、実は観戦者から選手に言ってはいけません。言えるのはマネージャーだけです。ファンが言ったら「(遅いから)ペダルを回せ!」という皮肉っぽい意味になるからです。
 
 さらに「ペダーラ」には、もう1つの隠れた意味もあります。「ウザいから、あっちへ行け!」というものです。例えば、ちょっとしつこい人に出会った時に「pedala!」と言うと、割ときつい撃退法になります。けんかにならないように気を付けてください(笑)。


つれづれイタリア~ノ!

カーニバル名物の揚げ菓子「フリッテッラ」カーニバル名物の揚げ菓子「フリッテッラ」

「カーニバル――サイクリストの大敵」

 2月は、イタリア人サイクリストには大変苦しい時期です。クリスマスの期間(12月25日~1月6日)にパネットーネやスプマンテ、サラミといった美食の摂取で体内脂肪率が増大の危機に瀕したのち、また訪れる食い倒れの時期――これがサイクリストにとってのcarnevale(カーニバル)です。

 カーニバルは、1月7日に始まり、イエスキリストが復活した日(イースター)の40日前――2月末まで続きます。今年は2月12日までだったので、例年と比べて少し早く終わりました。

 イースター時期に入ると、伝統的には肉や脂っこいものを食べてはいけません。だからそれが明けたカーニバルでは、甘いものや肉をありったけ食いまくる習慣がありました。カーニバル=“肉あり!”という意味にすら思えるほど。

 カーニバルで人気の食べ物は、「フリッテッラ」と呼ばれる揚げ菓子です。最近巨大化したフリッテッラは、1個当たり600kcalを軽々と超えます。食べればお腹まわりが一気にボリュームアップ! ロードレーサーの大敵ですが、私を含め誘惑に落ちる人は多いのです。

 80年代のヨーロッパでは、2月にはまだ本格的なレースがなく、3月になってようやくティレーノ・アドリアティコやミラノ・サンレモ、北のクラシックが出てきて、シーズンがスタートするという雰囲気でした。その頃には、まだフリッテッラ2~3個を食べる余裕がありましたが、今はタブーですね…つらい時代の変化です。

マルコ・ファヴァロMarco FAVARO(マルコ・ファヴァロ)
イタリア語講師。イタリア外務省のサポートの下、イタリアの言語や文化を世界に普及するダンテ・アリギエーリ協会で、自転車にまつわるイタリア語講座「In Bici」(インビーチ)を担当する。サイクルジャージブランド「カペルミュール」のモデルや、Jスポーツへ「ジロ・デ・イタリア」の情報提供なども行なう。東京都在住。ブログ「チクリスタ・イン・ジャッポーネ

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