Jプロツアー第19戦群馬県庁前で三つ巴スプリント アウラールが5勝目を挙げプロリーダージャージをキープ

by 小森信道 / Nobumichi KOMORI
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 国内最高峰のロードレースツアー、Jプロツアーの第19戦「第4回JBCFまえばしクリテリウム」が9月28日、群馬県前橋市の群馬県庁と前橋市役所周辺に設定された1周3.5kmの公道特設コースを12周する42kmで開催され、三つ巴のゴールスプリント勝負を制したオールイスアルベルト・アウラール(ベネズエラ、マトリックスパワータグ)が今シーズンJプロツアー5勝目となる優勝。ツアーリーダーの証であるプロリーダージャージをしっかりとキープした。

僅差で窪木一茂(チーム ブリヂストンサイクリング)を捲り切ったオールイスアルベルト・アウラール(ベネズエラ、マトリックスパワータグ)が優勝を飾った Photo: Nobumichi KOMORI

プロリーダージャージ争いも佳境に

 今シーズンのJプロツアーも終盤戦を迎え、今回の群馬ラウンド2戦と翌週の山口ラウンド2戦の4戦を残すのみとなった。現時点の年間ランキングを見てみると、個人ランキングはアウラールが前戦の第18戦で岡篤志(宇都宮ブリッツェン)を逆転して首位になり、ツアーリーダーの証であるプロリーダージャージを奪還した。

レース中に雨が降る可能性がある予報から、少しずつ状況が好転する中で各チームが会場に集結する Photo: Nobumichi KOMORI
スタート前に笑顔で談笑するオールイスアルベルト・アウラール(ベネズエラ、マトリックスパワータグ)とホセビセンテ・トリビオ(スペイン、マトリックスパワータグ)、岡篤志(宇都宮ブリッツェン)の3人 Photo: Nobumichi KOMORI
群馬県庁をバックにレースがスタートする Photo: Nobumichi KOMORI

 年間ランキングも、マトリックスパワータグが前戦でチーム ブリヂストンサイクリングを逆転し、マトリックスパワータグが個人、チームともにランキング首位に立ってシーズン最終盤戦を迎えることに。しかし、アウラールと岡のポイント差は88ポイント、チームランキングも2位のチーム ブリヂストンサイクリングと149ポイントと僅差。決して安泰とは言えない状況だ。

ナショナルチャンピオンジャージを着る入部正太朗(シマノレーシング)が先頭を引く状態でレースは2周目へ Photo: Nobumichi KOMORI
チームランキング上位の4チームが集団前方で激しく位置取り争いを繰り広げる状態が続く Photo: Nobumichi KOMORI

 第19戦の舞台となるのは、群馬県の中心地とも言える県庁と前橋市役所の周辺に設定された1周3.5kmの公道特設周回コース。基本的にフラットなレイアウトだが、2カ所の180度コーナーやテクニカルなS字コーナーがレースにアクセントを加えている。

集団前方を奪い合う争いでハイペースになった集団がタテに伸びる Photo: Nobumichi KOMORI
チーム ブリヂストンサイクリングが先頭に立ってペースメイクするが長く続かない Photo: Nobumichi KOMORI

 群馬県庁をバックにスタートが切られたレースは、正式スタート直後からアタック合戦にはならず、チームランキング上位4チームのマトリックスパワータグ、チーム ブリヂストンサイクリング、宇都宮ブリッツェン、シマノレーシングが先頭を陣取ろうと激しく競り合う展開に。年間ランキングを守るための動きを見せるマトリックスパワータグ、このレースの勝利とチームランキング首位奪還を狙うチーム ブリヂストンサイクリング、岡篤志の個人ランキング首位返り咲きを狙う宇都宮ブリッツェン、このレースの勝利を狙うシマノレーシングと、各チームの思惑はそれぞれ違うことが予想されるが、集団をまとめてゴールスプリントにしたいという思惑は一致したことで、逃げを容認せずにひとつの集団のままでレースは進んでいった。

