人数・年齢が合えば1泊4000円にプレイアトレ土浦にカジュアルホテル「星野リゾート BEB5 土浦」が2020年3月オープンへ

by 大澤昌弘 / Masahiro OSAWA
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 茨城県土浦市のサイクリングリゾート「PLAYatre TSUCHIURA」(プレイアトレ土浦)に、星野リゾートが運営するカジュアルホテル「星野リゾート BEB5 土浦」が2020年3月19日にオープンする。若者をターゲットとし、宿泊料金は1泊6000円から(2人1室利用時1人あたり、税別、食事別)。宿泊者全員が35歳以下の場合、1室1人あたり4000円で宿泊することも可能だ(1室1万2000円、最大定員3人)。

写真左から星野リゾート代表星野佳路氏、アトレ社長一ノ瀬俊郎氏、茨城県知事大井川和彦氏 Photo: Masahiro OSAWA

サイクリストフレンドリーなプレイアトレ土浦

 プレイアトレ土浦はJR土浦駅に直結した商業施設。霞ヶ浦や筑波山周辺を巡るサイクリングルート「つくば霞ヶ浦りんりんロード」の中心に位置する。施設内は自転車の持ち込みが可能で、サイクルショップやレンタサイクル、カフェ・レストランなどの店舗があり、館内への自転車持ち込めるサイクリストフレンドリーな施設として2018年3月に誕生した。

カフェなどを備えた館内。自転車持ち込み可能なことを示すブルーラインも見える
地下にはコインロッカーやサイクルラックほかシャワールームも Photo: Shusaku MATSUO

 当初から施設は段階的に拡充する計画で進め、2019年4月にレストランゾーン、2019年5月には地元茨城の人気フードショップとブックストアを組み合わせたマーケットゾーンがオープンした。そして今回、かねてより予告していたサイクリングホテルが新たに加わり、プレイアトレ土浦の全館グランドオープンを迎える。

新ブランド「BEB」が狙うもの

若者にとっての電車で30分の移動も旅になるという Photo: Masahiro OSAWA

 「星野リゾート BEB5 土浦」は星野リゾートの新ブランド「BEB」(べブ)の2店舗目となるホテル。若者をターゲットとし「居酒屋以上 旅未満 仲間とルーズに過ごすホテル」をコンセプトとする。若者をターゲットとしたのは、国内宿泊旅行者数の減少を星野リゾートが危惧しているからだ。

 インバウンド客をカウントしても、実は国内宿泊旅行者数は減っており、なかでも20代から30代半ばにかけての旅行者数が大きく減少。星野リゾートの星野佳路代表によると、若者の持つ旅の概念が変わっており、電車賃500円、30分かけての移動も旅の概念に入るというのが若者の考えの特徴だと分析する。

 次世代の国内宿泊需要の維持ためにも、この年代へのアプローチは不可欠。星野リゾートはBEBブランドで「ルーズ」を合言葉にしたこだわりのサービス、気軽に旅に出て、旅を好きになるきっかけづくりを目指すという。

 この考えをもとにした館内施設やサービスは少し風変わりだ。館内へは食べ物と飲み物の持ち込みを歓迎。24時間オープンのパブリックスペース「TAMARIBA」では、併設の24時間オープンのカフェから飲み物、食べ物を持ち出しラグやクッションでスペースを作ってくつろぐといった過ごし方を推奨する。客室には、1階がソファ、2階がベッドの「櫓寝台」を備え、コンパクトな空間に食べ物を持ち込んでミニパーティーもできる空間とする。

ホテルフロントはDJブースに ©星野リゾート
TAMARIBAイメージ ©星野リゾート

 また、館内での過ごし方が寛容なのも特徴で、TAMARIBAでは食べる、飲む、寝る、踊る、歌うなど自由。起床時間が遅くても何かしらの朝食が用意され、チェックアウト時間も「だいたい11時」とアバウト。多少の遅れについては追加料金はかからないという。

自転車好きのニーズに応えたホテル

愛車を持ち込めるサイクルルームタイプの客室 ©星野リゾート

 「BEB5 土浦」はこうしたブランドコンセプトをベースとしながら「ハマる輪泊」を合言葉に、自転車好きのニーズにも合致した宿泊施設を目指す。プレイアトレ土浦の3階から最上階となる5階までがホテル施設となり、客室は全90室を用意する。

 館内施設は、共有スペースの「TAMARIBA」、カフェ、ライブラリー、ショップほか、客室は櫓寝台の「ヤグラルーム」、自転車を持ち込んでのチェックイン、チェックアウトができたり、愛車と宿泊できる客室「サイクルルーム」ほか、デスクも完備し仕事もこなせる「ダブルルーム」の3タイプを用意する。

 また、現時点ではアイデアとしながらも、愛車メンテナンスサービス、キッズ自転車デビュー、ダイエットライドなどのオリジナル宿泊プランも計画だ。今後もさらなるプランを出し、自転車好きのニーズにも応えるホテルとしての発展を目指すという。

 「BEB5 土浦」の当初の目標は年間稼働率80%。BEBブランド第1号店で2019年2月にオープンした「BEB5 軽井沢」は順調とのことだが、ブランドコンセプトが土浦でも同様の成果を収められるのか。そのうえで、BEB5 土浦が打ち出すサイクリスト向けのプランがどれだけ多くの人に響くのかも注目されそうだ。

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