アメリカがワン・スリーロード世界選男子ジュニア、後半独走で圧倒した米シモンズが優勝 日本勢は完走ならず

by 武井きょうすけ / Kyosuke TAKEI
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 イギリス・ヨークシャーで開催中のUCIロード世界選手権は9月26日、男子ジュニアのロードレースが行われ、アメリカのクイン・シモンズが他を圧倒する独走力で優勝した。日本ナショナルチームは山田拓海(飯田風越高校)、津田悠義(三好高校)が出場したが、ともに途中でタイムアウトとなり完走できなかった。

男子ジュニアロードレースを制し、表彰台で喜びを爆発させるクイン・シモンズ(アメリカ) Photo: Yuzuru SUNADA

 大会4日目となる男子ジュニアロードレース。距離は148kmで獲得標高は2200m。ラインを100km走り、ハロゲイドの周回を3周するというタフなコースだ。

 連日のように雨に祟られている今回の世界選手権。この日も断続的に雨が降り、ジェットコースターのようなアップダウンや、狭い橋を越えるごとに集団は伸び縮みを繰り返し、選手の脚が削られていく。重い路面と相まって、集団内で待機をしても決して楽なコースではない。

 スタート後早々にイギリス、ノルウェー、ドイツ、ベルギー、イタリアの5人の強豪国の逃げが形成された。これをアメリカが中心となり追走。序盤から多くの選手がドロップする展開となった。

 スタート後40km過ぎに現れるキッドストーンズ・バンクの上りでは、ハイペースに耐えきれなかった津田が、入口手前で脱落。山田も大きく遅れたものの、他に遅れた選手と共に10kmほど追走して集団へと復帰した。しかしその後も断続的に続くアップダウンに耐えきれず、山田も集団からは脱落してしまう。

アメリカ勢の攻撃で5人の逃げ集団が形成 Photo: Ryota KURIBAYASHI

 レースは80km過ぎのサマースケールズの上りを利用して、アメリカが総攻撃を開始。アメリカの2人を含む5人の逃げ集団が形成された。すでに重たい路面、厳しいアップダウンで消耗した選手たちはここで大きく遅れることとなる。ハロゲイドの周回へメイン集団でたどり着けたのは40人ほどだった。日本勢は津田が周回にたどり着く前にリタイア、山田も周回の入口でタイムアウトとなった。

積極的な攻撃をするアメリカ勢 Photo: Ryota KURIBAYASHI
周回コースを前にタイムアウトとなった山田拓海 Photo: Ryota KURIBAYASHI

 周回の上りごとに選手がドロップするなか、逃げ集団から優勝を狙うアメリカのシモンズがアタック。強烈な強さを見せる。。同じ逃げに入っていたアメリカのチームメートがしっかり抑えに回り、シモンズが独走を開始した。一方、30人ほどの追走集団からイタリアが攻撃を続け、1人が抜け出した。

後半の周回コース区間をほぼ独走したシモンズ Photo: Yuzuru SUNADA

 しかし後方の展開をよそに、シモンズが他を圧倒するパフォーマンスを見せ独走優勝。独走の距離は30kmを超え、圧倒的な強さを見せた。シモンズは3日前に行われた個人タイムトライアルでは4位を獲得している。2位には単独で追走をしたイタリアのアレッシオ・マルティネッリ、3位には逃げ集団内で抑えに回ったアメリカのマグヌス・シェフィールドが入った。

男子ジュニアの上位3人。(左から)2位のマルティネッリ、優勝のシモンズ、3位のシェフィールド Photo: Yuzuru SUNADA

 アメリカが事前準備を含め、チームとして他国を圧倒した。日本チームは路面が重く、そしてジェットコースターのようなローリングが続くコースに対し、コース試走を含む相応の準備と対応ができず、残念ながら2選手とも未完走となった。ライン区間の試走を連盟は行っておらず、大きな課題を突きつけられる結果となった。

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