ファンも集って盛り上がるマチューが大一番へ「Keep Push!」 世界選エリート開催直前のキャニオン・ラファのポップアップ

by 栗林亮太 / Ryota KURIBAYASHI
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 9月21日から29日までUCIロードレース世界選手権2019が開催されているイギリス・ヨークシャー州ハロゲイトでは、週末に男女エリートのレースを控え、ファンや選手が交流できるイベントも開催され、盛り上がりを見せている。ドイツの自転車メーカー・CANYON(キャニオン)と、イギリスのサイクルウェアブランド・Rapha(ラファ)が期間限定のポップアップショップを展開。シクロクロス世界王者で、ロードでも大躍進中のマチュー・ファンデルプール(オランダ、コレンドン・サーカス)も9月27日、大一番を前に駆け付けた。

ファンと気さくに交流したマチュー・ファンデルプール Photo: Ryota KURIBAYASHI

2カ所に共同スペース設置

世界選の舞台・ハロゲイトに限定オープンしたキャニオンとラファのポップアップショップ Photo: Ryota KURIBAYASHI

 男女エリートのロードレースが始まる直前の金曜日、今大会の有力な優勝候補であるオランダのマチューが駆けつけ、イベントに彩りを加えた。キャニオンとラファは女子ワールドツアーチームのCANYON//SRAM Racingで機材提供とウェア提供のサプライヤーとしてタッグを組む関係。今回はラファ発祥の地・イギリスでの世界選手権開催ということもあり、このイベントが開催されるカフェと、オフィシャルショップや、ブースが立ち並ぶファンゾーンの2カ所に共同でポップアップスペースを設置。ラファはヨークシャーコレクションという独自のコレクションを発表するなど、力が入っていることをうかがわせた。

 ポップアップカフェでは、様々なビールタップが繋がり、自転車に因んだ名前のビールや、雨と冷たい風を浴びた後にはありがたいコーヒー、そして温かい料理が提供される。ショップの2階と3階にはモニターが設置され、レースの展開を見守ることが可能。選手権開催中(この記事を執筆しているまさに今もだが)、冷たい雨と風が吹き荒れ、時には突然晴れ間すら覗く典型的なブリティッシュウェザーに翻弄された観客たちが雨宿りに多く訪れ、レース展開を見守っていた。

総重量3.7kgを目指した「PROJEKT 3.7」(左)やカデル・エヴァンスの実車(中央)など歴代のキャニオンのバイクが展示された Photo: Ryota KURIBAYASHI

チャリティーイベントも開催

 同じく会場にはキャニオン製のバイクが新旧問わず展示、最新のモデルは勿論、過去のワンオフ・プロトタイプモデルも展示されており、キャニオンの歴史を振り返るような構成。また、チャリティイベントとして地元の医療機関への寄付を募り、10ポンドのドネーションさえ支払えば、グラベルバイク「グレイル」が当たるキャンペーンも開催されていた。

 タイムトライアルも終わり、ジュニアから順次ロードレースへとフォーマットが移行していった金曜日朝、ポップアップストアも更なる盛り上がりを見せた。まずはラファ創始者であるサイモン・モットラム氏を交え、Raphaの会員組織であるRCC(Rapha Cycling Club)のメンバーライドが行われていた。世界選手権期間中、各所で様々なライドイベントが開催されていたが、RCCのグレーとピンクのジャージの集団はそんな様々なライダー達の中でも一際存在感を放っていた。

ラファ創始者であるサイモン・モットラム氏も来場 Photo: Ryota KURIBAYASHI 

 男子アンダー23のレースが行われていた夕方、おそらくこのポップアップスペースではメインのイベントである「Mathieu Van der Poel | The Build Up」が開催された。このイベントはその名が示す通り、今大会の有力な優勝候補であるマチュー・ファンデルプールが来場するもの。これは彼が所属するオランダのプロコンチネンタルチーム、コレンドン・サーカスがCANYONを使用し、CANYON自体もマチューを強力にプッシュしていることから実現したものであり、ファンゾーンに設置されていたCANYONブースはまさにマチュー一色と言っても過言ではない程。

大勢のファンでごったがえすポップアップショップ店内 Photo: Ryota KURIBAYASHI

男子エリートへ「Keep Push!」

 男子エリートレース開催2日前という非常にデリケートなタイミングの中、ロードレースだけでなく、マウンテンバイク、シクロクロスと、様々なカテゴリーで話題を振りまき、彼を取り巻く壁がどんどんと高くなる中、本当に来場するのか、誰もが半信半疑だったが、大方の予想を裏切る(?)形で、大幅に時間を前倒してマチューが登場。(このイベントを見越してか、マチュー擁するオランダチームはその他の国がハロゲイトから離れたヨークやリーズに宿を取る中、ポップアップカフェから徒歩で5分程度の場所にベースとなるホテルを構えていた)

 マチューを目当てに殺到するファン。その行列は会場の外まで伸び、カフェ内は異様な空気に包まれていた。筆者は2日後の簡単な展望について聞いてみたところ、まず日曜のレースに関しては「Keep Push!」と至ってシンプルな回答を得た。会話をしている最中、真っ直ぐに筆者の目を見て答えてくれたのがとても印象的だった。

 マチューは世界選の後日本に飛び、マウンテンバイククロスカントリーのオリンピックプレイベントに参戦する。シクロクロスシーズンの開幕も控え、多忙な時間を縫っての参戦ということで、日本でのメディアセッションは現時点では予定されていない。強さを発揮していくにつれ、彼の生の声を聞くことは難しくなってきた。そんな中で聞くことができたマチューの生の声。まずは日曜日の活躍を期待したい。

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