バイクインプレッション2019素材の特性を生かす優等生なアルミフレームバイク フジ「SL-A 1.3」

by 松尾修作 / Shusaku MATSUO
  • 一覧

 フジのアルミフレームバイク「SL-A」のインプレッションをお届けする。上位モデルを踏襲したスタイルは万能な走りを実現。高グレードのフロントフォークや、こだわりのパーツチョイスが走りを引き締める。

フジのフルアルミバイク「SL-A」 Photo: Masami SATOU

旧ハイエンド素材を採用

 SL-Aは6066番のアルミ素材を用いたフレームを採用。直線的でオーソドックスなデザインながら、要所はバテッド加工が施され、応力に対して適切な形状を実現している。フロントフォークは、フジの旧ハイエンドモデルである「アルタミラ」や「SST」などに用いられたC10グレードのカーボン素材で構成。クランクやチェーンリング、ボトムブラケットはプラクシスワークスの製品がアッセンブルされており、性能とスタイリングを引き立てている。

クランクセットやBBはプラクシスワークス製をインストール Photo: Masami SATOU
応力に適したバテッドフレームを採用 Photo: Masami SATOU
カーボンフォークは旧ハイエンドにも使用されたC10グレード Photo: Masami SATOU

 SLの名がつく同ブランドのラインナップ「SL-1」は、フルカーボンバイクであり、フレームとフォーク重量を合わせて1.1kgと超軽量の部類に入る。一方のSL-Aは素材や重量は違えど、オーソドックスなスタイルだけでなくジオメトリーも比較的似ている。52cmサイズの場合、乗り手の体格に合わせる項目はほぼ同等。走りを左右するチェーンステー長は同じながら、BB下がりはやや大きく、ホイールベースは長め。安定性を求めた味付けか。

金属フレーム特有のダイレクトさ

 走りを比較すると、優れたバランスもSL-1譲りだと実感できる。金属フレームの特性であるダイレクトさが際立ち、ネックとなる重量をカバー。SL-1は軽さと“キレ”をカーボン素材で表現しているのに対し、SL-Aは直感的なテイストをアルミ素材で実現した。同時に6000番台のアルミ素材ということもあり、路面の凹凸に対しても角が取れて体に伝わってくる印象も受けた。特に振動吸収性に対してこだわった形状がみられないので、突き上げを覚悟していたので意外であった。

素材を活かし、ダイレクトさとしなやかさを併せ持つ Photo: Masami SATOU

 フロントフォークの良さも光った。テーパー形状で、下側が1-1/2と大型であり、なおかつC10グレードのカーボンということもあり、とても信頼できる性能を発揮した。コーナー進入時のブレーキング、ライン取り、ダンシング時に抜群の安定感を示してくれた。走りを引き締める肝のパーツであると実感できるフォークである。

 SL-Aは交換が容易なタイヤを含め、軽量化を進めるための余白は十分にあるパーツアッセンブルのため、カスタムベースにも最適だ。繰り返しになるがオーソドックスなデザイン、構成のため、乗り手のスタイルに合わせやすい。レースを目的とするのであれば、タイヤや、一般的な丸形断面で交換しやすいシートポストあたりから変えてみるといいだろう。

■フジ「SL-A 1.3」
税抜価格:179,000円
サイズ:46cm、49cm、52cm、54cm、56cm
カラー:Electric Blue

紹介ブランドのショップナビ店舗

この記事のコメント

利用規約順守の上ご投稿ください。

関連記事

この記事のタグ

10~20万円 アルミバイク バイクインプレッション フジ

  • 一覧

新着ニュース

もっと見る

ピックアップ

e-BIKE最新特集

スペシャル

自転車協会バナー

ソーシャルランキング

インプレッション

インプレッション一覧へ

連載