シリーズ制覇の行方は最終戦へ最終2連戦初日はブリヂストンが優勝 Jプロツアー第21戦「維新やまぐちタイムトライアル」

by 小森信道 / Nobumichi KOMORI
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 国内最高峰のロードレースツアー、Jプロツアーの第21戦「第1回JBCF維新やまぐちタイムトライアル」が10月5日、山口県山口市の山口きらら博記念公園・2050年の森大芝生広場外周に設定された1周2.6kmの特設コースを5周する13kmのチームタイムトライアルで開催され、1チームだけ15分台のタイムを記録したチーム ブリヂストンサイクリングが優勝を飾った。

戦略、走りのテクニックと、万全のレース運びをみせたチーム ブリヂストンサイクリングが優勝 Photo: Nobumichi KOMORI

チーム力が試される一戦

 今シーズンのJプロツアーはいよいよ、最終ラウンドとなる山口ラウンド2連戦を迎えた。ここ数年、最終戦まで年間ランキング争いがもつれることがなかったが、今年は個人、チームともに逆転の可能性がある接戦。その結末に大きな注目が集まる中での開催となった。

レース前にはチームランキング1位のマトリックスパワータグが登壇してトークショーが行われた Photo: Nobumichi KOMORI

 初日となる第21戦は、チームタイムトライアル。舞台となる山口きらら博記念公園・2050年の森大芝生広場の外周に設定された1周2.6kmのコースは基本的にフラットだが、折り返しとなる部分にテクニカルなコーナーがあるほか、砂利を固めたような粗い路面に剥がれた小石が溜まっている個所もあり、純粋なスピードだけでなくコーナリングのテクニックや全体のレースマネージメントも重要な勝負の分かれ目になる。今レースでの獲得ポイントはチームランキングにのみ反映されるため、同ランキングで接戦を繰り広げるマトリックスパワータグとチーム ブリヂストンサイクリングの2チームを中心にしたレースになることが予想された。

メイン会場ではBMXのショーやeスポーツの体験ブース、飲食店ブースなどレース以外でも楽しめるさまざまな催しが Photo: Nobumichi KOMORI
公園内にコースが設定されたため、試走は当日の限られた時間のみ。各チームともに念入りに試走を行なった Photo: Nobumichi KOMORI

 13チームが出場したレースは、チームランキングで下位のチームから順にスタートを切っていく。その中で、序盤に好タイムを記録したのは東京ヴェントス。5周を平均時速46.95km、16分36秒68でまとめて暫定トップに立った。その後、6チームが次々にコースインして最速タイムを狙っていったが、東京ヴェントスのタイムを上回るチームは現れない。しかし、全体の10番で出走となったシマノレーシングが16分23秒76と東京ヴェントスのタイムを約13秒上回る好記録をマークして暫定トップに立った。

砂利を固めたような粗い路面には剥がれた小石が溜まる個所も。この路面がレースにどう影響するか Photo: Nobumichi KOMORI
10番手で出走のシマノレーシングは3位 Photo: Nobumichi KOMORI

マトリックスが個人・チームとも首位で最終戦へ

 暫定トップに立ったシマノレーシングの後に出走となったのは宇都宮ブリッツェン。そして、その1分後にチーム ブリヂストンサイクリングがスタートを切った。両チームともテクニカルなコーナーの部分では隊列が乱れる場面が見られる中、宇都宮ブリッツェンはその乱れを立て直し切れずに隊列が崩壊し一気にペースダウン。しかし、チーム ブリヂストンサイクリングはきっちりと立て直して順調に周回を重ねていき、予定通りに引き終わった選手を切り離しながらペースアップ。暫定トップのシマノレーシングのタイムを33秒上回る15分50秒60でゴールし暫定トップに立った。

きれいな隊列を維持して周回を重ねるチーム ブリヂストンサイクリング Photo: Nobumichi KOMORI
唯一15分台のタイムを記録したチーム ブリヂストンサイクリングが優勝を飾った Photo: Nobumichi KOMORI

 最終出走となったマトリックスパワータグは、チーム ブリヂストンサイクリングに敗れたとしても、暫定2位のシマノレーシングを上回って2位になればチームランキング首位を守れる状況の中でスタート。チーム ブリヂストンサイクリングに15秒及ばなかったものの、16分5秒68でフィニッシュして2位。年間ランキング首位をキープして、翌日の最終戦を迎えることになった。

2位となったマトリックスパワータグは、ポイント差は詰められたもののチームランキング首位を守った Photo: Nobumichi KOMORI

 この結果、注目のチームランキングは1位のマトリックスパワータグに2位のチームブリヂストンサイクリングが119ポイント差にまで迫る状況に。また、この日は変動がなかった個人ランキングも、1位オールイスアルベルト・アウラール(ベネズエラ、マトリックスパワータグ)と2位の岡篤志(宇都宮ブリッツェン)が118ポイント差と肉薄している。

表彰式、左から2位のマトリックスパワータグ、優勝したチーム ブリヂストンサイクリング、3位のシマノレーシング Photo: Kensaku SAKAI

 最終戦はレースレイティングがJプロツアーで最高のプラチナで、優勝者には900ポイントが与えられるなど獲得ポイントも大きい。そのため、チーム ブリヂストンサイクリングと宇都宮ブリッツェンの2チームは、逆転を狙って積極的なレースを展開してくるはずだ。その2チームの攻撃を、マトリックスパワータグが抑え切れるかどうかに注目したい。

 最終戦となる第22戦「第3回JBCF秋吉台カルストロードレース」は10月6日、正午にスタートが切られる。同レースはYouTubeでライブ配信されるので、現地に観戦に行けないという人もぜひ、画面を通して観戦してほしい。

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