別府史之が所属した名門チーム石上優大がデルコ・マルセイユ・プロヴァンスと2年間契約 「常に上のステージを目指す」と意欲

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 エキップアサダの若手発掘・強化チーム「EQADS」(エカーズ)に準所属する石上優大が、2020年からフランス籍のUCIプロコンチネンタルチーム「デルコ・マルセイユ・プロヴァンス」と2年間契約を結ぶことが発表された。石上は「決して満足せずに、常に上のステージを目指していきます」と意欲を燃やす。

「デルコ・マルセイユ・プロヴァンス」代表のフレデリック・ロスタンと石上優大 画像提供:シクリズムジャポン

 石上優大は神奈川県出身の21歳。中学生から本格的にロードレースを始め、2011年から「EQADS」(エカーズ)に所属している。国内では年代カテゴリーレースを総なめにしたほか、日本代表選手として海外遠征も数多くこなした。

 2017年にはフランス南部のアマチュアチーム「AVCエクサン・プロヴァンス」に派遣。2019年に「NIPPO・ヴィーニファンティーニ・ファイザネ」の研修生(トレーニー)に選ばれた。最近ではUCIワールドチームの「モビスター チーム」が出場したプルエバ・ビリャフランカ・デ・オルディシア (スペイン/UCI1.1)で7位に入るなど活躍。日本人若手選手の筆頭だ。

石上が2020年から所属する「デルコ・マルセイユ・プロヴァンス」は、別府史之やニコラス・ロッシュらがアマチュア時代に所属したことでも知られる 画像提供:シクリズムジャポン

 石上が契約した「デルコ・マルセイユ・プロヴァンス」はフランス南部最大の都市、マルセイユを拠点とするUCIプロコンチネンタルチーム。

 前身の「ラポム・マルセイユ」は1974年に設立された歴史あるチームで、ダニエル・マーティン(アイルランド、UAE・チームエミレーツ)、ニコラス・ロッシュ(アイルランド、チーム サンウェブ)、別府史之(トレック・セガフレード)らがアマチュア時代に所属していたことでも知られている。

 来季はNIPPOがスポンサーに加わり、「NIPPO・デルコ・マルセイユ・プロヴァンス」として活動する予定だ。

石上優大のコメント

この度、UCIプロコンチネンタルチーム「デルコ・マルセイユ・プロヴァンス」と契約できたことを大変嬉しく思います。

 現所属チーム「AVCエクサン・プロヴァンス」と移籍先チームは同じ地域内にある関係で非常に繋がりが強く、今契約成立にあたっては両チーム、及び地域関係者ら多くの方々のご支援を頂きました。本当に感謝しています。

 また9年もの間、EQADSの選手として活動させていただき、面倒を見てくださった浅田顕監督を始め、スタッフの方々にもこの場をお借りして、深くお礼申し上げます。

 U23の4年間は、苦労という言葉では言い表せないことの連続でした。特にプロを目指す上で最も重要な時期に、3度も鎖骨骨折に遭いました。

 故障中は全く先のことを考えられませんでしたが、今振り返れば、全ては自身の成長にとって必要な事だったと確信しています。

 今後は“プロフェッショナル”として、今までとは異なった世界で戦うことになりますが、決して満足せずに、常に上のステージを目指していきます。 引き続き応援よろしくお願い致します。

エキップアサダ/EQADS代表 浅田顕氏のコメント

石上にとってはU23カテゴリーの3~4年目が勝負でしたが、3度の鎖骨骨折に泣いた試練のシーズンになってしまいました。

 その中でも評価対象レースでの最低限の成績が評価されたことと、石上が所属する「AVCエクサン・プロヴァンス」と同地方のプロチームである「デルコ・マルセイユ・プロヴァンス」との選手強化協定による協力関係も後押しし、今回の契約が実現したと思っています。

 また、研修生として所属するNIPPOの大門宏監督が、日本人選手強化のために、このチームへNIPPOとして加入を決めて頂いたことは今後何よりも心強いことだと心から感謝しております。

 エカーズ唯一の目的であるプロ選手輩出実現にあたっては、本人の並外れた努力もさることながら、地味な水面下の活動に長年ご協力頂いている沢山の皆様のお陰です。この場をお借りして、心から感謝申し上げます。

 13歳の彼が「ぼくは欧州でプロになりたいのでよろしくお願いします」と訪ねてきてくれたあの日がつい昨日のようです。

 今後は、いよいよ勝負のスタートラインに立つ石上の成長と活躍を見守るとともに、これからも一人でも多くの本場で戦えるプロ選手輩出に努めて参ります。世界で逞しく活躍する日本人選手たちが集結しシャンゼリゼを目指せる日のために。

「デルコ・マルセイユ プロヴァンス」代表 フレデリック・ロスタン氏のコメント

我が友である浅田顕が指揮を執るジャパンロードナショナルチームで揉まれてきた“マザ”は、我々チームが若手育成にて級力関係にある「AVCエクサン・プロヴァンス」チームにて素晴らしい活躍を見せてくれました。

 マザのコンスタントな成長・育成に、我々チームも特別な興味を抱いています。彼の強靭な意志の強さは、彼を将来の成功へと導いてくれることでしょう。

※マザは石上優大のフランスでの愛称。仏語でMasaは“マザ”と発音する

「AVCエクサン・プロヴァンス」代表 ジャン=ミシェル・ブルグアン氏のコメント

 大きな怪我を乗り越え、復活後に更に強くなっていく“マザ”の意思の強さには感服しているね。度重なる骨折(9カ月で3回)なんぞ、マザのプロになりたいという強い意思の前では大した問題ではなかったようだ。実際、戦線復帰の度に骨折前より強くなって帰ってきて、数レース後には常に素晴らしい結果をチームに提供してくれた。

 マザとのレース以外での交流において嬉しかったのは、毎度会うたびに新しいフランス語の言葉・フレーズを覚えてきて話してくれたことだね。

 大いなる旅立ちの前に彼に言いたい事はただ一つ。今までは僕が彼にコーヒーを奢ってきたけど、“プロ”になる2020年1月1日以降は、マザが我々に奢る番だ! とね

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