高木三千成(東京ヴェントス)が果敢に単独で飛び出すも、集団に吸収される Photo: Nobumichi KOMORI
レース中盤を過ぎても集団前方での主導権争いが続く Photo: Nobumichi KOMORI

 レースは途中、高木三千成(東京ヴェントス)が単独で飛び出した場面は見られたものの、基本的に上位4チームのコントロールが効いた状態で進んでいき、各チームが先頭に立ってペースメイクしていく展開が続いた。そして、レースも残り3周となる9周目に入る段階になると、宇都宮ブリッツェンが集団先頭に立ってライバルチームに並ばせないようにペースアップを開始。アシストの人数を減らしながらも、宇都宮ブリッツェンが先頭のままでレースは最終周に入った。

スピード自慢をそろえるチーム ブリヂストンサイクリングが再び集団先頭でペースメイクを開始 Photo: Nobumichi KOMORI
マトリックスパワータグが先頭を奪う Photo: Nobumichi KOMORI

単騎スプリントのアウラールが捲り勝ち

 最終周に入ると、早めのペースアップでアシストを減らした宇都宮ブリッツェンと入れ替わるように、きっちり隊列を組んだチーム ブリヂストンサイクリングが先頭へ。すると、窪木一茂(チーム ブリヂストンサイクリング)が優勝を飾った昨年の再現を狙ってスプリントが始まる前のタイミングで早めの仕掛けを見せて飛び出した。

残り3周でペースアップを開始した宇都宮ブリッツェンが先頭のまま、レースは最終周へ Photo: Nobumichi KOMORI
窪木一茂(チーム ブリヂストンサイクリング)を先頭に、選手たちが最終コーナーをクリアしてホームストレートに入る Photo: Nobumichi KOMORI

 しかし、この動きを予想していた岡がしっかり反応し、窪木の番手に。さらにその番手にはアウラールが続いて最終コーナーをクリア。勝負は三つ巴のゴールスプリントに持ち込まれた。先頭で自身がベストと信じたラインを進む窪木に対し、岡とアウラールはその外側から捲りにかかる。最後は、大外から捲り切ったアウラールが見事に優勝を飾り、3位となった岡との個人ランキングのポイントをさらに広げることに成功した。

窪木一茂(チーム ブリヂストンサイクリング)、岡篤志(宇都宮ブリッツェン)、オールイスアルベルト・アウラール(ベネズエラ、マトリックスパワータグ)の3人が横一線のスプリントを繰り広げる Photo: Nobumichi KOMORI

 次戦、第20戦は翌29日、同じく群馬県前橋市を舞台に「第3回JBCFまえばし赤城山ヒルクライム」が開催される。Jプロツアーの開催は2017年以来2年ぶりで、純粋な登坂力が求められるレースで年間ランキングに変動が起きるのかに注目が集まる。

表彰式。左から2位の窪木一茂(チーム ブリヂストンサイクリング)、優勝のオールイスアルベルト・アウラール(ベネズエラ、マトリックスパワータグ)、3位の岡篤志(宇都宮ブリッツェン) Photo: Nobumichi KOMORI
優勝でプロリーダージャージをしっかりキープしたオールイズアルベルト・アウラール(ベネズエラ、マトリックスパワータグ) Photo: Nobumichi KOMORI

■Jプロツアー第19戦「まえばしクリテリウム」結果
1 オールイスアルベルト・アウラール(ベネズエラ、マトリックスパワータグ)54分35秒
2 窪木一茂(チーム ブリヂストンサイクリング)
3 岡篤志(宇都宮ブリッツェン)
4 黒枝士輝(チーム ブリヂストンサイクリング)
5 沢田桂太郎(チーム ブリヂストンサイクリング)
6 横山航太(シマノレーシング)+2秒
7 ホセビセンテ・トリビオ(スペイン、マトリックスパワータグ)
8 黒枝咲哉(シマノレーシング)
9 孫崎大樹
10 フランシスコ・マンセボ(スペイン、マトリックスパワータグ)+3秒

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